バンコクから愛を込めないで (ボクシング奈落編)

ボクシングから離れていたあたしは復活するのか(゜Д゜)!?

(身近なこと) 含む速報!「面」で来るか?「線」でくるか?はたまた「点」で来るのか????

2011年10月28日 10時48分51秒 | 身近なこと
今は東北地方のコラートに逃げd…ごほんげふん!?試合観戦にきているバンコク愚連隊ですが、今日になってまた洪水の動きが色々出てきたようです。ただ浸水の種類によって被害が想定される場所なども違うのでちょっと解説しておきます。11月4日のWBC世界タイトルマッチはまず間違いなくそのまま挙行されると思います。


とうとう外務省から「渡航自粛」だの「退避勧告」だのと言われているバンコクですが、昨夜あたしが家族を放ってバンコクを脱出するまで(大嘘。ひとつ前のエントリーhttp://blog.goo.ne.jp/bangkok_gurentai/e/94ebb6733d059b73aac284150dd075ff)をご覧ください。)は以下のエリアではまだ問題はありませんでした。


  スクンビット通り全般

  ソイ・アリーからサパーンクワーイ、モチッ(北バスターミナル)

  ラップラオ通りからバンカピ、シーナカリン通り、ソイ・オヌッ(スクンビットソイ77)

  ナワミンエリア

ただし、バンコク市内と周辺エリアで洪水の影響が出ていることは間違いなく、記者会見でも関係者や記者が洪水で来れなかった、というのは何件かありました。しかし概ねそういう人の住んでいるのは北部のランシットエリア(ドンムアン空港より北)やバンブアトーン(バンコク市の北西の部分)あたりの人でしたね。

北から続々と押し寄せている洪水は今までは主としてタイを南北に貫くチャオプラヤー川の左右岸を面的な広がりを持って南に下ってきていました。しかしバンコクは数々の過去の経験からチャオプラヤー川の増水をバンコクの東西に流してバンコク都の中心を守るよう水路を整備してきました。このため現在大きな洪水はランシット地域とその少し南側(シームンムアン市場周辺)でなんとか食い止められています。

ここで今後の展開がどうなるかということなんですが、その前にバンコク都の構造を簡単?に説明すると、バンコク都は真ん中を貫くチャオプラヤー川を中心に左右非対称の蝶のような形をしています。

 この蝶の胴体部分の東側中央部が日本のニュースで言う「バンコク中心部」で、ここに王宮や一部の役所が集まっています。

 胴体部分の西側はトンブリ地区といって「暁の寺」などがありますが、東岸と比べて発展が遅れ、また水路が縦横に走っているため昔から水害を受けやすい場所です。

 日本人が多く住むエリア(スクンビット通り周辺)は蝶の羽の右下の羽の部分を先端に向かっていく地域で、上の「バンコク中心部」からは離れています。ちなみにあたしの住むエリアはこの羽の先端に近い場所です。

 現在浸水が来ているドンムアン空港は右側の上の羽のさらに一番上の部分。ここも日本人居住区からは遠く離れています。

 ひどい浸水に襲われているバンブアトーン地区は左側の羽の上の端。一部浸水が始まったバンプラー地区は左上の羽の胴体に近い部分。サラヤー地区は左上の羽の左端です。

 チャオプラヤー川からの浸水で洪水にすでに見舞われているラマ3世通りの部分は右下の羽の胴体に近い部分になります。

 昨日水が出ていないことが確認できたモチッ、ラップラオ、マワミン地区は右上の羽の下半分になる感じです。


大体の位置関係がわかりますでしょうか?またバンコク都は東京都が東は千葉県から西は山梨県(知ってます?)に接しているのと同様に広い行政エリアを抱えているので一概に


  バンコク


と一括りにしてしまうと語弊があるということはますご理解ください。


ただ問題はこれからで、今後の展開として考えられるのは

1)北から「面」的に迫って来た洪水が北の防衛線(ランシット運河)を突破して「面」的にバンコク都を覆っていく(バンブアトーンとドンムアンに迫っているのはこのケース)

2)防衛線から各水路の水門を突破した水が水路伝いに溢れて行く。これが「線」でくるケース

3)水路またはチャオプラヤー川の護岸の破れから溢れた水が浸水させていく(王宮周辺はこのケース)これはピンポイントに「点」で来るケース。(ただし点から面へ広がる可能性はあります)

4)現在来ている大潮で海側からチャオプラヤー川や水路に水が逆行ないし川隣接域に浸水(現在スクンビット通りの一部で起こっている可能性)これは「面」だけど1と違って川の下流からくるケース。


今現在(10月28日午前10時)スクンビット通りソイ50の冠水が「ついったー」で報告されていますが、これは4のケースですね。ただでさえ上流からの水で水位が上がっていたプラカノンの運河の水が大潮の影響で海側から逆流を受けてしまっていっそう高くなった水位が堤防や下水管を逆流して浸水を始めたものと思われます。こちらは大潮が終われば一旦は収まる性質のもので、タイ中部を襲ってきた洪水とはちょっと性格が違います。王宮近くで浸水が広がっているのも同様の原因によるものですね。

あと誤解されると困りますが、スクンビットソイ50と日本人居住者(特に現地駐在者)の多いソイ49や55は数字的には近いですが、距離的にはかなり離れていて洪水の受ける影響でもかなり違うと思います。(ソイの番号はバンコクの中心に向かって右側が奇数、左側が偶数となってます)


一番恐ろしいのは1のケースの洪水が「面的」に広がることで、これは長期かつ大規模な浸水を伴いますが、今のところはなんとかまだ防衛線が機能しているようです。ただしその反動でバンコクの西郊と東郊での浸水を引き起こすでしょうし、サラヤーの浸水をみてもすでに始まってると思われます。ただこちらで問題になるのは東のラインの浸水がバンコクの東外側にあるスワンナプーム国際空港を侵すことですが、今のところ東のラッカバンや同空港周囲での大きい浸水の被害は聞かれていません。

個別では北から繋がる水路のあるエリアで2のケースで部分的冠水を引き起こす可能性があります。

あとは4のケースで下水道を逆行した水がゲリラ的に土地の低いエリアを浸水させるケースはあるでしょう。この場合、スクンビット通りからペッブリー通り、ランアムヘン通りあたりの土地は低いので浸水がありえますが、1の北から来ている洪水とは区別しないといけません。すなわち大潮が終われば水が早く引く可能性が高いと思います。


<WBCタイトルマッチ情報>
11月4日の試合場である国立競技場付近ではあるとしたらその北を走ってるセンセープ運河を超えて水が来るって可能性ですが、センセープ自体は海からも遠いし、他の水路との繋がりも直接的じゃないから大事になる可能性は、個人的には低いと思ってます。

あと念のため名城選手たちの泊まるホテル(名は伏しますが…)の方は、そこから南と西に行った方はチャオプラヤー川から溢れた水による浸水の可能性がありますが、ホテル周囲自体は大事にはならないんじゃないかと思います。(枝川会長とか読んでるかな?)

なおタイトルマッチは入場者の来場の可否にかかわらずTV放送が可能な限りは挙行されるはずです、念のため。(入場料はないため。)


今日とか自分の足で動ければあちこち確認したかったんだけど今のところ東北に疎か…ごほんげふん!!ボクシング観戦に来ているので、明日バンコクに戻ったら自分の足であちこち


  泳いで探ってみますか♪←泳ぐのか?おい???


ではまた


皆さん、クリックお願いね♪♪
にほんブログ村 格闘技ブログ ボクシングへ

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

タイ・ブログランキング

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お見舞い申し上げます。 (館長)
2011-10-29 08:39:19
私の知人は、(某機械メーカーに勤務)避難して、会社は休業してると聞きました。

私の想像以上に、バンコクにお住まいの在留邦人の方は多いんですね。

これから始まるタイでの世界タイトルマッチなど・・・バンコクさんの取材を楽しみにされてる方も多いと思いますが・・

くれぐれもお気をつけてください。



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。