レチナⅢcのシャッター音

先日、レチナⅢcにフィルムを込めた。
モノクロではなくコダック(レチナだからというわけではありませんが）のカラーポジ。

レチナⅢcのローデンシュトックヘリゴン50mm/f2はカラーでもすばらしい。
僕の持っている古カメラの中で、もしかすると一番かもと思う。

写りも最高なら、外観の仕上げ、操作感触がこれまたすばらしい。
フィルムを込めて、前蓋を開ける。この前蓋開閉がチョー滑らかで気持ちイイ。
おたまじゃくしのような形をした凝ったつくりの巻き上げレバー。この指あてのギザギザもいい感じ。巻上げ部はレチナⅢcの泣き所。繊細なのでやさしく巻き上げる。もちろんここもいい感じです。次はピント合わせ。
ヘリコイドのトルク感がまたすばらしい。二重像の分離も申し分なく、すばやいピンと合わせができる。
そして、ここまでの動作で僕の五感は最高の状態。ここで最後の動作。シャッターを切る。

静かな音です。とても静かです。
振動は皆無。
でもしっかりした音です。
どんな音か？
口で表現するのは難しいけど、あえて言うなら、「お手玉をキャッチしたときの音を、最高に奥ゆかしくしたような音」でしょうか。

そうです。このレチナⅢｃで僕が一番好きなところは、シャッター音なんです。
 
 

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（写真）
Panasonic　DMC-LC20
DC VARIO-ELMARIT

僕の初めてのドイツ製カメラがこのレチナⅢｃ。
巻上げレバーが下にあったり、ライトバリューがチョット面倒だけど慣れれば何とか。
ローデンシュトックヘリゴン50mm/f2の写りは最高です。
レチナに限らず、蛇腹のカメラは内面反射が少ないせいか、どれもいい写りのように感じています。
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