![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/31/634c03eb064d353812adea5f542cec4c.jpg)
以前に日吉の『博っか』や『かつ一』の閉店で、
“老舗への道”
という記事を書いたのですが、ここ人形町の『そときち』は、
ある意味幸せなスタートを切ったと言えるんでしょうね。
元は表通りの、人形町交差点の『洋食キラク』。
先代が屋台を引いて洋食を始めたそうです。
そして美食の町・人形町で評判となり、行列のできる店に。
僕らも人形町で呉服屋をやっていたときは、
『キラクの洋食を食べに行こう』というお誘いで、
お客さんを店に呼んだものでした。
よくマスコミの取材もあり、先代のおじいちゃんの
“ピンクの電話のミヤコちゃんの
おっぱいさわっちゃった!ウッシッシ!”
なぁんて話を聞きながら、ポークカツを食べたものです。
隣にあった茶きん寿司で有名な『京樽』は、
派手に拡大路線を走り、あえなく撃沈。
それを尻目に堅実に一店舗での商売を守り、
その地位を不動のものにした…と見えていました。
今回のお家騒動はどんな事情かは知りません。
でも、僕は先代の味の継承者が2つになったことを、
素直に喜んだらいいと思うんだ。
これで、外吉おじさんの考案した味が、
増殖していく可能性が出てきたのだから。
『洋食キラク』の方は、料理人を募集したりも
している様子です。
こっちの方が軌道に乗るまで手こずるだろうね。
でも、先代直伝の味とは言えないでしょうが、
キラクマインドを継承した洋食の担い手が、
現れるやも知れません。
にんにく利かせた和風醤油バターのポークソテーや、
熟成の極限を追及したビーフカツなんかが、
どこでも気軽に食べられるようになるなら、
愉快じゃありませんか。
それまで潰れずに頑張っていただかないと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/a2/69aeeff4797f8530476326a48d78d54e.jpg)
さて、先日“そときち”に2度目の訪問。
前回はどうしてもポークカツと決めていた僕ですが、
今回はどうしましょう。
迷った挙句、ポークソテーに決めました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/09/edb393e52209ec60d38d6743fdcd2d9b.jpg)
グローブカットの厚切り豚ロースのソテー。
僕の豚好きは、確かにこの味から始まったんだと思う。
こんがり焼けたポーク。この店では、カツはカットしてあって
お箸で食べるんだけど、ソテーはナイフとフォークです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/29/b9f00ef98425049668334694aa8fe40c.jpg)
やわらかくて香ばしく、ほくほくのお肉。
醤油バターのソースがたっぷりかかったキャベツが旨い!
何よりこの店の凄いのは、
目の前で展開される調理ショーではなく、
その裏側の手間隙なんだということですよね。
そこのブラックボックスが、この値段でも客足を呼ぶ
最大の秘密なのでしょう。
な~んて僕が書いたって、実際は中身知らないもんね。
案外“な~んだ”ってなノウハウかも知れない。
でも、そこを奥深く思わせるのも大事なテクでしょう。
いいじゃん。そこに乗せられて喜んでるのも
江戸っ子らしい楽しみでさ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/45/b06e649fffccd992c853087fbb1f303c.jpg)
この1,800円は、なかなかランチにしては
厳しい価格ですよ。
でも、それを食えるようになった自分を、
少しは嬉しく思わなきゃね。
今回は12時半頃の入店だったにもかかわらず、
お店は空いていました。お客3組くらいしか
いなかったんだよね。
株の暴落は、兜町に隣接しているこ人形町でも、
結構影響しているような感じ?
日本全国こんな気分なんだろうな。
で、最近は暖かだねぇ、べったら市過ぎたら昔は、
コートを引っ張り出したものだけれど、
なんて話題で、お店の人と盛り上がったりして。
こういう話を出来るのは、こっちの店じゃないとね。
赤坂プリンス出身のシェフと話す話題じゃないもんな。
だから僕は『そときち』に通います。
そときちホームページ
そときちへの道
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でもおいしそう・・・
時々行くイタ飯屋も昼はガラガラ、文字通り閑古鳥が鳴く感じ。
どうして日本人ってこんなに何事にも過敏に反応するんでしょうね。
外人売りに踊らされて目先の利益を追うから結局損するんじゃない。
あぁ、そときちの話ね。
たかい~! でもおいしそう… かぶりつきたい~!
おいしそうです。
いただいてみたいんですが、たぶん夫はNOというでしょう。
(うちの財務大臣は夫なのです^^;)
まあ、うちの場合旅行で「散財(笑)」しますから、そのために日ごろの財布はきつくしているわけですが^^;;
今は外食産業にかかわっているんで、この不景気感は仕事にも影響しているなぁ、って思います。
不景気だって思わなければ、幸せなんですけどね。たぶん。
そのうち食料なくなる時代が来るぞ。
そのとき食べておけばよかったなんて言っても
後の祭りだよん。
ハルナさんのお料理の腕で、
旦那さんに最高のポークソテーを
作ってあげてください。
でも、お料理の腕を上げるには
美味しいもの食べに連れて行って
もらわないとね~!!
俺がさやかをどんなに愛してるか
知ってるくせに!
さやかはとん金のポークソテーでどうだ?
あっちのほうが野獣になれるぜ!
五反田だし
人形町生まれのブルースシンガー・大木トオルさんのファンです。
大木さんの「名犬チロリ」で洋食「キラク」を知り、ずっと食べてみたいと思っていました。
大木トオルさんのクリスマスディナーショーにはこれまで三回行きましたが、いつも時間がなくて「キラク」は看板を眺めるだけでした。
先日、そときちさんのブログで「キラク」が二つにわかれたことを知りました。
先代の味の継承者が二つになったのなら嬉しいのですが、今のところ、外吉さんの味を継承しているのは「そときち」さんのようですね。
今年も大木トオルさんのディナーショーを見に人形町へ伺います。
吹雪で飛行機が遅れたりしなければ「そときち」さんでお昼をいただこうと楽しみにしています。
「そときちへの道」も拝見しました。
道案内。助かります。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
そう。外吉おじさんの味を継承しているのは
確かに「そときち」の方ですよね。
僕も昔からずっと顔馴染みの「そときち」の
皆さんを、心から応援しています。
でも、ドラマとしては、
これで終わっちゃ面白くないじゃない。
「キラク」がこれからどうなるか。
新しい料理人が、俺のやり方でやる!
なんて言ってどんどん味がかわっていくのか、
それとも、例えば以前キラクのカツを食べた
ことで自殺を思いとどまった青年が、
ふらりと現れ、見事な腕で外吉さんの味を
再現してみせる・・・なんてことが起こるとか、
いろいろなきゃ、つまんない。
花のお江戸の城下町、人形町を舞台にした
「平成版細腕繁盛記 ふたつのキラク物語」
は、まだまだこれからが本番ですよ!