裏風撃バカキュン

とり♀、いしい♀、夏子♀、ぜん♂、おバカな4人がゆるゆる綴る胸キュン音楽blog。
風吹く裏街でテキトーに撃ってます。

シベリウスに挑戦

2007-04-19 | ぜん
クラシックはそこそこ幅広く聴いているつもりだが、シベリウスはまだ踏み込んで聴いていなかった。いつか挑戦しようと思っていたところ、まさにうってつけのボックスセット登場。ほぼ全ての作品網羅と言っても過言ではない15枚組で9千円。HMVのCD2点割引だと7552円ですよ、アンタ。古い録音かと思いきや、結構新しくて、中には06年の新録もある。価格設定、どーなってんの?

この作品群がなかなか手強い。1月に買ってから少しずつ聴いているんだけど、3ヶ月経っても仲良くなれずにいる。まず、最大の目玉である7つの交響曲が取っつきにくい。甘美で親しみやすいメロディーが少ない。旋律の先が読めない。そういうわけで、シベリウス初心者はヴァイオリン協奏曲から入ったほうがよさそうだ。こちらはメロディーがはっきりしていて親しみやすい。あと、交響詩「クッレルヴォ」が予想を超えてイイ。苦手な合唱入りにもかかわらず、不思議とこれは気にならない。壮大な作品です。

シベリウスに馴染みが薄いのは、ピアノ作品が弱いことも原因のひとつだ。ピアノソナタが1曲あるものの、存在すら知らなかった。今回初めて聴いてみて、決して悪い作品じゃないと判明。それ以外のピアノ曲はどれも小品ばかり。ボリューム的に少々物足りないだけで、こちらも内容は悪くない。現在、サティやモンポウのような作曲家が注目されているわけだから、この分野でもうちょい知名度が上がっても良さそう。ブラインドフォールドテストに使えばたぶん誰もシベリウスの曲だなんてわかんないだろうなあ。

あと、シベリウスって印象派の人だったのね。なんとなく北欧の、民族的な素地を持った作曲家なのかと思いこんでいた(そういう部分も確かにある)。言われてみれば、交響詩とか音詩という、形式にとらわれない作品を多く残している。最後の交響曲7番なんて、ひとつの楽章だけで成っていて、定型破壊の典型。
作品の隅々にはフィンランドの雄大な自然が織り込まれているんだろうなあ。そう思って接すれば多少は取っつきやすくなるのかも。

あと、悪いけど歌曲はやっぱり苦手でした。これは私の弱点でありまして、シベリウスに限らずとも、どうしようもないです。

ラブ・スコール サンドラ・ホーン

2007-04-11 | 夏子
水曜は、iTunes店へ寄る。新譜を物色し、しばし検索沼で試聴を続けいろんな思い出に浸る。それにしてもお昼の鮭はしょっぱかった。
以前からDLしてやろう、と意気込んでいたのが「ラブ・スコール」ルパン3世のエンディングテーマ。ほら、不二子ちゃんが灯台のある海辺を歩くあの絵の。せつないのだ、せつない。それは不二子の想いがせつない、のではなく、アレを聴くと「ルパンが終わり」という単純なせつなさなのだ。
ルパンをよく見ていたのは高校時代の夕方再放送。当時も今も次元ラビュだ。

このルパンが終わると、故・山川千秋のフジのニュースにチャンネルを合わせてた、ような気がする。色っぽいラブ・スコールと堅い山川千秋はわたしのなかでは奇妙な一対なのだ。山川氏の背中には夕景の西新宿高層ビル。あの風景に憧れて絶対に大学は東京に行くもんね、と企んでいた。それを実現させるために、普通の学生さんは努力しただろうが、わたしはなにもしなかった。ルパンも見ずに勉強すればよかったよ。当時の空気がぶわっと沸き立つなあ。このメロディ。
山川氏が亡くなった報道を見ながら、わたしは不謹慎にもこの歌を口ずさんでいた。

今もたまにCSで「ルパン3世」を見る。ラブ・スコールがエンディングのときのシリーズが一番好きだ。
amazonの評でみて驚いたが、この謎の日本語を歌うサンドラ・ホーンって、あのサンディだったらしい!サンディ&サンセッツ。
DLしたのは2005年にニューミックスしたヤツ。このジャケのCDにはオリジナルが入っているそうな。