カネサダ番匠ふたり歩記

私たちは、大工一人、設計士一人の木造建築ユニットです。日々の仕事や木材、住まいへの思いを記していきます。

宝船に揺られて

2007年03月15日 | 家具・建具のこと
いよいよ二人目の子供の出産が目前に迫ってきました。
それに合わせて、親戚のおじさんがベビーベッドを返しに来てくれました。





このベビーベッドは、長女が産まれた時に、知り合いの大工さんが作って私たちにプレゼントしてくれたものです。
杉の根元の曲がった部分をうまく利用して、底が丸く作ってあります。赤ちゃんを乗せて、ゆりかごの様に、ゆらりゆらりと揺らせてあげます。中が畳敷きなのが気持ち良さそうでしょう。





ベッドの底には工夫が凝らしてあります。
脚が折りたたみ式になっていて、揺りかごとして使う時には、底に収納してあります。ベッドとして使う場合には安定していた方がいいですから、脚をこうやって出して使います。





ね、おもしろいベビーベッドでしょう。
私たちの自慢のベッドです。こうやって見ると、なんだか七福神の乗っている宝船に見えてきます。

ところで、郡上近辺では女の子のことを「ビー」、男の子のことを「ボー」とよびます。小さい子供に限らず、娘や息子という意味でも使います。
会話の中ではこうやって使われます。
 「おいよ、おまえんとこの子供は何人おるよ?」
 「うちか?三人よ。ビービーボー(娘・娘・息子)よ。」

この、ビーとかボーという言葉の響きは、それ以外にぴったりとあてはまる言葉が見つからないほど、会話の中ではしっくりときます。

我が家では、一人目は女の子でした。実は私は二人目が女の子か男の子のどちらであるのかは教えてもらっていません。産まれてからのお楽しみです。どちらでもいいから、無事安全に、健康に産まれてくれれば、それだけで十分なのです。

しかし、ひとつだけ心配なことがあります。
それは、外人さんに子供のことを質問された時のことです。

外人さん "How many children do you have?"
わたし  (もし二人目が女の子であれば)「ア、アイハブツーチルドレン。ビーアンドビー。」(でも、何だか漫才コン
     ビみたいだなあ。)
      (もし二人目が男の子であれば)「ア、アイハブツーチルドレン。ビーアンドボー。」(ちょっと英語のできる
     フリをして、早口に「ビーァンボー」なんて言ってしまうと、外人さんに
     "What on earth does he say he's so poor?"と思われはしないだろうか?)

なんて、余計なこと(全く)を心配しています。
ともあれ、新たに産まれてくる赤ちゃんは、神様や仏様からの授かりもので、私たち家族にとっては宝物です。

宝物の赤ちゃんは、宝船に揺られて、いったいどういう夢を見るのでしょうか?
コメント
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