ビジネス&ニュース in カンボジア

《注》各記事の最後に「出所」と明記のものは原本記事からの抜粋・要約に基づきます。

≪INTERMISSION 2≫

2006年09月16日 | 閑話休題

先日、ここカンボジアで開催されたとある投資セミナーに出席してきた。

現在のカンボジアには、海外から投入されるその投資産業分野が、まだまだ偏っている。
現在日本で確立している産業分野を見渡せば、その歴然の違いが一目瞭然なのだ。
カンボジアにおける産業は、それの2割が該当するか否か…?
<参考資料URL>
日本標準産業分類(日本国総務省・作成)
http://www.stat.go.jp/index/seido/sangyo/3.htm
…今さらながらだが、日本の経済力の凄さを垣間見る産業分野の数々だ。

話をカンボジアに戻して――
というわけで、カンボジアには、まだまだ海外直接投資数が、余りにほそぼそ。
そのセミナーで公演したある日本人発表者曰く、
「15年前の隣国ベトナムも、現在のカンボジアと同じ状況だった。現在では、ベトナムへの投資に誰もが意欲的。いずれカンボジアも、そういう時期が遅かれ早かれ来るでしょう」。

また別の製造業から出席の発表者は、
「現在、私達はこうしてカンボジアにも来ていますが、それ以前のずっと昔、別の発展途上国へ海外直接投資を行なった際には、同業他社共々日本の産業界から、私達は鼻で笑われていましたね…」
ちなみに現在、この製造業社を「鼻で笑う」奴はいない。

カンボジアといえば、「貧困・地雷・紛争」と、三拍子揃ったお題目が未だに付きまとっている。
筆者を含め、この国の中で日常的に動いている人間にしてみると、そういったお題目は――決して記憶から消してはならないが(!!)――「いつまでも執着している場合ではないっ」というほどの、疾走するカンボジアの社会経済を、今日も独立記念塔の雄姿に見る思いだろうか。(了)

Kerry reports


≪INTERMISSION 1≫

2006年09月16日 | 閑話休題

先日の『小泉内閣メールマガジン 249号』に、バイオエタノールについての記載があった。
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2006/0914.html

「バイオエタノール」とは、簡単に言ってしまえばガソリンの代替が有力視されている近次世代消費エネルギーのことだ。
そこに掲載の記事によると――バイオマス原料(サトウキビ)からバイオエタノールを生産し、ガソリンと混合させたE3燃料の製造・供給・実用が可能というもの――らしい。

既に誰もが周知の通り、エネルギー問題は世界中での死活問題にまで発展している。
ガソリンで発電供給を行なっているここカンボジアにしても同様だ。なので昨今のガソリン値高騰は、通常の生活者には酷くイタイ;

ふとそんな時、上記の記事を目にした。
こういったニュースは既に頻繁に流されてきているが、実際に、「カンボジアをバイオエタノール生産の拠点にしよう!」といった、海外直接投資の話は、未だ耳にしたことがない…。

カンボジアでは、「サトウキビ」と言えば、「もっとも手軽なジュースの原料」という考えしか思い浮かばないほど、そこら中で見かける食品原料のひとつ。
言い換えれば、殆ど元手なしで、生産原料が原生しているのだ。

ニッチ市場はこの国からも続々発信中。(了)

Kerry reports

アンコールナショナルミュージアム

2006年09月10日 | 複合サービス事業-娯楽業
シェムリアップの中心地でラッフルズグランドの裏、スタジアムの横でアンコールワットへと続く道にミュージアムがオープンする。ソフトオープンの予定は今年12月である。現在予定されている入場料は4プランあり、スタンダードは12$~で、最大22$のプラチナチケットも販売される予定。この博物館には数十店のお土産やなどの店舗を入れる予定。今後、シェムリアップの新しい観光地になるであろう。

人件費が上昇、ユニクロはいつまで中国に頼れるか?

2006年09月10日 | 製造業-繊維製品製造業
中国製の低価格な衣料品販売で急成長を遂げてきたユニクロだが、ついに転換期がやってきた。中国での人件費が上がり出し、これまでのような「安価で無尽蔵の労働力」というメリットを享受できなくなってきたのである。2009年までに生産全体に占める中国の比率を9割超から6割台に落とし、減った分はベトナムやカンボジアなど東南アジアで肩代わりするという。

日本人、カンボジア・カンポット州より胡椒ビジネス発信

2006年09月10日 | 農業(全般)
『KURATA PEPPER』――メイド・イン・カンボジア銘柄産による胡椒の商品化を促進させるために資本投入を行なっている会社。

倉田浩伸(くらた・ひろのぶ)氏――事業創設者――は、2003年にビジネスを起動させる以前より、1997年からカンボジア・コッコン州コッコン地区及び同州スレ・アンベル地区にて胡椒の生長に携わってきた。

胡椒は、カンボジアにて元々価値のある農産物として息が長かった。1968年には、年間約2千550トンの胡椒を生産していた。
しかしながら非公式概算によると、コンポン・チャム州、カンポット州、シアヌークビル地方自治体における年間生産量は、僅か200トンとの昨今の見方だ。

1997年、その日本人は$3,000(約4千万円)の元手と共に事業を立ち上げた。
今日、彼の胡椒農園は有機栽培の下、天候に左右されながらも凡そ1.8ヘクタールから年間3~5トン/ヘクタールの生産を適えている。

当社は、上質に限定した胡椒を$30/㌔で、観光客を始め、フランス・イタリア・日本料理店に卸販売を行なっている。(Somne Thmey, August 7, reports)

出所:DEVELOPMENT WEEKLY #105(2006年8月27日付)
※孫引き&抜粋要約による

BUSINESS-1 ≪ゴルフコースの近くには遺跡アンコール・ワット≫

2006年09月10日 | 複合サービス事業-娯楽業

国際基準のゴルフコースが今月23日(水)、カンボジアで有名な遺跡アンコール・ワットの近くにオープンした。

ゴルフ場名はPhookeethra Country Club Golf Course(プーケト・カントリー・クラブ・ゴルフ・コース)。
2004年に着工が開始され、$10milion(約12億円)/120ヘクタールの資本金が注ぎ込まれた。

カンボジアには現在3つのゴルフコースが開設されている。
その中でも最大規模のゴルフコースであり、遺跡の町シェムリアプでは初めての開設となる。
後の二つは首都プノンペン近郊に開設されている。

この新たなゴルフコースクラブは、同じ町に所在するthe Sofitel Royal Angkor Hotel in Siem Reap(ソフィテル・ロイヤル・アンコール・ホテル)が管理する。

同クラブは日本人観光客をも歓迎している。
そのため、カンボジア人従業員300人は概ね英語や日本語が話せる人材が雇用される。

ちなみに観光統計によると、カンボジアへの2005年外国人観光客数は韓国がトップで216万584人、続いて日本人観光客は137万849人、アメリカ人観光客は109万419人とされる。


出所:2006年8月23日付 <共同通信>記事より抜粋