バスティン研究会広島

バスティン研究会広島の活動内容

水谷先生 指の講座(2015年12月)

2015年12月19日 | 指の講座
水谷稚佳子先生による指の講座
2015年12月18日(金)ヤマハ広島店3Fサロンにて行われました


【ひよこ組】
「親指はどこから動かす?」


親指を動かすのは、親指の付け根から。ということで、手を机に置き、小指の外側が机に付くように倒して、親指を2の指に沿わせるように動かします。

リストボードをつけて色々とチェックしてみます!
親指をゴムでいれて。。。後の指くぐりのためにも、他の2345の指の付け根を出すことが必要なので、それを確認しながら、実際に弾いてみました。



ココがポイント

親指の第1関節は曲げずに真っ直ぐ。一本の棒になっている感覚で。
付け根から動かす時に、下から、どこの筋肉を使っているか、動かす支点は何処なのかを触って確かめます。
6度など、親指を広げる時には外側の筋力を使うの把握します。

弾き終わって確認…

打鍵の際に、親指の先は何処を当てて弾いているのでしょうか
親指全体が当たりすぎないように。
しかし、ポイントとしては、親指のアプローチと言うよりは、2の指のアーチがしっかりと作れるようになることが大切です。

出来ないところに着目しすぎずに、出来ることを伸ばしていきましょう。
お化粧でも、鼻は高くならないけど、目を大きくすることで可愛くして、カバーするのと一緒ね。
という言葉に、大きく頷くひよこ組でした。

最後に、親指をゴムから出して。2の指を打鍵する時に、親指がついて来ない練習。
一緒に持ち上がってきたり、第1関節が曲がったりしないように注意しました。


【白鳥組】
チェルニー30番から、7番が課題でした。
『この曲は、1の指の動かし方がわかっていない子にとっては難しい。』というお話から始まりました。

~親指の特徴と注意点~


手をパーにして広げて、1と2の指の角度が広い人と狭い人がいます。

この1と2の指のつけ根の間が狭い腱が短いまむし指の確率が高い……と、なるそうです。
でも、腱は伸ばすことができるので、毎日ストレッチ(水谷先生にたくさん教えていただいていますね)を続けるといいですね!
体の硬い人も毎日ストレッチを続けると柔らかくなってくるのと同じイメージです。

まむし指というと、どうしても親指のつけ根を外に出さなくては!!と、思ってしまいがち。
でも、『外に出す 』という形にこだわりすぎると、手首が石膏のように固まってしまって、動かなくなってしまうこともあります。
それでは困りますよね

では、、
『どうしてまむし指はいけないの?何で困るでしょうか?』
と、水谷先生からの質問。

答えは、、
1の指を立てられないことで、指くぐりの時のアーチが作れないから。ということと…
2の指がつぶれてしまって、手首を下げることで1の指を動かしてしまい、音が揃わずデコボコになってしまうから。

この時に大切なのは、2の指のつけ根をしっかり立たせること。
まむし指の弱点に目を向けるより、2~5の指のつけ根を出すことに目を向けましょう。

そして、1と2の分離ができていなくて、2を弾いた時に、1が反応して助けてしまう場合も、2や3の指を独立させることで、1が解放される事を、教えていただきました。

その後、みんなで手を比べてみました。
6度に広げて、鍵盤を思いっきり下ろしているところです。

みなさんの手の大きさも形も違うことがよくわかります。

他にも比べてみました。
そのまま下ろした時の1と2の指の広さが違っていて、新しい発見でした!!


そして、それぞれの指に合わせた弾き方があるので、形にこだわる必要はないということをとても納得したのでした。それと、マムシの指の人は水かきが狭いから、無理して広げないようにしましょうということも、指導の際に知っておきたいポイントですね。

〈それぞれの特徴に合った動かし方〉
本当に必要なことは何か、苦手な動きや難しさをどう克服させてあげるか。
『出来ない』ことにスポットを当てないで、『得意』なところを伸ばしてカバーすることの大切さを学びました。

色んな方法、色んな視点。
これからもたくさん学んでいきたいです。
水谷先生、これからもよろしくお願いします。

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