ビースケ&チャコと田舎ぐらし

チワワの朝陽ちゃんが わが家に

瀬戸内寂聴先生 講演会

2010年08月08日 | その他
8月6日、瀬戸内寂聴さんの講演会があった。
「強烈な存在~中上健次の思いで」というタイトルで、当地(新宮市)出身の中上との思い出を軽妙な語り口で話してくれた。

その会場に中上が書いた金屏風が展示されていた。


屏風は、6双で大阪市北区のイベント広場「ナンジャン」で歌手の新井英一の音楽に合わせて、作家野坂昭如さんが「市中に人乱れなり夏の月」に対して中上が「暑さもあつし蚊やりどの中」などと交互に書いていて、その間にイラストレーターの黒田征太郎がヘビやドクロの絵を描いたというもの。

この度、新宮市立図書館内の中上健次資料収集委員会に寄贈されたとのこと。
                      地域情報誌「ヤタガラス」より抜粋

瀬戸内さんは88歳になられたというが、紫色の夏衣から透けて見える白い着物姿が実にお洒落で美しかった。
(普段は墨衣だよと笑っておられた)
姿勢もシャンとして若々しい。

超ご多忙の中を、この遠い新宮市に(地の果てといいながら)よく来て頂けたと思う。
それは、若いころに大逆事件を取材した「遠い声」という小説を書くために何度も熊野の地を訪れていたので、遠いことを承知で来て下さったと。

幸徳秋水、荒畑寒村と菅野須賀子をめぐる小説で史実に基づいて書かれたという。
早速ネットで注文する。

翌日は、大逆事件の犠牲者のお墓にまいるといっておられた。
また、交流のあった当地出身の佐藤春夫の記念館(東京から移築したもの)にも行ってみようかと。

話は変わるが、8月22日の夜10時~11時 NHK教育TVの特集で
    ある町の大逆事件 ~百年目の検証~ が放送されるという。

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