ben's camera note

写真日記

ネガの熟成

2023-12-12 | 写真

Leica M2 summicron35mm f2 DELTA400

 

撮った当時はスルーしていたカットに目がとまる

そんな写真を見て考えた

この写真は2015年撮影

地元の祭りで人気だったのど自慢大会での一コマ

騒音問題とコロナで今はもう祭り自体が消滅してしまった

 

ネガの熟成

自分の熟成

写真の記録性

一枚の写真から連鎖的にもう頭が脱線しながらいろんな思いが巡る

 

・・・・・・

 

年齢的に大先輩の写真にはどうしてもかなわない何かがある

と時々思うことがある

なんでだろう

写真には普通は対象物がある

カメラがあって対象物があってはじめて写真になる

AI生成画像は置いといて

想像創造だけでは写真にならない

その対象物をどう見てどう表現するか

どう表現するかは置いておいて

どう見るか

カメラアイ

先ずこれでほとんど決まってくるのだと思う

そうすると

人間として年長者には逆立ちしてもかなわないのは年齢

どこかの時点で逆転するということはまずあり得ない

そういう意味でまず

年長者のカメラアイにはある意味どうしてもかなわない部分があると思っている

その後の表現となるとまた別の話

 

もう一つ

写真は古いというだけで価値があることがある

歴史的瞬間や現在は存在しないもの今はない文化風習をとらえた貴重な記録写真

あたりまえだけど年長者の撮った写真を今見るとそんな写真が存在する

僕には絶対に撮ることはできない

タイムマシンが完成するのを待つしかない

僕は将来貴重な記録になるからと撮ることはしない

取り壊される貴重な建物とか、なくなってしまう商店街など

撮ればいいとは思うけど撮りにいかない

ただし家族写真は別

この写真はたまたま撮って、そしてこの祭りは消滅してしまった

時がたってそして僕も歳をとった今、ある意味勝手に貴重な記録写真になったかもしれない

 

と、撮影当時はスルーしていたこのワンカットからそんなことを考えたので

目がとまってしまったのでしょう

 

写真は面白いなとあらためて思った

 

 

 

 

 

 


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