バスティン研究会広島

バスティン研究会広島の活動内容

室内楽 第4弾②(2017)

2017年03月02日 | 室内楽講座
多喜靖美先生による室内楽講座・第4弾・第2回目
2017年2月24日(金)伊予銀ビル7F ヤマハスタジオにて行われました。
バイオリンは田中郁也先生、チェロは柳橋泰志先生に演奏して頂きました


原点に立ち返るのは良いこと
ピアニストはピアノを操ることにフォーカスしがちだけれど、「ピアノで」ということでなく、「音楽をどう奏でるか」に立ち返る事が大事。またそれにはエコ奏法が必要である。ということを講座の冒頭で少しお話いただけました。また他の地区での室内楽講座についても触れられ、他の楽器の人が何に気をつけてるかを知る事も大事であると、気をつけて取り組むことをレッスン前に自然に促して頂きました。

3年目の先生方はデュオ、4年目の先生方はトリオに挑戦しました。
今回の記事も「室内楽」において、また「ソロの演奏」においてポイントになる部分を抜粋します。
(《》内の曲名は、その曲の指導の際にお話し頂いたという意味で、覚え書き程度に記載しています。)

★良いチューニングのための「A」の出し方《タイスの瞑想曲/ヴァイオリンデュオ》
・響きをつくる。
・ハンマーの先がどう弦に当たるかを考えて。(弦の側から、離れたところから、音量小さくても離れたところから、など・・・)
・カタカタと鳴る打鍵音をどのように出すのか(どうしても鳴るので)を考えて。
・ピアノの屋根を開いて、音を広げてゆく反射を利用して演奏する。
・打鍵時でなく、少し後の音程が切り替わった後の音程で調弦する。


(柳橋先生のiPadで、少し後の音程を確認中・・・)

音楽は割り算《白鳥/チェロデュオ》
・全体を1と捉え、そこからの分割作業(フレーズ、和声、和声と拍子の関係など)
・体の動きの周期を見ると面白い発見がある。(だいたい1小節で、一つの動きが生じている)
動きが1小節ごとになって、音楽が途切れてしまわないように。。。



・チェロのソロ+ピアノ和音全音+本来ないバイオリン単音全音でやってみると、デュオでは分からない和声の響きに気づける。
・ピアノと違い、バイオリンは、伸びてる音のラストにニュアンスがある。
・点でなく、面や立体で合わせて。
・音数多いときは1音を持続して感じて。
・「スピード」と「スピード感」は違う。例えば、同じ時速30キロでも、高速降りた後の車が出す30キロと、自転車の30キロの「スピード感」が違うのと同じ。

指揮をするように拍を取る《夢のあとに/チェロデュオ》
・弦楽器のソロと指揮をするようにイメージした方が拍の取り方がうまくなる。










何のためのテクニックなのか
《ピアノトリオ Op.1 no.3-1/ベートーヴェン》
・先にテクニックをつけることに集中するのでなく、表現したいことを決めてテクニックをつけていく。何のためにテクニックがいるかを知って。


ベートーヴェンについては、作曲家の意図や、時代に即した演奏法などを細かく指導して頂きました。
次回の課題曲ですが、3年目の先生方は後日連絡させて頂きます。
4年目の先生方は、2楽章です!バリエーションの振り分けは、講座近くにご案内しますので、満遍なく練習に励みましょうね
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