空と無と仮と

今話題の日本学術会議と「軍事研究」について

正直、誰が任命されようが、
誰が拒否されようが興味はありません。

一連の騒動については、
「アベ政治を許さない」から「スガ政治を許さない」に、
変わっただけのことにしか思えませんので…
これで野党の支持率が上がるといいですね。
多分無理でしょうけど…

しかし、軍事研究を拒否しているという事態は、
ちょっとおかしいのではないかと思いますよ。
いや、ちょっとどころではなく、
かなりヤバいレベルではないかと危惧しておる次第です。

軍事技術の発展というのは、
即ち科学技術の発展であり、
軍事技術と科学技術は表裏一体であり、
常に密接に関わっていて、
引き剥がすことができないものと思っております。
特に戦争の歴史を見れば一目瞭然ではないでしょうか。

軍事と科学の密接な関係は永久不変なのです。
しかも未来永劫であり、万国共通なのです。
日本は例外なんて決してありえません。

そういうことでありますゆえに、
軍と科学を引き剥がして考えようとすること自体は、
極めてナンセンスなものだと思いますよ。

それでも偉い偉い学者先生たちは、
別々に考えようとしているのですね。

多分、恐らくですが、
偉い学者先生たちのいう「軍事研究」というのは、
兵器を直接製造することという意味ではないでしょうか。
つまりミサイル・イージス艦・戦車といった、
兵器そのものの研究・製造という、
狭い意味での「軍事研究」なのではないでしょうか。

ただし、
兵器製造という狭い意味での「軍事研究」の拒否というのは、
それでも無理があると思います。

自分からすればもう、
ハッキリいって詭弁ですね。
「敗退」を「転進」と言い換えたり、
「全滅」を「玉砕」と言わせたりするレベルと同じです。

特にミサイルやイージス艦といった、
最先端技術や高度な技術の複合体は、
その中に搭載された数々の軍事技術=科学技術が、
当然のように民間の技術に転用され、
様々な分野で利用されている実情があります。
厳密にいえば逆のパターンもありますがね。

つまり、日々の生活の中で当たり前のように、
軍事技術が使われているということにもなるのです。
軍事研究を拒否する学者大先生たちも、
普通に使っているのです。
具体的な例は様々な分野で腐るほどありますので、
興味がある方はご自分で興味のある分野を調べてくださいな。

一つだけ例を挙げるのならば、
10月はノーベル賞の季節でもありますので、
世界中の交通インフラに絶大な影響を及ぼした、
あの「ダイナマイト」ですかね…
当然、兵器開発にも多大に貢献してますね。

軍事研究を拒否するということは、
たとえ「狭い意味での軍事研究」であったとしても、
科学技術の発展はおろか、
科学技術そのものを否定し拒否する、
ということと等しくなってしまうのです。

本来なら率先して科学技術の発展を牽引していくはずの学者が、
このようなことを肯定するというのは、
非常に奇怪な現象ではないのでしょうか。
多分、日本だけでしょうね、
こんな異常事態が起こる国というのは。

しかも軍事研究を拒否するといいながら、
元々は軍事目的で開発・発展してきた、
SNSをはじめとするインターネットで、
自分たちの考えを主張するのですからね…
こういうのを支離滅裂というのではないでしょうか。

「軍事研究」をコントロール=制御するっていうのなら、
それはそれでそれなりに理解できるのですがね…


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