噛噛堂しみじみ備忘録

鞄に本。リュックに本。
遅読、乱読、併読、積ん読、それでも中読。いえ中毒。
どうにもこうにも本とのハナシ。

宮城県白石市の旅 / 白石城

2006年09月27日 | たびたび旅記録

2泊3日をいったいいつまで引っ張るんだ…つう声もチラホラ。
この25年の社会人セーカツの中で、過去4回しかなかった2泊3日なんです。
舞い上がるのもムリはなし。


でも、これにて締めとします。
最後のレポは、新幹線待ち時間まで過ごした、
白い市場。
じゃなくてっ。
白石城 (しろいしじょう)。 変換してくれー(泣)


産業といえば、白石三白って言って、温麺、和紙、葛くらいかなぁ。
若い人はみんな都会に出ちゃうしねぇ。(タクシー運転手さん談)
………


確かに、勢いなんぞは微塵も感じることのない町風情ですが。
これでも城下町なのです。
史実に基づいて1995年に再現された白石城天守閣は、小さいながらも美しい木造建築。



いまだに木の香ただよう天守閣内で、
足の裏に木の優しさを、手のひらに木の柔らかさを感じながら、歴史に身を投じます…

って。Mr.?
階段上がりながら大河ドラマな台詞は吐くわ、
天守閣最上階ど真ん中に胡坐で座り込んで浸り切るわ…
投じすぎだってば…(^△^;

「前世は城の時代に生きていたに違いない」とのたまうだけに、
そこまでシアワセそうな顔、見たことないゾ!ってなニコニコぶり。
確かにねぇ。
アナタ、
髷、
超~似合うと思いますから……
(あーそこのリアル知り合い、笑いすぎです)



町で行き会う高校生。身なりは今どき。でも、顔が 柔らかい…
お土産物やのお姉さん。誰もが声もことばも まろやか… 

私。
顔も(お腹もネ・笑)丸くなりましたが。
この土地の持つ柔らかさ、まろやかさで…
何よりも気持ちを 丸く していただきました。

宮城県白石市の旅、「完」


宮城県白石市の旅 / こけし神社への道

2006年09月27日 | たびたび旅記録

最終日の早朝。



今日は、分岐点から先を、「こけし神社」への道にトライします。



こんな立派な分岐標もあるし、
初日の「天狗の角刀場」へはまぁ軽かったし、
と。
途中までは早朝の森閑ぶりを楽々と満喫するルンルンハイキングだったのですが…
川に行き当たった途端。
道がなくなった…
のです。


で。


Mr.?


そこ、川ですってば?


あらっ。


ムリヤリ渡るな!
っつーの!



あー。



無理だってばー。
あー、ハイハイ、戻ってきましたね。よしよし…
なんたる大胆…(汗)




え?
じゃあ今度は右?



右………………



あのー。これって。
道、無い、
と思いますけど?



……って、あー、行っちゃったし……
ま、川に分け入るよりゃマシか。

と、とりあえずついて行きましたならば。


あら。

道、再登場。


こんな小川沿いの石造りの道がずっと続いているのでした。
自分も木々の緑に同化してしまうかのような、「緑」の中の道…

但し。

ところどころ欠落していたり…
やはりどう見ても、人が頻繁には来ていないであろう風情です。



石道の途切れた先は、中洲のようなところを辿り行きます。
辿り行きます…
辿り行きま…
辿り行き…
辿り行…
辿り…



どこをどう見ても。
行き止まり。
ま、皆様は温泉を目当てに来ているわけで、
こけし神社へ至る道なんざ、重きを置かないのでしょう。
踏みしだかれた跡もなく、
手入れ・整備のされた様子も薄く…



こけしチャン、君らはどこにいたのだろうねえ…?

以下、本文とは異なるご当地欄干。
名前はサザエ。もちろん隣はタラ夫ちゃん。


宮城県白石市の旅 / 御食事@一條

2006年09月26日 | たびたび旅記録

「湯主 一條旅館」
湯に次ぐ目玉商品は、御食事です。
辺鄙といえば辺鄙この上ないロケーションですから、
「美食道楽・飽食三昧」…これにて乙女(上限推定75才位)の胃袋鷲掴みです。

しかも。
このレトロチック本館の個室で、いただけるわけですよ、その美食・飽食を。


室内の様子。各部屋、概ね同じ。



初日の晩餐。
「和」を基本として、「洋」のテイスト・「中」のエッセンス・「韓」のスパイスを取り込んだ、
絶品無国籍。
世界はひとつ。
パイ掛けスープの中は、チピふかひれやクコの実、白きくらげ、ってな中華っぷり。






二日目の晩餐。
白ワインがグイグイ進んで、進んで…
鮎の中は、フォアグラってな洋ものフィーリングです。
デザートのソルベは東北名物「ずんだ」です。







そしてその上。
この朝食の贅よ…

どれも丁寧につくられた一品一品。
残せるものですかッ!
残したのは、初日晩餐のタルト半分と、魚の一番硬い骨のみ。





いくら昼はおにぎり一個にしたとて。
そんなアタシが行き着く先は……






いやー、この看板見たとき!
思わず「自分か?!」と思っちまったほど。
丸く
…なりました、顔。
これまでの噛噛堂トレードマークである「シャープ」さなど微塵も無く…


リアル知り合い諸氏よ。
あたしゃ今、こんなんです。
いわゆる「幸せ太り」とレッテルして下さっても結構なことよン。d(^-^)


宮城県白石市の旅 / 材木岩

2006年09月25日 | たびたび旅記録

鎌先温泉での二日目。
少しでも曇っていたり、寒かったりしたならば、、、
(*・▽・)/*宿・'デ゜☆。マッ.:*タ:・'リ☆'・:*。.:'゜☆
…の予定で、本5冊に、パズルに、酒まで持ち込んで万全の構えでしたが…
天晴れ秋晴れ。
「暑い!」ってくらいのピーカンぶりです。





こりゃーもう、外に出るしかないでしょう!
で。
各々一時間に一本という白石市民バス&宮交仙南バスを乗り継いで行った先は…
天然記念物 「材木岩」


新生代第三紀中新生に堆積した赤井畑層に、同時代後期に貫入したマグマが冷却する過程で、三角~六角の柱状節理を生じたもの。



\(∇\)  ?  (/∇)/


ま。それはさておき。( ̄▽ ̄;A    奇観 です。

岩や石と対峙すること。
それは、木々や花々を観るのとはまた異なる、
自分には想像もつかないような「時間」と対峙すること。



二十ン年ぶりで、絵筆なんて握ってみたりして。
買ったばかりの携帯固形絵具を取り出し、帰路バスの時間まで材木岩をスケッチ。
忘れていた絵心に、着火です。
(炎∇炎)




コレカラノジンセイ、コウイウジカンコソ、ダイジ…。
脱出以降の決心を、更にまた磐石にするきっかけとなりました。



d(^-^)  材木岩は、とても美しく整備された公園「水と石の語らいの公園」を伴っています。対岸には復元された文化財の検断屋敷「木村家住宅」や、繭を保管した「氷室」も。公共のお手洗いも綺麗で、観光地というよりは、市民が休日の一日をピクニックして過ごせるところと見受けました。


宮城県白石市の旅 / 天狗の角刀場

2006年09月24日 | たびたび旅記録

「ナンニモナイ…」とは言いつつも、案内板を見たならば、、、

ハイキングコース?
…なカンジじゃありませんか!



着後、さっそく、「天狗の角刀場」へ向かう片道20分コースにトライ!



で。しょっぱなから、この、鬱蒼…
「トトロ」というよりは、「もののけ姫」風な鬱蒼ぶりが、期待を煽ります!


噛噛の琴線に触れる、「大木」たち…
久々の『ギャラリー樹』です。
  

こんな道やら、階段段々やら、朽ちた葉踏みしめの道やら…
片道20分ながら、変化を楽しめる道。



「山」登りって、「ジム鍛え」なんかじゃどうにもならない、
「体力・筋力・呼吸力」が問われマス…
「軽っ!」な山にも関わらず、
されど「山」。それでも「山」。

ゼーゼー、ハァーハァー (;T▽T)=3

ひー、はー、ひー、はー、(;T▽T)=3

ヒッヒッフ~、ヒッヒッフ~ (;T▽T)=3

…………

ソリャ、ラマーズホウデスガナ!








…て状態は、アタシだけ?!

Mr.? 
…アナタ、汗ひとつかいてませんね?

期せずして、これが「隊」として初の山(?)登りになってしまいましたが、
これにて。「山」に於ける主導権はケッテーしました…


「天狗の角刀場」由来。


山頂(丘頂か?)は、四方に木々が茂り、展望はありません。
豌豆とおぼしき花が、秋の風に揺れてます…


最終日の早朝は、「こけし神社」への道を辿ることに決定!


It continues.....


宮城県白石市の旅 / 鎌先温泉 「湯主 一條旅館」

2006年09月23日 | たびたび旅記録

この度。myMr.より、「脱出記念に旅を企画しようか?」提案をいただき、
2泊3日を、
過ごしてまいりました。

何度も強調される、怨念の如くの「2泊3日」…
だって。
10年前にカイシャ'S研修旅行で2泊3日をしたっきり、
この10年、1泊2日が3回のみ。そんなセーカツだったんだもの。。。


そんな旅慣れていない噛噛リクエストは、
「温泉。何にもないようなとこの、温泉」

そんなリクエストに対する企画は、
宮城県白石市(しろいしし) 鎌先温泉に連泊。



カマサキオンセン?…知らんがな。
友人に聞いても、「知らなーい」
かなり温泉フリークの父母に聞いても、「知らないな~」

てわけで、Wikipediaしてみましたら…
温泉街。4軒の旅館が点在する。


ふーん。


ふーん。(汗)


4軒?!


たった?
そりゃ~「街」じゃないでしょ…(汗)
じゃ、ホントに、何もないんじゃん?!
ま。
目的は、これまでの13年をデトックス ですからね。
よしきた、ナニモナシ。
実際にはナニモナシどころではありませんでしたが…




宿泊は、湯主 一條旅館 さん。
宮大工の手による木造4階建ての建築とな。
こいつは、レトロに滅法弱い噛噛向き!
(*・▽・)/*・サ'゜ス☆。ガ.:Mr.*:ワ・'カ☆'ッ・:テ*:ル.。ワ.:~*:゜☆
毎度、失礼シマス。


到着です。



そして実際、その、木造4階建ての本館を目の当たりにしたときには…
ど~ん。
く、くらくらしてしまいました。
このレトロっぷり。
4階まで写そうとすると1階部分はとても入りません。
これが、釘を使わずに(!)建っているとは…



この本館の方は、本当の湯治客が自炊宿泊するための施設だそうで、
実際に宿泊するのは新しい別館ですが、、、食事はこの本館でいただけるのです!



軽く周辺散策。
一條裏手にある、イイカンジに放置状態された納屋。


これも宮大工建築の湯神社。
ヘンに整備されていない、朽ち加減がシミジミ感をいや増します。


神社だけど、狛犬がいないな~、、、、と、思いきや。


いた。




狛犬、作り付けです。
狛犬さん「阿」、狛犬さん「吽」。
今の朽ち加減、最高ですが…このままホントに朽ちてしまいませんように!


閂のかかった洞窟。ここから、館内の露天風呂に湯が引かれているそうです。


その湯とは別筋の薬湯風呂は、源泉かけ流し。
創傷を癒すという鎌先の湯。それはクセなく、やわらかく、、、


この13年の来し方を、癒します。。。
It continues....