おとといの話ですが、費用五件の高砂市で起きた、山陽電鉄の事故について更新したいと思います。
12日午後3時50分ごろ、兵庫県高砂市荒井町南栄町の山陽電鉄荒井駅西側の踏切で、山陽姫路発阪神梅田行きの特急電車(6両編成、乗客約70人)とトラック(3トン)が衝突、特急電車の1、2両目が脱線し、約120メートル離れた同駅のホームにぶつかって止まった。特急の男性運転士(34)が体を挟まれて右足骨折などの重傷、17~85歳の乗客13人とトラックの運転手が軽傷を負った。特急は沿線の民家のベランダにも衝突し、近くの車11台も破損した。
県警はトラックを運転していた大阪府池田市の運送会社「那須商会」の延東(えんどう)恵一郎運転手(36)=兵庫県伊丹市=を自動車運転過失傷害容疑で逮捕する方針。国の運輸安全委員会の事故調査官も調査を始めた。
高砂署によると、トラックは自動車運搬用で、踏切(延長約12メートル)を南から北へ抜けようとしたが、前を行く車が信号待ちのため立ち往生した。延東運転手は「警報が鳴って遮断棒が下り、荷台部分にひっかかった」と話したという。トラックは当時、荷台のスロープをL字形にあげていたため遮断棒が内側に引っかかった。スロープを水平に倒して進もうとしたところに特急が衝突した可能性があるという。
山陽電鉄によると、踏切内には障害物検知装置が設置されていたが、作動した記録がないという。検知可能な高さが地面から84センチ以上で、スロープはそれに満たなかった可能性がある。一方、踏切の非常押しボタンは衝突とほぼ同じころに押されていたという。運転士は「時速95キロで走行中だった。踏切の約50メートル手前で、スロープが下りたトラックが見えた」と説明、急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。
朝日新聞 朝日新聞デジタル:特急がトラックに衝突、脱線 15人負傷 山陽電鉄 - 社会 より