本当のお気に入りって

僕の住んでいる町から、電車で２つ目の駅に降り立って、
母校に向って歩いていくと、小さな川があります。
二ケ領用水と言って、江戸時代の用水路。
今は桜の名所です。

その角を、ふと曲がってみたら、こんなお店があったのです。




「まだオープンして、一週間なんですよ」
と、オーナーの女性。
お紅茶にこだわって、お菓子やお料理にこだわって。
お紅茶にたずさわって３０年。お料理も、教える側にいた方です。

「アールグレーは、置かないんです」

アールグレイは中国系の紅茶にベルガモットの香り付けをしたお茶。
でも、今では人工的な香り付けがほとんどで、
そんなのは出したくない、ということだそうです。
ふぅん。僕は今でもちゃんとやってるんだと思っていた。
そうじゃなかったのか。

僕はお紅茶は、色にこだわる。
最近はテトレーの缶入りのお紅茶を見かけないんだけど、
（イングリッシュブレックファストだったかねぇ…）
あのミルクを入れたらオレンジ色になる、
あの色じゃなきゃいやなんです！
ダージリンみたいにミルク入れると青みがかるようなのは、
絶対に好みに合わない。
もう、長年の紅茶に対する思いが、堰を切ったように
頭の中を駆け巡ったりして。
で、オレンジ色ならキャンディがいい、ということで、
キャンディをミルクティでいただきました。

お紅茶に添えるカステラもシフォンケーキも手作り。
壁も珪藻土で優しい感じ。
構想７年という、とてもとても安らぐ、居心地の良い空間です。

だから詳しいことは教えない（笑）

全ての出会いは、出会うべくして出会ったのだと、
感じさせてくれるお店でした。
夕方５時までのお店なのに、
会社からはまったく別方向なのに
２週間で４回も通っている（笑）

いつかrinちゃを連れて行きたいな。
オーナーさんに、最後に残しておいたrinちゃの石けんを
プレゼントしました。
二人がいつか出会って、お友達になる日を楽しみにしています。