空と無と仮と

ブルーインパルスは無駄かどうかについて その②

前回の続きです。

肯定的な「感謝の気持ち」の考え方に続いて、

今回は否定的な「税金の無駄遣い」に関してです。


もう一度書きますが、

自分は歴史マニア軍事オタク飛行機オタクです。


ブルーインパルスの編隊飛行について、

否定的なことをおっしゃる方は、

多分、自衛隊の存在自体を否定している方々ではないのでしょうか。


つまり「自衛隊は人殺しの訓練をしている」とか、

「戦闘機は人殺しの道具」だとか、

常々そのようなことを主張されている方々ではないでしょうか。


ハッキリいって、間違ってはいないと思います。

ただし、だからといってそのような考え方を支持するような、

あるいは同調することは絶対にできません。


なぜかというと、

その人たちは完全な「自己矛盾」に気づいていないからです。

あるいは、

自分の考えを訴えるため単に利用したにすぎない、

そんなことも言えるのではないでしょうか。


戦闘機を「人殺しの道具」という考え方、

「人を殺すための道具」といった論理というものを、

本当に適用するのであれば、

あの人たちは「刃物」を使っていないはずです。

この場合、刃物というのは、

100円ショップでも売っている「カッター」や「包丁」も含みますよ。

当然ですよね…


人類が「道具」を持つようになってから、

何千年か何万年かは知りませんが、

「刃物」は生活を豊かにしてきたと同時に、

「刃物」によって人を殺し続けています。

「戦争」という概念がない時代から延々と脈々とね。


その「刃物」によって、

一体、何人の人が殺されたのでしょうか?

そして、戦争でもないのにもかかわらず、

この日本では何人の人が「刃物」によって殺されてきたのでしょうか。


「人を殺すための道具」を毛嫌いしている人たちにとって、

なんとしても絶滅させなければいけないもの、

それは「刃物」であるはずです。


しかし、あの人たちはまず間違いなく、

日常的に「刃物」を使っているはずです。

「人殺しの道具」を子供たちにも買い与えているはずです。

理由は、まぁ…

もうバカバカしいから書きません。

それだけ偏った考え方としか言えません…


この「自己矛盾」に気づかない人たちは、

自分が掲げた「戦争は悪」「軍隊・自衛隊は悪」という、

「正義」の正当化をしているつもりでしょうが、

結局は自己矛盾に気づかないというような、

了見の狭い人ではないかと思いますよ。

それに「職業差別」であることにも気づかないのでしょうね。


ちなみに編隊飛行をした航空機は「練習機」ですが、

あれを当たり前のように「戦闘機」と言ってしまう、

あるいは書いてしまう人にとっては、

自衛隊や軍の航空機は全て「人殺しの戦闘機」なのでしょうね…


これも結局は何の理解もしていない、

あるいは理解しようとしてないで、

物事を恣意的に断罪していることに、

気づいていないのではないでしょうか。


とにもかくにも、

自衛隊の存在自体を否定するわけですから、

当然「税金の無駄遣い」になるのでしょう。


それは間違っていないかもしれませんが、

しかし、だからといって、

あの人たちを支持・同調する気は絶対にありません。

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