先日、ここカンボジアで開催されたとある投資セミナーに出席してきた。
現在のカンボジアには、海外から投入されるその投資産業分野が、まだまだ偏っている。
現在日本で確立している産業分野を見渡せば、その歴然の違いが一目瞭然なのだ。
カンボジアにおける産業は、それの2割が該当するか否か…?
<参考資料URL>
日本標準産業分類(日本国総務省・作成)
http://www.stat.go.jp/index/seido/sangyo/3.htm
…今さらながらだが、日本の経済力の凄さを垣間見る産業分野の数々だ。
話をカンボジアに戻して――
というわけで、カンボジアには、まだまだ海外直接投資数が、余りにほそぼそ。
そのセミナーで公演したある日本人発表者曰く、
「15年前の隣国ベトナムも、現在のカンボジアと同じ状況だった。現在では、ベトナムへの投資に誰もが意欲的。いずれカンボジアも、そういう時期が遅かれ早かれ来るでしょう」。
また別の製造業から出席の発表者は、
「現在、私達はこうしてカンボジアにも来ていますが、それ以前のずっと昔、別の発展途上国へ海外直接投資を行なった際には、同業他社共々日本の産業界から、私達は鼻で笑われていましたね…」
ちなみに現在、この製造業社を「鼻で笑う」奴はいない。
カンボジアといえば、「貧困・地雷・紛争」と、三拍子揃ったお題目が未だに付きまとっている。
筆者を含め、この国の中で日常的に動いている人間にしてみると、そういったお題目は――決して記憶から消してはならないが(!!)――「いつまでも執着している場合ではないっ」というほどの、疾走するカンボジアの社会経済を、今日も独立記念塔の雄姿に見る思いだろうか。(了)
Kerry reports