鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

偕楽園・陽の章

2014-05-09 | 公園・庭園

2 0 1 4 年 3 月 2 9 日 ( 土 )

午 後 3 時 1 0 分

水 戸 偕 楽 園

見 晴 広 場



偕楽園の梅をはじめて本格的に味わった私は、調子に乗ってデジカメさんを酷使してしまいました。
また、出かける前にSDカードの整理をしていなかったので、メモリが満タンになってしまい、そのたびに画像を削除します。

デジカメさんのバッテリーレベルは最低になってしまいました。


・・・・・・無念だが、ここで退くべきか。


偕楽園、最後は完全なる「陽」の世界・見晴広場



上空も地上も開けた芝生の土地に、ところどころ松の木が植わっています。
この日は休日、初夏の陽気だったので、家族連れがビニールシートを敷いて憩いのときを過ごしていました。



「陽」の世界から好文亭を望みます。
「陰」に属する好文亭に、「陽」の梅が彩りをそえています。

画像左は左近の桜と呼ばれるしだれ桜の大木です。
この日は開花前。



偕楽園の崖下にも梅が植わっています。
その先にも偕楽園公園は続いています・・・が、今回は行きません(ToT)/~~~



そして見晴広場からは、千波湖の佳景が広がっていました。



千波湖からの涼風をしばし浴びてから、偕楽園を後にします。




偕楽園・花の章

2014-05-09 | 公園・庭園

2 0 1 4 年 3 月 2 9 日 ( 土 )

午 後 2 時 4 1 分

水 戸 偕 楽 園

好 文 亭 中 門



好文亭から出てきました。
ちょうど一服したいところでしたが、出店の茶屋はなぜか茶葉しか売ってないようです。
あきらめてそのまま進みます。



好文亭中門とは反対側の芝前門です。
その先は梅園に通じることもあり、とてもにぎやかです。
中門へ進む人はとても少ない・・・。

芝前門をくぐると、



「陰」の世界から、



「陽」の世界へと移り変わります。

「陰」の世界を出るとそこは、100種類3,000本の梅が植わっている梅園です。
この日は遅咲きの梅が見事に咲き誇っていました。


咲いている梅の木をつぶさに見ていきます。



まずは春日野です。
つぼみのときは淡いピンクですが、花は純白で、枝いっぱいに花を咲かせます。

 

次は品字梅
淡い桃色の花が、枝にぎっしりと咲き競っているようです。



その次は五色梅です。
名前から様々な色の花を咲かせるようですが、この五色梅は純白のみ。
おそらく遺伝の関係で咲く花の色が変わるのでしょうか。



さきほどの品種と比べれば、白い梅がほのかに咲いています。
この品種は白加賀です。
よく見ると白い花弁の内側に赤茶色の花弁?がついているようです。



お次は紅千鳥です。
花弁はもちろん、おしべやめしべまであざやかな紅色です。
またこの種は花弁が小さめで、枚数が少ないようです。



淡い桃色の御所紅です。
花弁の枚数は多く、おしべめしべは白いです。



紅難波という品種です。
偕楽園の梅はこのように一本一本に品種の札がついています。



白宮殿です。
枝には白い花がぎっしり詰まっているかのようです。


そして偕楽園には特別な梅が6本植えられています。
号して「水戸の六名木」、花の形、香り、色が特に優れているものを6種選び、昭和9年に指定されたそうです。



まずは白難波・・・・・・花の季節は終わってしまいました。



次は虎の尾・・・・・・花の季節は終わりを迎え、細々と咲いているようでした。



3本目は月影



花の季節は終わりを迎えつつありましたが、可憐な白い花を見ることができました。



4本目は江南諸無です。



中国の明王朝が清朝に滅ぼされたとき、朱舜水という朱子学者が日本に逃れました。
ときの水戸藩主・徳川光圀は彼を師として招きました。
このときに中国からもたらされたのが江南諸無で、「中国の江南でこれ以上の梅はない」という意味が込められています。

なお朱舜水は、光圀が造園した小石川後楽園の設計にも大きく関わっています。

ほかに柳川枝垂しだれ烈公梅が6名木に挙げられています。
烈公梅は水戸でしか育たないのだそうです。

6名木は江南諸無を除いて見ごろは過ぎていました。


そして、私が個人的に好きな偕楽園の1本を。



偕楽園には1本だけアーチを形作っている梅があります。
何かの拍子で倒れてしまったのでしょうが、なんとか生き続け、そして花を咲かせていました。



アーチ梅の根はいかにもくたびれているようで、キックを1発かませばボキッと折れてしまいそうです。
それでもこの梅は生きて、花を咲かせていました。

梅が咲いていない時季には、この幹がよく目に入ることでしょう。
アーチ梅以外にも、なんとか立っているような幹は多く見ることができます。

梅の花と青空が「陽」のものならば、梅の幹と地面は「陰」のものといえるのではないでしょうか。


最後にもう1本。



見て驚くと書いて見驚という品種です。
花の咲き具合はその名のとおり見て驚くくらいです。

あのアーチ梅の品種も見驚です。

・・・・・・ときれいにまとまったところで、偕楽園の梅花見はこれにて。