
DVD作品が続きます。今日はキンクスのライヴ「ワン・フォー・ザ・ロード」です。1980年、アリスタで心機一転、ストレートなロックサウンドで新たなファンを獲得し、充実していた頃のライヴ。えーと、最近の音楽ネタはないの?とお嘆きの方、はっきり言っておきますけど、ありませんっ。私のネタは全部古いですっ。(開き直り)
最初は2枚組のLPでリリースされ、その時は「うわっ、派手にロックンロールしてる!」って思ったんだけど、ツェッペリンの直後にこれを観たら、ヴォーカルも演奏も弱々しく、なんとも頼りなく感じる。音のでかさ、シャープさ、ヘヴィさで比べたらとてもじゃないけどかなわない。だけど、レイ・デイヴィスの、あのヴォーカルでなければ表現できないこともある。例えばダメ男の歌「スーパーマン」とかね。必然的にドラムやギターも彼のヴォーカル・スタイルに合わせなければならないのだ。もしキンクスでジョン・ボーナムが全力でビシバシ叩いたら、音楽として成立しなくなってしまう。
さて、ステージではデイヴ・デイヴィスが「ユー・リアリー・ガット・ミー」の、あのフレーズをいきなり弾きだす。観客は大歓声、既に総立ち。ドラム、ベースも加わり、やがてギターがヴォーカル・ラインを奏でるが、ほんのサワリだけでおしまい。一瞬がっかりするものの、間髪入れず、それに勝るとも劣らない有名なリフの「オール・オブ・ザ・ナイト」が始まる。ロックンローーール!たまりませんなあ。
やがて中期の名曲「ローラ」や、当時大ヒットしていた「ロウ・バジェット」など新旧取り混ぜつつ、コンサートは熱気を帯びてゆく。
レイ・デイヴィスは歌もふにゃふにゃだけど、ステージ・パフォーマンスやMCも、どこかズッコケなんだよなあ。でもそれがピエロみたいなお笑いの陰に漂う悲しみというか、哀愁を感じさせる。ごく少数派だろうけど、屈折した感情表現のマニアにはたまらないものがあると思われる。
さて、コンサートはお約束の「ユー・リアリー・ガット・ミー」、これまた名曲「ヴィクトリア」の大合唱で幕を閉じる。エェもん見せてもらいました。
尚、このDVDには「カム・ダンシング」ほか全5曲のPVも入って2500円と、とってもお得。また、デイヴ・デイヴィスはルックス的にもいいので、痩身ギタリスト好き、やさ男好きの皆さんには、そういう側面からもお勧めです。
最初は2枚組のLPでリリースされ、その時は「うわっ、派手にロックンロールしてる!」って思ったんだけど、ツェッペリンの直後にこれを観たら、ヴォーカルも演奏も弱々しく、なんとも頼りなく感じる。音のでかさ、シャープさ、ヘヴィさで比べたらとてもじゃないけどかなわない。だけど、レイ・デイヴィスの、あのヴォーカルでなければ表現できないこともある。例えばダメ男の歌「スーパーマン」とかね。必然的にドラムやギターも彼のヴォーカル・スタイルに合わせなければならないのだ。もしキンクスでジョン・ボーナムが全力でビシバシ叩いたら、音楽として成立しなくなってしまう。
さて、ステージではデイヴ・デイヴィスが「ユー・リアリー・ガット・ミー」の、あのフレーズをいきなり弾きだす。観客は大歓声、既に総立ち。ドラム、ベースも加わり、やがてギターがヴォーカル・ラインを奏でるが、ほんのサワリだけでおしまい。一瞬がっかりするものの、間髪入れず、それに勝るとも劣らない有名なリフの「オール・オブ・ザ・ナイト」が始まる。ロックンローーール!たまりませんなあ。
やがて中期の名曲「ローラ」や、当時大ヒットしていた「ロウ・バジェット」など新旧取り混ぜつつ、コンサートは熱気を帯びてゆく。
レイ・デイヴィスは歌もふにゃふにゃだけど、ステージ・パフォーマンスやMCも、どこかズッコケなんだよなあ。でもそれがピエロみたいなお笑いの陰に漂う悲しみというか、哀愁を感じさせる。ごく少数派だろうけど、屈折した感情表現のマニアにはたまらないものがあると思われる。
さて、コンサートはお約束の「ユー・リアリー・ガット・ミー」、これまた名曲「ヴィクトリア」の大合唱で幕を閉じる。エェもん見せてもらいました。
尚、このDVDには「カム・ダンシング」ほか全5曲のPVも入って2500円と、とってもお得。また、デイヴ・デイヴィスはルックス的にもいいので、痩身ギタリスト好き、やさ男好きの皆さんには、そういう側面からもお勧めです。