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日々を記す。

声優と特撮と映画漬けの毎日です。

愛の神、エロス

2005年05月01日 | 劇場鑑賞映画
 映画「愛の神、エロス」を観に行ってきました。

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3人の映画監督が「エロス」をテーマにそれぞれで作った短編をまとめて。まさしく三種三様、それはそれは楽しい時間を過ごして参りました。


<エロスの純愛:若き仕立て屋の恋>監督:ウォン・カーウァイ
高級娼婦(コン・リー)に思いを寄せる若き仕立て屋(チャン・チェン)のせつない恋物語。
ただただ一途に彼女を思うチャン・チェン演じる青年がせつなかったです。「グリーン・デスティニー」のときとは違って、燃えるような愛をぶつけることなくじっと耐え忍ぶチャン・チェンの、抑えた静かな表情や佇まいがとっても素敵でした。
そしてコン・リーもめちゃめちゃ綺麗だった!
吹き替えは、ベタかもしれませんけど、コン・リー:田中敦子、チャン・チェン:森川智之でお願いしたいでございますーv この二人で是非とも聴いてみたい!


<エロスの悪戯:ペンローズの悩み>監督:スティーブン・ソダーバーグ
青いドレスの女が出てくる夢に毎晩悩まされてるニック・ペンローズ(ロバート・ダウニー Jr.)が、その症状を精神分析医のパール(アラン・アーキン)に吐露するお話。現実と夢がごちゃごちゃになってました。一番”エロス”からは遠ざかっていたような気がしますが・・・何か裏のテーマがあるのかしら??
せつなかったカーウァイ監督の作品とは打って変わってコミカル調。目を閉じながら奇妙な夢をひたすら語っていくペンローズと、彼が目をつぶってるのをいいことに、窓の外にいる誰かにデートの約束をとりつける御茶目な精神分析医のオジサンのやりとりが楽しかった。
吹き替えは、ぜひともロバート・ダウニー Jr.に賢雄さんを~。だって喋りまくってたんだもん!


<エロスの誘惑:危険な道筋>監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
今年92歳を迎える巨匠は煩った病の後遺症で言葉を話せず、体も動かせないそうです。そんな状況の中、こんなエネルギッシュな作品を作ることができるんだと驚いて、そして感動しました。すごいや。
三作品中、一番解放的な映画でした。大自然!!っていう(笑)。
倦怠期でどうしようもなくなっている妻とはもうなす術がないしどうでもよくって、だけど旅先で出会った女性とは言葉よりも何よりも先に欲望のままに行動できる。片付けなきゃいけないことを後回しにして、目の前の美味しいものばかりにがっつく人間の身勝手さを描いていたのでしょうか?
でもあれこれ考えるよりも、んまぁ裸ばっかりね~と笑える作品でした。それに音楽とか、細かいところ気になったらキリがなかったです!

+++

一番分かりやすく、ダイレクトに伝わってきたのが「仕立て屋の恋」でした。
「危険な道筋」もある意味ダイレクトだったのかな。ラストがちょっと意味不明だったけど。
「ペンローズの悩み」もラストが・・・。
でも、そんな宙ぶらりんの状態も楽しめる映画だと思います~。

コンスタンティン

2005年04月21日 | 劇場鑑賞映画
いつもお世話になってるYさんと、映画「コンスタンティン」を観に行ってきました♪

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面白かった~~!!
これすっごい面白いですよ! RPGやアニメや漫画好きにはたまらないんではないでしょうか。すごく日本人好みな気がしました。
宗教のことを分かってないと面白くないって聞いてましたが、私全然知らないけどむちゃくちゃ楽しめました。聖水は悪魔に効くとか、天使には翼があるとか、そういう知識でぜんぜんオッケーです。あとはノリで!(笑)

キアヌは、肺ガンで余命1年の悪魔祓いジョン・コンスタンティン役。幼い頃自殺を図ったせいで死んでも天国へ行くことはできない彼は、その霊感を武器に人間界へ干渉してくる悪魔を地獄に送り返すことで、神に赦しをもらい天国行きの切符を手に入れようとしています。
そんなキアヌ、悪魔にも天使にも人間にもモッテモテでした! みーんなコンスタンティンが大好きなのです~~v
人生つまんなそうに生き、やさぐれていてひねくれていて、のっそりボソボソ喋り、向けられる好意には鈍感(わざと?)。
ただ自分が天国行きたいが為に悪魔を狩り続けている自己中な青年(だから仕事はきっちりこなす)、そんな主人公でした。
キアヌはホント、暗くて病的で自分の殻に閉じこもっちゃってるのが似合う~!
ヒロインのレイチェル・ワイズも本当に華やかで、キアヌとのバランスが最高でした。

映像も凝ってたし楽しかった(今までミュージックビデオを作ってた人だそうです。これが初監督)。脇を固めるキャラも皆個性的で素敵揃い。
惜しむらくは、予告編で鳥肌立つほど惚れたあの素晴らしい音楽が本編では使用されてなかったことです。何故使われなかったのか・・・! あんっなにカッコイイ曲なのに!!

主演がキアヌ・リーヴスで雰囲気も似てるっぽく思えるので「マトリックス」の二番煎じと思いがちですが、全然違いました。
それに私はこっちの方が好きかもしれない。どこまでもやさぐれてる主人公がラブリーすぎた~。
続編の予定が既にあるとのこと。失速しないことを祈ります・・・・・!

さて吹き替え。キアヌはずえーったい森川さんでよろしくお願いしますと声を大にして言いたいです!
だってこの映画のキアヌ、ディフェンスだったんだもの・・・・・・・・・・・!!!
おおっとっと。違う違う。えぇっと、可愛かったからです。
悪魔も天使もサタンも神も、コンスタンティンが欲しくてたまらないというのが分かる数々のシーンに悶絶しました。キアヌが森川さんで、悪魔の一人・バルサザールが賢雄さんになったらあたしゃ気絶します!

でーも! ワーナーですから。
どんな突拍子もない吹き替えで来るか、一番未知数な会社ですから。
はぁ…。

バッド・エデュケーション

2005年04月14日 | 劇場鑑賞映画
映画「バッド・エデュケーション」を観に行ってきました。
ガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネス主演の愛と罪の物語。

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幼い頃、ほのかに愛し合った少年たちは、片方の少年を溺愛する神父の手によって引き裂かれ・・・・そして16年後、映画監督となった主人公の前に、あの日の少年が美しい青年となって現れる。

というストーリー。監督のペドロ・アルモドバルはそっち側の人だそうで。本人の半自叙伝的なストーリーとのことです。
男性を好きな男性視点で描かれていた映画で、視覚的に衝撃がいっぱいでした。なんというか、女では絶対開けることのできない扉が目の前で全開されてた感じ。
でも下品とか厭らしいとかでは全然なかったです。ラブシーンもあったけど、ラブシーン以外の映像の方がもっともっと官能的で倒錯的でした。
美しい声で歌う少年(ホントに綺麗な歌声だった~)を横に悦に入ってる神父とか(ホントにすんごい表情でした。恋してます!!っていう)、ブリーフ一丁でプールに舞うガエル君とか(何事かと)。

しっかしまぁもうね! ガエル君がホントにもう、可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛すぎて!!!
この人の凄いところは、素朴さがありながら心臓を射抜かれるほど妖しくて、心をかきむしられるほど惚れ込んでしまう吸引力もあるところです。
無邪気で隙がありまくりで、だけどそれは罠で、捕まったら最後、骨の髄までしゃぶりつくされる。だけど構ってあげたい・守ってあげたい無垢な純粋さ。まさに魔性でした。
半年後くらいにDVDが出て、吹き替え版が収録されると思いますが、いったい誰がここまで魅力的な人を吹き替えることができるのかと・・・・・ガエル君があとせめて5歳くらい年を取っていれば、迷いなく森川さん!って言えたのにーー。

もう一人の主演、フェレ・マルティネスもむちゃくちゃカッコ良かったです。雑誌で見てたときはそんなに思わなかったんだけど、スクリーンの中の彼は溜息が出るほど素敵でした。
吹き替えはね~~、森川さんがいいなぁと。ずえったいハマると思います。暗い声で演じてくれたらひっくり返れる。成田さんもハマると思います。

映像の色が鮮やかだったのも印象的でした。基本は赤と黒。血の色~。そして咲き乱れる極彩色の花。
そして、この映画の中に温かい優しい愛はどこにもなかったですが、それぞれの愛がありました。
この映画を貫いていたその情熱がある限り、ペドロ・アルモドバルは映画を撮ることをやめないだろうと思います。
というわけで。万人に受け入れられる映画ではないでしょうけど、オススメの一品。ツッコミどころも満載です。
ガエル君の可愛さ&美しさだけでもぜひどうぞ。

世界で一番パパが好き!

2005年03月31日 | 劇場鑑賞映画
映画「世界で一番パパが好き!」を観に行ってきました。

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ベン・アフレック主演のハートフル・コメディ。
ベンアフ出演の映画に「チェイシング・エイミー」「ドグマ」「ジェイ&サイレント・ボブ」という名作(迷作?)があるんですけど、それらを撮ったケヴィン・スミス監督の最新作でした。
今回はスミス監督特有のどぎつさはかなり鳴りを潜め、でも想像していたよりはお馴染みのえげつなさがあり(笑)、ベン・アフレックはやっぱりカッコ良く(周囲の誰にも同意を得られないけど…)、ケヴィン・スミス作品だと私は「ドグマ」が一番好きなんですが、でもこの作品もなかなか良かったです~。
冒頭のベン・アフレック&ジェニファー・ロペスの熱のこもったラブシーンには笑いがこみ上げて来ました・・・・(この映画が全米で公開される頃に二人は別れちゃったのでひと悶着あった模様)。 でもジェニファー・ロペス、めっちゃ可愛かった!
ヒロインは別にいて、リヴ・タイラー。指輪物語の後の作品だというのに顔が長くなかった。何故指輪のときはあんなに顔が長く見えたのか・・・・? 性についてロコツなことを語るオットコ前な女性を好演してました。押しの強い彼女にたじたじなベンアフがまたこれすごく可愛かったです♪
しっかしベン・アフレックは、子供といても親子というより兄妹にしか見えず! そして子役の子がすごくほっそり&ちんまりとした壊れ物のような可愛さで、だからすべてにおいてボリュームのあるベンアフと並ぶとヒジョーに可笑しかったです。←失礼すぎ。

しかし残念なのが邦題…。
「世界で一番パパが好き!」というより、「世界で一番娘が大事!」という映画でしたので~。
それか、「世界で一番ヘタレだけどそんなパパが好き!」っていう・・。
微妙にズレてるような気がしてならない邦題が最後まで気になってしまいました。

+

さてさて吹き替えについて。
もし吹き替え制作スタッフがケヴィン・スミス作品を好きで、「チェイシング・エイミー」「ドグマ」「ジェイ&サイレント・ボブ」の吹き替えを楽しんできている人だったら、ベン・アフレック=堀内賢雄にしてくれると思います。
他にも、1分くらいしか出演してないけど、マット・デイモン:平田広明、ジェイソン・リー:内田直哉にしてくれるかもしれないし。(この二人、ホントにちょっとだけしか出てこなかったけど、めちゃめちゃ楽しそうに演じてました!)
さらには10分ほどのスペシャル・ゲスト、ウィル・スミス(超素敵な役どころ~)を山寺さんにしてくれちゃったりするかも?
配給は東芝エンタテインメントで、こちらは「フル・フロンタル」で後にも先にも唯一のDVD版賢雄さんブラピを叶えてくれた会社なので、期待したいところなんですが・・・・。
過去、東芝エンタテインメントからは1作品だけベン・アフレックの映画DVDが発売されてまして。
「偶然の恋人」。ベンアフ:森川さんでした~・・・。でもこれはとってもオシャレなラブストーリーだったので森川さんに合ってましたが・・・。ちょっとダサい感じもあるタイプのベン・アフレックになると、森川さんがいくらヘタレに演じてもちょっとそれはズレる気がする~~と思います。
だからやっぱり賢雄さんで聴きたい。でも一番賢雄さんで聴きたいベン・アフレックは「デアデビル」なので。私の祈りはひとまずすべて、いつか放映されるであろうこの映画のTV版に向けていたいと思います!

エターナル・サンシャイン

2005年03月24日 | 劇場鑑賞映画
映画「エターナル・サンシャイン」を観に行ってきました。


記憶を消すというストーリーに惹かれたのと、元々ジム・キャリーが好きなのと、ケイト・ウィンスレットの綺麗な赤毛にときめいたので。
じわじわじわーっとくる物語でした。良かった…!
思い起こすと胸が痛くなったり、悲しくなったり、あの日は楽しかったなーと笑ったり、懐かしくなったり…そういう『思い出』は、記憶として薄れて美化されたり事実とは無意識に変えてしまったりはしても、まっさらの状態・何もなかったことにはできないわけで。
でもそれができるとしたら…?というお話。
別れた恋人(ケイト・ウィンスレット)が自分との日々の記憶をすべて消し去る医療を受けたと知り、ジム・キャリー演じる主人公はショックを受けて、自分も全部忘れてやる…!と記憶消去治療を受けることに。
その治療中、顔を合わせるといがみ合ってた最後の時期の記憶から遡っていくうち、彼女を愛していた気持ちがどんどん蘇ってきて、主人公は必死になって記憶の消去から逃れようとするんですが……。
思い出に縛られて前に進めないのは不健康だけど、大切な思い出を胸に未来を生きていくのは素晴らしいと思いました。

ジム・キャリーはめちゃめちゃカッコイイ&キュートだったし(ていうか何頭身あるんだ、この人…)、ケイト・ウィンスレットは目が爛々と輝いていてむちゃくちゃ魅力的だったし、脇を固めていたキルスティン・ダンストがまたこれとってもラブリーで…!
思ったんですけど、スパイダーマンのMJが各方面で不評なのは、キルスティン自身に赤毛がかなり似合わないからなんじゃないかとー。地毛(金髪)の彼女めっちゃ可愛かったもの! それともう、スタイルが良すぎてクラクラしました。

さてさて吹き替えは、イロモノ&キワモノじゃないこういう映画のジム・キャリーも、是非とも山寺さんで観たいです。むちゃくちゃハマると思う~!

原題は「ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND」。雑誌から引用すると、「一点の汚れもない心に永遠に降り注ぐ太陽の光」(だったっけ?)。
なんて美しいタイトルなんだろうかと。観終わった後、余計に心揺さぶられました。

サイドウェイ

2005年03月18日 | 劇場鑑賞映画
映画「サイドウェイ」を観に行ってきました。

映画公式サイト

小説家志望の主人公が、1週間後に結婚を控えた悪友と、男二人でワインを飲み歩く旅に出る話。

公式サイトなどを読むと、なんだかすごく洒落てる映画に思ってました。爽やかな感じ。
でも実際観たら違って、下世話な部分もある、どうしようもないダメ男二人のドタバタ旅行が描かれてました。
アカデミー賞の監督賞・助演男優賞など数部門にノミネートされましたが、観たあとそれが意外に思えて。面白かったけど、こういう映画もアカデミー賞にノミネートされるんだーっていう。

書いた小説の出版のメドは立たず、2年前に離婚したそのショックからも立ち直れていない主人公。
そんな彼が、1週間後に結婚式を控えてるくせに旅先で女性をナンパしまくろうと目論んでる親友に、巻き込まれて言いくるめられて、少しずつ心の闇を解き放っていく映画でした。
友人がもうどうしようもないくらい奔放で、その後始末をしょうがなくやってあげてる主人公が、友人に怒りながらも、本当は彼の本能に正直なところが羨ましくてしょうがないんだろうなぁっていう寂しさも見えて。私は主人公タイプの人間なので、気持ち分かるわ~~と心に染みながら観てました。
つーか主人公の人が1967年生まれってことにビックリ。
森川さんと同い年…! うっそーん!!

ハッピーエンドなのかどうなのか分からない曖昧な結末なのも良かったです。
何歳であろうとも、まだまだ人生の途中ということで。

セルラー

2005年03月08日 | 劇場鑑賞映画
映画「セルラー」を観てきました。
キム・ベイシンガー主演の息もつかせぬサスペンス・スリラー。

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SHOWBIZ COUNTDOWNで知って以来、絶対観たかった映画です。やっぱり面白かった!!!

ある日突然何者かに拉致られた主婦が、監禁された部屋にあった壊された粉々の電話機の線を必死に繋げると、電話に出たのは見知らぬ青年。でも彼女にはもう彼しか頼れる人がいなくて、そんな彼女を救い出すべく東奔西走する青年…という話。
目まぐるしくシーンが展開されていき、中だるみもなく一気に駆け抜けていった90分でした。
キム・ベイシンガーはほどよくエロくサービスショットもあったし、定年退職警官役の俳優さんがすごく味のある人だったし、悪役は見るからにワル顔だったし、すごく分かりやすい配役で楽しかったです。

そして個人的にツボだったのが、全然知らない電話の向こうの相手の為に一生懸命力を貸す、人のいい青年を演じていたクリス・エヴァンスという俳優さん。今回の映画が大抜擢だったそうですが、この人がもうめちゃくちゃ可愛くてカッコ良かったんです~!
ムキムキに近い逞しい体だったんだけど、なんかボケーっとしてて、へにゃっとしてて、のほほんとしてました。ヘタレ好きにはたまりません!
で、突然の電話に振り回され、だけど自分のできる範囲で最大限に頑張る(でもちょっと抜けているので自らハプニングを引き起こす)、災難に巻き込まれてもいつもスレスレのところでクリアする悪運の強いこの青年役、一目見たときから森川さんで聴きたかったわけですが(笑)。
でもこういうタイプ(ガッシリ系)の若手俳優は、森川智之、楠大典、桐本琢也・・・ほぼ100%この3人のうちの誰かになるような気がします。楽しみです。
ていうかですね。映画のラストを飾るクリス・エヴァンスの一言がものすごく良くて。 あのセリフ、ぜひとも森川さんで聴きたいですー。

猟人日記

2005年03月03日 | 劇場鑑賞映画
いつもお世話になってるYさんをお誘いして、イギリス映画「猟人日記」を観に行ってきました。

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面白かったです~。ユアン・マクレガー主演。タガが外れたように色んな女性と関係を持ち、だけどいつも空虚な瞳でどこか遠くを見つめていて暗く沈んでいる青年が主人公。映画の80%が濡れ場でした。
だけどいやらしいということはなく、結局青年は誰のことも愛してないので、唯一繋がっているのが体というか…なんだか悲しかったです。
で! ユアンがめっちゃくちゃ、もうむっちゃくちゃカッコ良くってですね! あんな濡れた瞳で見つめられたら、そりゃ女はイチコロです! 愛されてるって思っちゃいますよ! なんて人!
ユアンの作品てあんまり数観てないんだけど、今まで観た中ではもうダントツで男前だ思いました。ていうか初めてユアンにときめいた気がする~。素敵でした!

そしてやっぱり吹き替えのことを考えてしまうわけですが。
この役どころを森川さんで聴けたらいつもと違う面が見れてすごく嬉しいけど、この映画のユアンの顔には思いっきり”平田広明!!”と書いてありました(笑)。こういう暗いすさんだ役は、平田さんの十八番のような気がします。

ダブリン上等!

2005年02月24日 | 劇場鑑賞映画
映画「ダブリン上等!」を観に行ってきました。

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アイルランドの街ダブリンを舞台に、そこに住んでる人たちがわらわら出てきて、わらわらする話。面白かったけど、そこまではハマれませんでした。でも好きな人には辛抱たまらん映画だと思います(実際すごく笑ってるお客さんもいました)。
私は同じコリン・ファレル出演の映画なら、「アレキサンダー」の方が笑えました。…って、「アレキサンダー」は笑う話ではないはずなんですけども(笑)。
で、お目当てはもちろんコリン・ファレル。どうにもこうにも救われないチンピラ役での主演。主題歌「I Fought the law」(よく知らないけど有名な曲のカバーらしい)も歌ってました! 超ふてぶてしい歌声で、歌いながらガンを飛ばしてるようで。「オレの歌になんか文句あんのか? ああん?」って(笑)。
彼の歌は英語公式サイトのBGMで流れてます。前は流れてたのでたぶん今も流れてるはず。
そんなコリンの役どころ、だらだらしてて目はギラギラしてて短気ですぐ手が出て女でも平気で殴って。サイテーなんだけど、コリンが演るとどこか憎めず(しかしヒゲ濃っ!)。アレキサンダーの面影はどこへ!?って感じの小汚さでした。
「アレキサンダー」での熱の籠もった演技も素敵だったけど、こんなふうにどっかから空気が漏れてんじゃないのっていうダラダラっぷりもすごく好き。いっそのこともっともっと暴れてほしかったけど、実はけっこう小心者な部分にリアリティがあった気がします。
クレジット1番目、主演となってたけど出番はそれほど多くなかったです。たくさん出てくる登場人物の中の一人でした。
そうそう~。登場人物の中に小野坂さんによく似た人が出てきまして。誰も笑ってないところで笑いそうになりました(笑)。

そんな中、ビックリしたことがひとつ。今回の映画、アイルランドが舞台ということでアイリッシュ訛りの英語でみんな喋ってて、そんなの日本語もおぼつかない私にとっては「ふーん」としか言いようがない前情報だったんですけども。
すごかった…! アイリッシュ訛りって、英語のえの字も分からないパッパラプーの私でさえ、「何語!?」って困惑する言葉で!
面白かったです~。本当にきつい訛りなんですね。英語圏の人でも聞き取れないときがあるっていうもんなぁ。

アレキサンダー

2005年02月17日 | 劇場鑑賞映画
映画「アレキサンダー」を観に行ってきました。

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あまりにも前評判が悪いので、同じコリン・ファレル映画なら「ダブリン上等!」を観にいこうって思ったんだけど、某方に「近年まれに見るホモ映画でしたよ~」と教えていただき、そりゃ観に行かねば!と思いまして(笑)。

そしてそんなことを聞いてしまった以上、セリフの脳内変換の準備はそりゃもうバッチシ!

コリン・ファレル:森川智之
ジャレッド・レト:置鮎龍太郎

我ながら完璧~♪とほくそ笑みながら(←アホ)、映画に臨みました。

いやはやはや・・・・! 笑ってしまうくらいホモホモしかったんですけど~! あービックリした~~。
だって新婚初夜の日に部屋へ行って、泣きながら指輪渡すんですよ…!? でもって「君が一番僕を愛してくれてる」(かな?)みたいなことを言ってるところを奥さんに見られて、奥さんがムキー!って怒って(そりゃ怒るわ)。…それにしてもその後の、奥さんを押し倒すコリン・ファレルは映画中で一番イキイキとしていた気がします(笑)。

コリン・ファレルが持つ「世界中の女はみんな俺の物だぜ!」っていう野性的なフェロモンは、対象が男性になってもゾクゾクするほど魅力があって、やけに生々しくって、あぁだからラジー賞なのかなって思いました。リアルすぎ。
蛇神様を祀ってる野心的な母親の呪縛からいくつになっても解き放たれないアレキサンダーは、女性に対して恐怖心を抱いてる部分があって、深い友情と信頼を築ける男性とは心の底からリラックスできるようでした。親友といるときの安らかな表情ときたら・・・!

コリンはやっぱり黒髪が好きだけど、金髪も似合ってたような気がしま・・・す? いつも思うけど、捕らえられたら逃れられないような眼が素敵!
ジャレッド・レトもむちゃくちゃ美しくてですねー。何故か一人だけいつも綺麗なお召し物だったし(なんで?)。たまにフツーに女性に見えるときがあってびびりました。
あとお母さん役のアンジェリーナ・ジョリーが! ”妖女”の名に相応しく、禍々しくって美しくて怖ろしかったです。超オトコ前でした。体にヘビ巻いてたんだけど似合いすぎ! 毒を流し込むように喋る、コリンとの会話シーンは見どころ~。
あと少年期の子役がCGか!?ってくらいコリンに似ていてビックリしました。

そんで何が素晴らしかったって、アレキサンダーがすごく心の脆い人だったということです。
3時間の上演時間のうち、喜怒哀楽でいえば90%が”怒”と”哀”でした。
怒り狂い、怒鳴り声を上げ、泣き叫び、魂が抜けたようにまで堕ちる、マザコンでファザコンで周囲の人間が自分をどう思ってるのかいつも不安で、安らげる場所はたった一人の親友のそばだけ。
もーこれマジで、吹き替えが森川さんになったらDVD買います!! なってくれ!!!

なんか楽しみ方の方向性が違ったような気がしたけど、好きな人は好きな映画なんじゃないでしょうか?
…って、もうちょっと真面目に観るべきだったかしら…? うーん。
まぁいいや(笑)。楽しかったです。