噛噛堂しみじみ備忘録

鞄に本。リュックに本。
遅読、乱読、併読、積ん読、それでも中読。いえ中毒。
どうにもこうにも本とのハナシ。

母と神童~五嶋節物語~ /奥田昭則

2006年11月21日 | 噛読了/総評の備忘録

ときどきね、音楽のモノを、無性に、「読み」たくなるのです…


 言わずと知れた天才バイオリニスト・五嶋みどり&龍の母「節」。音楽家として、母として、女として、人間として、「熱い」節のありさまがほとばしり、その中で、みどりと龍も浮き彫りになってくるルポルタージュ。

神童とは、周りがそれに気付いて、「そうあれ」と思えばこそのもの。
であれば、もともとこの節からしてが、神童であったのかもしれません。

「バンカラ」…などという単語が浮かぶような、学生時代の節。
しかし、「家」というしがらみがまだまだある時代に結婚を選択。
けれど!
そこに収まるはずの無い、スケール!
音楽を求めてみどりと二人で渡米したその先で、
必死などという表現では言い尽くせないほどのコトがあったと思われるものの、
現れている世界は、やっぱりそこでもバンカラなのです。

みどりも、龍も、この熱い母なればこその、神童。

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