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空と無と仮と

沖縄・日本史・ミリタリーなど、拙筆ながら思ったことをつれづれと、時には無駄話、時にはアホ話ってなことで…

「島守の塔」を鑑賞しました

2025年02月21日 15時20分44秒 | いろんなこと日記

①面白い
②一回観れば十分
③途中で挫折

当ブログでは以上のような観点で作品を評価していますが、
この「島守の塔」については②の一回観れば十分で、
沖縄戦を扱っていなかったら③の途中で挫折でした。

なぜそう思ったのか、
以下にできるだけ詳しく説明いたします。

まず全体的な感想として「雑な」印象しか残りません。
雑なNHKの朝ドラを2時間ぶっ通しで見る「修行」…
といったものでした。

以下、箇条書きにて説明します。

①県知事と警察部長の印象が薄い
この二人が主軸となっているのは確かですが、
警察部長の印象がとにかく薄いんです。
準主役ですから県知事より出番が少ないのは当然でしょうけど、
印象が薄いというよりはどういうわけか残らないんですよ、
警察部長の存在感がね。

②その関西弁は合ってるの?
島田知事は神戸出身なので関西弁だと思うのですが、
「その関西弁は合ってるの?」って、
関西の方々に訊ねてみたいほど不自然でした。
どうせなら日常的に関西弁を使う役者を起用したほうが、
よっぽどリアルな感じになったのではと思いますね。

③突拍子もない描写
沖縄県民と島田知事の交流する描写が、
突拍子もないというかいきなり突然始まるから、
観てる自分からすれば「えっ?」ってなるんです。
特に「てるてるぼうず」を唄うシーンや、
ガマで県民が琉球舞踊を踊るシーンは、
これも自分からすれば「ポカ~ン」となっちゃいました。
脈絡があるようで無いのです。

④「それっているの?」っているシーン
これは県知事と警察部長が主軸の映画なんですよね?
新聞記者のシーンって意味ありますか?
県知事だから新聞記者との交流する場面が、
それなりにあってもおかしくはないんです。
しかしですね、
これも突拍子もなく知事との接触もなく、
新聞記者たちだけの場面が現れ、
新聞あるいはマスメディアから見た戦争に対するといったような、
「ひとりよがりの自己主張」を、
これでもか!これでもか!と見せつけてくるんですよね。
って、不思議に思っていたら、
この映画の製作は毎日新聞・沖縄タイムス・琉球新聞等の、
マスメディアが主体だったのですね。
そうなると妙に納得がいきます。
つまり彼らの「プロパガンダを捩じ込んでいた」ということです。
ちなみに新聞社の中には下野(しもつけ)新聞までありました。
わが地元であります栃木の新聞社です。
これまたちなみに警察部長は栃木出身だそうで、
そういった繋がりだったのでしょうね。

④「それっているの?」っているシーンその2
「ひめゆり風」の女子看護隊の描写もあるのですが、
県知事や警察部長と関係あります?
の一言に尽きます。
「沖縄戦だからひめゆりでも入れとけ」的な、
安易なぶっこみとしか思えないんです。

⑤やっぱり登場!悪逆非道な鬼畜日本兵!
出ると思ったけど、
やっぱり満を持して出てきたって感じです。
しかも「壕追い出し」と「赤ちゃん殺し」のダブルコンボ!
ま、いつものことだから驚きはしません。

⑥軍国乙女からの視点
県知事の秘書?お世話係?の軍国乙女の視点から、
県知事を見る、あるいは語るのではなく沖縄戦全体という、
より大きな視点に立ってしまっているから、
全てが大きすぎてぼやけているような気がします。

⑦吐く息が白いって…
物語終盤の県知事と警察部長がガマの中で語り合うシーンで、
お互いの吐く息が白くて寒そうでした。
沖縄の6月ってそんなに寒いんですか?
それとも単なる凡ミスですか?
ちょっとわかりません。

とまぁ、いろいろ書いていきましたが、
つまりはあれもこれもなんでも入れすぎたから、
それだけ雑に雑に印象が薄くなってしまった…
そんな残念な映画だということです。



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