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裏風撃バカキュン

とり♀、いしい♀、夏子♀、ぜん♂、おバカな4人がゆるゆる綴る胸キュン音楽blog。
風吹く裏街でテキトーに撃ってます。

THE CHILL

2007-11-13 | ぜん
立花ハジメさんの新しいバンド、THE CHILLのデビュー・アルバムであります。どうやら女性ヴォーカルをフロントにしているらしい、という以外の情報は一切なしに聴いてみました。

まず一曲目、調子っぱずれで歪んだギターサウンドにをバックに、天国的な女性のウィスパー・ヴォイスが淡々と流れる。二曲目、調子っぱずれで歪んだギターの激しいストロークをバックに、女の子の明るい歌声が響きます。何なのだ、このサウンドとヴォーカルのギャップは?

ケースからCDを取り出すと、立花さんのコメントが読めるようになっている。えーと、どうやらこの変則チューニングはB-52’sのギタリストだった故リッキー・ウィルソンから教わったもので、5本しか弦が張っておらず(しかも無いのは3弦)、1B2B4D5A6Dということになっているらしい。なんじゃ、それは。しかも、ただでさえ弦が1本少ないっていうのに、1弦と2弦が同じBって、いったい・・・?

で、トータルな作品としてどうなのかというと、いいんだよねえ、これが。ジミヘンを初めて大音量で体験した時みたいな不思議な感覚に襲われる。ネオ・ニュー・ウェイヴというのでしょうか。立花さんのマジックに見事引っかかってしまったようです。

立花ハジメさんという方は、間違いなく天才的なミュージシャンである。例えば鈴木慶一、細野晴臣、坂本龍一といった中に並んでいても全く引けを取らない。それでいて、その天才性を自ら否定しちゃうみたいなところがある。せっかく美しく完成したものを敢えて壊して、はいどうぞって差し出してしまうみたいな。そんなアンバランスな美学を体験してみたい方にお勧めします。

結論:ヴォーカルの紺野千春ちゃんって可愛いなあ、ぽっ。