前記事からの続きになります。
青森から津軽線に乗って、蟹田から代行乗り合いタクシーに乗って鉄道事業法に定める日本最北の鋼索鉄道(ケーブルカー)がある青函トンネル記念館まで来て、東北全県の鉄道乗り潰しを達成しました。朝7時に弘前を出て、4時間以上経っていて、もうお昼になりますが、今日の最終目的地は青森県津軽地方の反対側である南部地方になるので、そろそろ折り返しの時間となります。
1.たったの100円で竜飛岬まで行ける
今日来た道のりをまた青森方向へ戻るのですが、午前中に乗ってきたわんタクにまた乗るのかというと、そうではなく、もう1つ別の乗り物があるのです。

それが外ヶ浜町営バスで、3つの路線を持ち、三厩ー竜飛岬の区間はわんタクと競合関係になります。
しかも、この町営バスは同一エリア内であれば誰でも100円で乗れるので、往路に乗ったわんタクよりも全然安いですね。
ただ三厩ー蟹田間は朝夕しか走っていないので、昼間の時間帯はこの代行区間のみ、わんタク一択
(ここで笑わないともう笑うところありませんよw)になります。今回は時間の関係で往路はわんタクに乗りましたが、うまく時間が合えば往復とも町営バスに乗れば三厩-竜飛岬をたったの200円で往復できます。

11:30 帰りのバスまでまだ時間があるので青函トンネル記念館から竜飛岬のバス停まで歩くことにします。
途中ちょっと上り坂がありますが、頑張って歩きます。

11:45 1キロほど歩いて、道の駅の大きな駐車場までやってきました。
この駐車場の端っこにバス停があります。

11:50 バス停を少し過ぎると有名な階段国道の看板があります。

これがその階段になった国道ですが、すでに前回クルマで来た時にここは歩いているので、今回は省略します。
また階段を降りずに、左側の丘を上って行くと、竜飛岬の灯台の方へ行けますが、これも前回・前々回に寄っているので、今回は省略します。

11:55 三厩からの町営バスがやってきました。
5分で折り返し、12時ちょうど発の三厩行きになります。

小さな料金箱が置いてあるだけで、両替も非対応のため、乗車前には必ず100円玉を用意しておいた方がよいでしょう。
海岸段丘から数十m下の国道へ再び急坂を下りていきます。

わんタクと町営バスとの違いの1つが、国道339号線の竜飛の集落にも町営バスは寄っていくので、国道区間の下のサイハテに寄ることができます。
国道339号線の北端はここから100mほど先になりますが、バスはこの漁港前で折り返します。前回2019年8月に車で来た時は奥に写っている2コブの山の下にある弁天様まで行っており国道339号を制覇しています。

12:35 竜飛岬バス停から35分、たったの100円でのバス旅を終えて三厩駅に戻ってきました。
三厩から先、蟹田駅に戻る次の代行タクシーまで2時間近くあるのでどうしよう?

13:10 三厩駅から竜飛方面へ歩くこと約20分で、お昼を買うためファミマに到着。
ここが本最北端のコンビニかと思ったらハズレでした。本当の北の外れ(最北端)のコンビニは海を挟んで反対側の下北半島にありました。

13:40 三厩駅に戻ってきました。
数年前に来た時と何ら変わってない感じがします。

駅の発車時刻表ですが、現在の代行バスの時刻ではなく、鉄道が走っていた時の時刻表がそのまま残っているようでした。
ドアを開けて駅構内に出てみます。

駅構内に入ってみると、ささやかな花が咲いている向こうに1面2線のホームがありますが、手前の線路は使っていません
(奥の線路も今は使ってませんが)

駅名標は割ときれいに残っています。
列車は来ませんが、一応路線としてまだ廃止になっていませんからね。

昭和時代に2度ほど列車(当時はキハ22)でここの駅に来ていて、この風景も見慣れた感・・・はありませんが、当時は駅舎は小さく、建物の奥に掘っ立て小屋のような木造のボットン便所がありましたが、その後駅舎は建て替えられ、ネポン式の簡易水洗トイレが駅舎内に設置されているので、冬場も寒くなくて利用者も助かっていたでしょう。どれ位利用者がいるか知りませんが。
なお線路が北側に伸びているのは、以前この駅で最終列車が朝まで滞泊するために、気動車を留め置く車庫があったためで、その後は最終列車は蟹田まで回送で帰り、翌朝また回送で蟹田からやって来て、上りの1番列車として運用していたようです。
2.無料でわんタクに乗る
三厩駅で約2時間の待ち時間でようやく蟹田に戻るわんタクの時間になります。時刻表を見ると分かりますが、実は竜飛岬を14時に出てきた1本後の便になるので、竜飛岬で十分時間が取れたのですが、この場合だと町営バスとの接続が取れない心配もあったため、竜飛岬での時間を削って12時のバスで帰ってきて、三厩で時間調整したわけです。

14:40 蟹田行きのわんタクがやってきました。
誰も乗っていないので、もしかした竜飛岬から来たのではなく、私だけのために、近隣の待機場から来たのかも知れません。

ということで、乗客は私だけなので、運転席のすぐ後ろに座ります。
鉄道代行区間なので、あおもりホリデーパスを見せれば、無料で乗れます。運転手さんには何か申し訳ないような感じですが、運んだ分は後でJRから精算されるでしょうから、何も遠慮する必要もないかも。

往路では撮り逃していた津軽線の橋梁をくぐる瞬間、鉄橋も傷んでなさそうに見えます。

暫く進むと国道から内陸に入り、突き当りにある団地(災害復興住宅?)でスイッチバックするのですが、そこで蟹田方面から来た下りの代行タクシーと行き違い待ちをします。まるで鉄道みたいですね。

15:49 蟹田駅到着
私を下ろしたらさっさと車は走って行きましたが、その先のバス待合室の横に停めて休憩?していました。
中央に写っている建物はバス待合所?で、夜中でも開いているので、駅を締め出されても大丈夫です。というか、北斗星撮影のためにここで1泊しましたw

青森行きの列車まで20分ほど時間があるので、待合室で休みます。
昼間に3時間ほど列車待ちがあっても、長椅子があるのでゴロンと休むこともできますね。
3.青森県の反対側へ向かう

朝から弘前を出て5時間ほどで竜飛崎を折り返し、半日がかりで津軽半島から下北半島の付け根を通って南部地方まで行くのですが、蟹田からは青森での乗り換え1回で八戸まで行けるので、一気に行ける感があります。

16:08 青森からの折り返し列車が入ってきました。
日曜日の夕方前なので、青森から帰ってくる人々が20人近く降りてきて、平日ならもっと盛況なのが想像できます。
蟹田から乗ったのは私を含めて3人だけ、後ろの車両は途中まで貸切でした。

17:13 青森駅で八戸行きの電車に乗り換えます。右側に停まっているE721系コピーの703系ですが、クロスシートがあるいい車両です。
乗り継ぎ時間は10分、夕方なので座れるかな?

後ろの車両の一番後ろよりのBOX席に少し汚れた作業着を着た20歳位のお姉ちゃんが横になって爆睡していて、その区画だけを避けるようにして周りはほぼ席は埋まっていたのですが、別に臭うというわけでもないので、あざーすという感じで進行方向に向いて座ります。
野辺地までで降りてくれるかなという思いを裏切り、終点の八戸まで結構混雑が続いていたので、道中の写真はありません。

18:57 青森から1時間半で八戸に到着。
この区間に乗ったのは2014年7月以来の11年ぶりとなりました。

19:34 本八戸駅で下車。
ホリデーパスのフリー区間は隣の岩手県の久慈まで乗れるのですが、泊る場所の関係で今日は八戸市内で滞泊となり、これで今日の行程は終わりとして、切符の利用もここまでで終わりとなりました。
本日の移動距離は (〇印はフリーパス利用 2,510円)
〇弘前→青森 37.4km 680円
〇青森→三厩 55.8km 1,170円
・三厩→青函記念館 13.0km 300円(わんタク)
・青函記念館→竜飛岬 1.0km 徒歩
・竜飛岬→三厩 15.0km 100円(町営バス)
〇三厩→本八戸 157.3km 3,490円 合計 279.5km 5,340円分+400円
次は6/16㈪の行程について書きます。