日の出は4時、ノルウェーの首都オスロに向かっています。
オスロ・フィヨルドと呼ばれる細長い入り江を通過して進みます。
オスロ・フィヨルドは、ノルウェーの南東にある湾である。
湾は内側と外側に分けられ、17kmの長さがある狭い海域である。
オスロ・フィヨルド周辺に住んでいる人々の人口はオスロを含め約170万人である。
その名前にも関わらず、オスロ・フィヨルドは、地質学上フィヨルドではない。
フィヨルド同様に奥深い入り江を進んでいます。
波が穏やかで、寒くなく気持ち良い航路を楽しめました。
途中から広い湖のようになりました。
入り江には小島や中州が点在しています。
両岸には北欧特有の家屋や集落が見られます。
我々の先を航行する大型帆船。
ノルウェー国旗を掲げ、タグボートに迎えられます。
オスロ・フィヨルド17 kmの通過に3時間も要しました。
ほぼ予定通りの7:40に、快晴のオスロ港埠頭に着岸。
埠頭に降りて周辺を一時間程見て廻りました。
目の前に見えた城塞はアーケシュフース城。
クロスカントリースキー発祥の地ノルウェーですが、
丘の上に有名なホルメンコーレン・ジャンプ台が見えました。
1952年のオスロオリンピックや数々の世界選手権が開催されています。
◎オスロ (旧称クリスチャニア)
ノルウェー王国の首都にして最大の都市。王宮、行政、立法、司法などの機関が集まる。
オスロ市はオスロ県と同じ範囲である。世界でも物価の高い都市のひとつである。
オスロフィヨルドの最北奥に位置し、南側で海と接する。その他三方は丘もしくは山で囲まれている。
市域にはおよそ40もの島が存在する。市で一番大きな島はマルモヤ島(0.56 km2)である。
市域には343もの湖が存在し、一番大きな湖はマリダルズヴァンネ(3.91 km2)で、
オスロ市の重要な給水源ともなっている。たくさんの湖がある反面、市域には川が2本しか存在しない。
アーケル川は東オスロと西オスロを分ける境界線である。アルナ川はオスロ市の郊外、工業地区を流れている。
近隣諸国の首都と比べると人口が少ないように思えるが、これは市内の3分の2が自然保護区に指定
されているためである。周辺は沢山の自然や公園で囲まれていて、市街周辺でもヘラジカに遭遇する。
【2012/06/26、オスロ市内観光を選択】
◎新オペラハウス ◎ヴィーゲラン彫刻公園 ◎国立美術館 ◎昼食 ◎ムンク美術館 ◎王宮 ◎市庁舎
9:30にツアーバスに乗車し、5分程でオペラハウスに到着。
◎新オペラハウス
2009年に出来たばかりのオペラハウスは、ガラス張りで近代的な建物です。
傾斜屋根を歩いて屋上に登り、港周辺の展望を楽しみました。
バスで市内を通過し、オスロ郊外のヴィーゲラン彫刻公園に向かいます。
オスロ中心からやや離れた所にある菩提樹並木が美しい公園に到着。
◎ヴィーゲラン彫刻公園(フログネル公園)
32万平方メートルの面積を有する彫刻庭園の中には、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲランの
作品のみが展示されている。「人生の諸相」をテーマにした、ブロンズと花崗岩でできた大小の彫刻の総数は
212点で、これらの彫刻を構成する老若男女の人物の合計は600以上にもなる。
ヴィーゲランはその一つ一つの作品の原型を粘土で原寸大で制作し、
それらを職人たちがブロンズ像や石像に仕上げて庭園内に配置していった。
快晴で北欧の空気をタップリ吸いながら気持ちよく歩きました。
作者のヴィーラゲンは作品の解説を一切拒否しているため、解釈は各自でとのこと。
謎の彫刻があり,一緒に写真を撮ったりして楽しめます。
野外授業の子供達と触れ合います。
子供達のお弁当を見せてもらいました。
触ったり乗ったりしてもOKで、好きなポーズで撮影しています。
彫刻以外にも噴水や池があり、野鳥も沢山いて家族連れで賑わっています。
一番人気の「おこりんぼう」の像とのこと。
こちらは保母さん達に引率された幼児連。
本当に広大な彫刻公園でした。
バスに戻ってカールヨハン通りの横道にある国立美術館に移動。
◎国立美術館
基本的には撮影OKですが、ムンクの展示室のみ禁止です。
有名なムンクの「叫び」をノーファインダーで撮影。御免なさい。
コリアの団体さんは警備員の制止を無視してバシャバシャとフラッシュ撮影。
館内一巡後、周辺の通りやお店を覘いて時間調整。
オスロ市内でもトラムが活躍しています。
昼食会場のレストランに移動。
今日はビッフェ形式で助かりました。
料理待ちがなく、手早く食べて周辺を見学できます。
次は港近くにあるムンク美術館にバスで移動。
◎ムンク美術館
オスロ市立映画館の利益を基に設立され、1963年にムンクの生誕100周年を記念してオープンした。
収蔵品は、ムンクからオスロ市に遺贈された作品や記録類、妹からオスロ市に遺贈された作品、
及び市場で購入された版画作品等からなっている。
現在は、ムンクの絵画作品の半分以上と、全ての版画作品(エディション数のうち最低1枚以上)を収蔵。
その数は1,100点の絵画、15,500点の版画、4,700点のドローイング、700点の主題、6点の彫刻、
500点の版画原版、2,240点の本、その他の多くの品にのぼる。
小規模だった国立美術館と違い、本格的なムージアムです。
ムンクは幅広く様々な作品を描いていました。
写真撮影も許可されていて、ムンクの記念グッズも豊富です。
次はバスで市内に戻って王宮観光です。
◎王宮
補修中の王宮、手前の像はスウェーデン国王カール・ヨハンです。
(完成した1848年頃、ノルウェーはスウェーデンの支配下にあったため)
正面右にイケメンの衛兵が立っていて、傍に並んでの定番撮影場所です。
なぜか左の衛兵小屋が空いていたので記念撮影。
すると右小屋の衛兵が行進して来て、無言で追い出されました。
大変失礼しました。後ろの叔母さんがマネして歩いています。
王宮前からまっすぐに延びるのがカール・ヨハンス通り。
オスロ中央駅からオスロ大聖堂の横を通り、まっすぐ王宮まで続く通りで、
高級ブティックやレストラン、お土産店が立ち並ぶ繁華街です。
◎オスロ市庁舎
ノーベル賞はスウェーデンのストックホルムで開催されますが、
“ノーベル平和賞”だけはオスロ市庁舎で行われます。(ノーベルの遺言とか)
館内には式典の写真が飾られています。
式典会場となる、巨大な壁画が描かれている1階大ホール。
ノーベル平和賞の場所に立てたことで得した気分になりました。
2階にはムンクの絵が飾られています。
ここでツアーを離団してフリータイムとしました。
土産物を物色していると激しい夕立に遭遇。
30分程雨宿りしていると、閉店時間を過ぎても店内に居させてくれました。
夕立が終わり、市内大通りを歩いてみました。
◎国会議事堂
円形のデザインが目を引く19世紀半ばに建てられた古典様式の建物です。
国会と言っても日本とは違って重苦しさもなく目の前の広場では人々がくつろぎ、
ミニコンサートのようなイベントも開かれています。
ノルウェーにはクォーター制という制度があって、公的審議会等の一方の性が40パーセント以下
とならないように規定されているそうです。その制度に習って大学や採用、昇進などのさまざまな
分野で目標がかかげられ、女性の社会進出が大きく進んだようです。
つまり国会議員も女性が4割近くいるわけで、日本ではとても信じられない割合です。
最後にスーパーマーケットで買い物し、歩いて港に戻ると
エメラルドプリンセス号が停泊していました。
午後7時に出港していきましたが、同型艦も含めて何度か遭遇した豪華船です。
私達は午後8時が帰船リミットで、午後9時30分に出港しました。
意外にこじんまりとしたオスロ市街の印象です。
オスロ・フィヨルドを航行して外海に出ます。
岩礁の上に築かれた不思議な住宅?
雲の合間から夕日が見えてきました。
入り江の小島に見えるのは砲台です。
1940年のドイツ軍侵攻を遅らせたというオスカースボルグ要塞でしょうか。
オスロ・フィヨルドを出るのは深夜になります。
午後10時を過ぎましたが、レジャーボートやヨットが走り廻って楽しんでいます。
今日の日没は午後10時40分で、白夜に近い明るさです。
明日の日の出を撮るために、今夜も4時間位しか眠れませんね。
治安が良いオスロですが、同室のYさんが港で強盗に合いました。
港に歩いて戻る途中に襟首を掴まれて倒され、サイフを盗られたとのこと。
本人はカンフー強盗だと言っていました。
一人になるまで後をつけられたようで、どんな国でも油断は禁物です。
二日後にはノルウェーの世界遺産・待望のソグネフィヨルドに入ります。
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