紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ハマる効用

2009-06-04 23:37:00 | ドラマ
 そろそろ転職して1年が経つ。昨年4月時点の私の密かな目標は「ウツにならない」という、なんともパッとしない旗印だったけれど、まさに「皆様のおかげで」目標達成できた。とくに職場関係の皆様には感謝したい。どうも、ありがとう!

 人生の中では、にっちもさっちもいかない時期というのがたまに(もしくはしばしば)ある。耐え忍んで身を縮めてやり過ごせる場合もあるけれど、大なり小なり傷ついて、どうすればいいかわからないまま、崖っぷちに追いやられてしまう場合もままある。

 落とし穴にはまるみたいに突然、あるいはじりじりと時間が経って行くのと同じ速度で何かが蝕まれてしまうような「崖っぷち」にいたときが何度かあった。
 私がいかにも幸運だったのは、たまたま私がそういう時期に長いスパンのテレビドラマ、もしくはマンガや小説にハマっていたことだった。

 ドラマ(の物語、もしくはキャラクター)がなければ、危ういところだったかもしれない。物語というものが、人生のクライシス的状況をかなり大きく割り引いてくれるのを、そして背中を押し、前進することを促してくれるのを、何度か経験した。

 もちろん現実世界においても、励ましや救いや慰めはあるのだけれど、そしてそれも有り難く、心強く、うれしいものではあるけれど、やはりそういうときには、自分の内面から持ち上がってくるものが、どうしても必要なのだ。

 「物語のチカラ」を河合隼雄さんは重要とみなされていた。それは、私にはいまだに説明不可能で謎に包まれているのだけれど、明らかに体験済みではある。

 ほかにも面白いようなタイミングで「崖っぷち」のときにやって来たり、降りて来たりする人(もしくは、ものやこと)があったりするので、人生はドラマチックだなあ、と思う。

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