バスティン研究会広島

バスティン研究会広島の活動内容

室内楽 第4弾①(2016)

2016年12月25日 | 室内楽講座
多喜靖美先生による室内楽講座・第4弾・第1回目
2016年12月16日(金)伊予銀ビル7F ヤマハスタジオにて行われました。
バイオリンは田中郁也先生、チェロは柳橋泰志先生に演奏して頂きました



冒頭に多喜先生の室内楽アンサンブルでの「コンチェルトの企画」についてお話し頂きました。
協奏曲は指揮者とピアノだけの感覚になりがちなのを、きちんと「アンサンブル」にする過程や、普段コンチェルトを2台ピアノでしか勉強しないピアニストの為のスコアリーディングの話など、興味深い内容でした

3年目の先生方は、バイオリンデュオ、またはチェロデュオで
ボッケリーニのメヌエット
タイスの瞑想曲
フォーレの夢のあとに
サンサースの白鳥
以上の4曲をレッスンして頂きました。

今回もアンサンブルする為のアドバイスを沢山頂きました。
他の曲でも応用の効くポイントを抜粋で書かせて頂きます。

・両手のハーモニーと拍子感を合わせて。
・1小節毎に足し算して行くのではなく、全体的にどう形取って行くのかが大切。
・音楽というのは、聞き手を引っ張って行く力が大事。
・点で合わせるような演奏にはしないで。
・長音も休符も、その間の音楽をきちんと思っていて。
・細かい音符を全て、しっかりと弾こうとしないで




4年目のクラスは、全員でベートーヴェンのピアノトリオOp.1 no.3の1楽章をレッスンして頂きました。
何故か爆笑のベートーヴェンになってしまったのですが、、、
受講生の名誉の為に何故かは伏せておきたいと思います。

広島の室内楽アンサンブルは、お笑いが入る事で有名(?)です。
それでも、きちんと「音楽」になるよう指導して下さる、多喜先生の素晴らしいレッスン。
受講出来る事を喜びつつ、たまにズバッと来る指摘を次回にしっかりと活かしたいです。





ベートーヴェンは、いままで以上に細部にこだわったレッスンをして頂きました。

・バイオリンとチェロとの掛け合いなど、遠慮しないで弾く事が必要な箇所もある。
・チェロが盛り上がって行っても、一緒になって盛り上がる事をしない方が、音楽が安っぽくならずに済む。
・音価が細かい時は、ペダルを用いないで。
・また、フィンガーペダルも場面によっては使わない方が適当。
・音楽の行く先をイメージ出来る、音程の良いピアニストとそうでないピアニストがいる。

音色、音質、音感すべてに於いて、前年度までとはまたステップが上がったレッスンをして頂きました。
多喜先生、ありがとうございました
次回は3年生の先生方は、今回弾いたデュオとは逆で(バイオリンの人はチェロと、チェロの人はバイオリンと)。
4年生の先生方は、今回と同様の曲目で、前半を弾いた方は後半、後半を弾いた方は、前半又は、後半の残りをレッスンで受講することになります

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