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裏風撃バカキュン

とり♀、いしい♀、夏子♀、ぜん♂、おバカな4人がゆるゆる綴る胸キュン音楽blog。
風吹く裏街でテキトーに撃ってます。

青山陽一の今

2006-05-04 | ぜん
自己集大成となる二枚組ベスト盤「Broken Words And Music」発売記念ライヴを収めたDVDである。伊藤銀次、田中拡邦、堂島孝平、真城めぐみ等ゲスト陣も豪華。
ワタクシ、このDVDで、発見がありました。このところ、ばかキュンのメンバー2名が、ママレイド・ラグや堂島くんがどーのこーのと盛り上がっていた訳がわかりました。音楽性とか、もっともらしいこと言ってたけど、結局ルックスじゃん。またかよ。ま、いつものことだからいいんですけど。
それにしても田中拡邦恐るべし。そのままジャニーズの隣に立っても違和感ないと思われ。しかもギターのセンスも並々ならない。神は不平等を与え給うた。

さて、青山さんといえばなんたってギターであります。ブルースやジャズ、渋いルーツ・ロック等をバック・グラウンドに持ち、それら含蓄の全てを自らの音楽に乗せてガツンとリスナーに届ける。そのサウンドに夢中になるのは婦女子ばかりではない。というか、どっちかっちゅーと、男向けの音楽なんじゃないかなあ。で、ファンとしてはギターを思う存分満喫したいところなれど、なぜか歌の占める割合が断然高い。たぶん、ご本人にしてみれば、ブルースの伝統的コード進行に乗せてギターソロを延々奏でているほうが楽チン&快感なのではないか。だけどそれをギリギリまで制限して、あえて歌で勝負している。ポップに対する挑戦、ポップで有り続けることに意義を感じているのだと思う。ポップというのは、現代のリスナーに訴える内容を備えている、という意味で、平たく言うと普通に「おっ、かっこいいじゃん!」と思ってもらえるってことね。

ブルースとかジャズというやつは、既にほぼ完成されちゃった音楽なんだよ。その世界の巨匠、名人と呼ばれる人たちがあらかたやるべきことはやりつくしてしまった。なので、それらルーツのエッセンスを元に、今現在において通用する音楽を作り演奏する。それが青山さんの音楽なんじゃないか。もちろん単に流行ってことじゃなくてね。こんなことファンならばずーっと昔からわかっていることなのかもしれないけど、改めてそう思った。

というわけで、このDVDと二枚組ベスト盤は必携なのであります。

赤い糸 WAX

2006-04-24 | ぜん
ぜん「美評先生、お久しぶりです。韓国美女WAXの歌う『赤い糸』いいですね~。当然チェック済みですよね?」

美人評論家「彼女とは前世で既に交流がありました。」

ぜん「いきなりそのノリですか・・・。ま、それは置いといて。遠回りして時間はかかったけど、ちゃんと結ばれるってところがいいですよね。愛するって素晴らしい。人間ばんざーい!」

美評「何寝ぼけたこと言ってるんですか。この男性、死んじゃうんですよ。」

ぜん「えーっ!何故?そんなことどこにも出てこないじゃありませんか。」

美評「ったく、もう。上っ面だけしか聴いてないんだから。仕方ない、私が証明しましょう。まず第1点。『あと1000回 生まれ変わり 生きても死んでも』って歌詞があるでしょ。想いが通じ合って喜びの絶頂にある人が、前世はともかく死後のことなんかわざわざ話題にするわけがない。」

ぜん「うむむ。そうですねえ、もし私がそういう状況であれば、レストランで食事して、おしゃれなバーでちょいと酔わせて、その後ムフフ~とか考えます。勝負パンツも押さえておかなくちゃ。」

美評「それは君だけだと思うが。第2点。ラスト1行、何故『真紅の糸』なのか。タイトルどおり『赤い糸』でいいではないか。血に染まっているわけです。この男性、たとえ命を取り留めたとしても瀕死の重傷であることに間違いありません。」

ぜん「深読みしすぎって気もしますけど、確かに『真紅』は謎です。」

美評「最後に、WAXの切な過ぎる歌声。両想いでハッピーなのであればもっと軽快に、歌詞だって例えば、“赤い糸でズバッとFall in Love イェーイ♪”みたいなのでいいではないか。」

ぜん「あの~、私の思い入れ、それじゃ台無し・・・。」

美評「いずれにしても、もう一度聴き直してみなさい。彼の無償の愛に気づいた時、命の灯火はまさに消えようとしていた。気づくのが遅すぎたから泣いているのだよ。喜びじゃなくて、悲しみの涙。だから『ごめんね』なのだよ。そもそも『赤い糸』って、心中を匂わせる部分もある。場合によってはWAXちゃんも後を追うかも。」

ぜん「むむ~ん。深い。松本隆さん、やっぱりすげえ、すげーよ。しかしですね、ワタクシ、この歌に勇気づけられて、貞淑妻たちを口説き続けようと誓ったばかりだったのに。するってえと想いが通じるのって、私が死ぬときってこと?」

美評「ま、弔電くらいは打ってくれるかもね。」

ぜん「そんなのぜんぜん嬉しくありませんっ!」

落花流水

2006-04-11 | ぜん
落花流水という文字から、なんとなく古式ゆかしいイメージが頭に浮かぶ。袖で顔を隠し、隙間から愛しいあのお方の後ろ姿を追う。そして身分の違いという壁にはばまれ、叶わぬ恋に自ら幕を降ろそうと努めるのである。
現代であれば、サッカーボールを追いかける素敵な先輩を木陰からドキドキしながら見つめる制服の女の子。偶然でいいから一瞬だけでもこっちを向いて!と願うものの、実際に視線を向けられたらとしたら慌てて隠れちゃうのだ。
とまあ、こういうのは男の勝手な妄想というものだろう。中森明菜の歌う「落花流水」はそんな次元ではない。心の奥底に渦巻く欲望が垣間見えるが如くである。

例えば歌い出しの“落ちてく花の気持ちがわかる”だが、『落ちる』は『堕ちる』を連想させる。具体的説明を一切排除した歌詞には、制御不能の狂おしいまでの感情(欲情と言い換えてもいい)に満ちあふれている。遠くからそっと見つめるなんてことはなく、思いが通じなければアンタを刺してアタシも死ぬ、くらいの迫力が、明菜の歌にはある。そもそも、恋の歌に“邪険”とか“反古”なんて言葉、使われないでしょ、普通。

松本隆さんの世界を、プラトニックでキラキラ輝いていてキューンとなってちょっとくすぐったくてホロリとさせられて・・・といったような先入観を持っている方々は、コレを聴いて火傷をしないよう、気をつけなければならないのだ。

ミオ・フー大好き

2006-03-25 | ぜん
グヤジーッ!4月8日のムーンライダーズのライヴにミオ・フーが出演だって。その日は都合が悪いので最初から参戦を諦めていた日なのだ。うむむ~、鈴木博文さんのブログによると、既に湾岸スタジオで練習済みとのこと。見たい、聴きたい、ハグしたい!

一応、ご存じない方のために簡単に説明しておきますと、ミオ・フーとは、ライダーズのベーシスト鈴木博文さんと、リアル・フィッシュ(こちらも大好き)などで活躍していたヴァイオリニスト美尾洋乃さんによるユニット。84年に発表された同名アルバムがある。

ミオ・フーって、ライダーズ系の中では珍しいタイプのサウンド。ちょっと環境音楽みたいな部分もあり、その響きに身体をゆだねると気持ちいいんだよねえ。博文さんのヴォーカルは、いつもの渋くて切ない感じじゃなくて、そっとささやく感じと言ったらいいでしょうか。美尾さんのヴォーカルもとても自然で可愛らしくてイイッ!

そういえば美尾さんの写真って見たことないなあ。もちろん実物も。どんなお方なんだろう。きっと、色白でぽっちゃりしててタヌキ顔なんだろうなあ(最上級の褒め言葉)。ぽわ~ん。ちなみに私がいかに美尾さんが好きかをカーネーションの楽曲で説明すると(それもどうかと思うが)、森高が“Oh Yeah 了解ですよ”と合いの手を入れる「モーレツな人モーレツな恋」よりも、美尾さんが“Yeah カッコイー”と叫ぶ「ロック・ゾンビ」の方を愛していると言えば理解して頂けると思う。それにしてもカーネーション、うらやましすぎるぞ!

4月のライダーズ、ライヴの観戦予定は、1日の新宿FACEと30日の日比谷野音。どちらもすっげえ楽しみなんだけど、ミオ・フーも観たいよ~!せめてこれを機会に再結成、さらに22年ぶりのセカンド・アルバム作成、そんでもって日本縦断ツアー、とどめが居酒屋貸し切りファンの集い開催、そのような企画をお願いしまーす!新生メトロトロンに期待するものは大きい。


ポータブル・ロック

2006-03-10 | ぜん
ポータブル・ロックのデモ音源アルバム「ビギニングス」。鈴木慶一さんのプロデュース。これは83年に湾岸スタジオで録音されたってことで、非常に感慨深い。ムーンライダーズが、「カメ万」「マニエラ」「青空百景」「アマチュア・アカデミー」と、進化すること以外興味ねえぜって態度を音でもって表現していた時期なのだ。さらに、ライダーズの概念が拡大化した時期。平たく言うと、メンバーのソロアルバムがばんばんリリースされたり、他のミュージシャン達のプロデュースを積極的に手がけたりしたわけ。これはその中の一枚で、私の好きなリアル・フィッシュやミオ・フーあたりともちょっと共通する感触がなんともいとおしい。

歌詞もサウンドも演奏もユニークだよねえ。「ゴーレムがポルカを踊る」なんてこと、どうやって思いつくんだろう?

ピチカート時代の野宮真貴より、こっちのほうが好きだなあ。ルックス的には、狸顔じゃないからあまりタイプじゃないんだけどさ。

それにしても、である。ムーンライダーズが今年の4月、毎週ライヴを行うわけだが、4月15日にはポータブル・ロックとシネマが復活&ゲスト出演するっていうじゃないですか。既に予定が入っていて行けませんっ!あ~あ、誰かがネット上にアップするであろうレビューを読んで、更に地団駄踏むことになるのかぁ。

ヴェルディのレクイエム

2006-03-05 | ぜん
クラシックで特に有名なレクイエムは、モーツァルト、フォーレ、そしてヴェルディかな。モーツァルトとフォーレはとっても静かで、確かにこれなら魂も鎮まりそう。ヴェルディは荘厳かつ雄大で、中にはコーフンする魂も少なからず存在するかも知れない。

初めて聴いたのは中学生の時で、いきなりホールでのコンサートだった。このコンサート、オケはプロで、合唱を地元の合唱団が務めるというもの。実はその中に当時好きだった、ひとつ年下の女の子が出ていたのだ。想像どおりぽっちゃり丸顔お目々ぱっちりタレ目気味の狸顔。えーと、この子は初恋の人で小学生の時からずっと好きで・・・いやいや、そういう話はどうでもいいんだけどさ。

いや~、これが凄くいい演奏だったのだよ。時々鳥肌が立った。好きな子がステージに立っていることを割り引いたとしてもスバラシかった。
しばらくして、毎号買っていたFM雑誌でヴェルディのレクイエムが放送されることを知り、さっそくエアチェックした。ところが、期待ほどの演奏じゃなくてがっかり。まあ、ホールでの生演奏と、チャチなラジカセでは無理もない。なんとなく初体験の感動が薄れてしまうような気がして、そのテープは消去してしまった。以来、CDを買って聴いてみようかと思うものの、やはりなんとなく躊躇してしまい、未だに買っていない。レクイエムはモーツァルトとフォーレに譲り、ヴェルディは一生封印しようかなあ。

そうそう、そのコンサートで演奏がフィニッシュ、客席にライトがついた時、彼女は手を小さく振る私に気づいたようだ。その瞬間、アカンベーをして、うつむいて笑いながらステージから消えていった。

幻のショパン・レコーディング

2006-02-12 | ぜん
この録音が「幻」なわけは、こうである。1965年、マルタ・アルゲリッチはショパン・コンクールで優勝した。その数ヶ月後、ロンドンのアビー・ロード・スタジオ(!)で録音されたショパンがこれである。が、他のレコード会社(たぶんグラモフォン)との契約がネックとなり、発表されることなく、お蔵となってしまったという。

ここに収められているピアノソナタ第3番やマズルカなど、ほぼ同じメニューのアルバムが後年グラモフォンからリリースされている。もちろん別録音ね。当時の契約が失効したためか、34年後の1999年になってやっと日の目をみた。
内容はもちろん素晴らしいのだが、アルゲリッチのショパンが凄いことはもう周知の事実なわけで、衝撃を受けるというほどではない。当時すぐリリースされていればもちろん話題をかっさらったはず。関係者はさぞ悔しかっただろうなあ。

グラモフォン盤(LP)と聴き比べてみようと思ったら、処分しちゃったみたいで手元になかった。第2番はあるんだけど。
アルゲリッチの履歴やディスコグラフィーを見ていたら、まとめて聴いてみたくなった。クラシックを聴き始めた頃、アルゲリッチ、ポリーニ、アシュケナージと、ショパン・コンクール出身者が大活躍していて、ずいぶん聴きまくったものだ。彼らのおかげでピアノ好きになったようなものである。

結論:若い頃のアルゲリッチはやっぱり美人だったなあ。うっとり。

ムーンライダーズのDVDだ~!

2006-01-22 | ぜん
昨年の「P.W Babies Paperbackツアー」のDVDが届きました。イェイ!感動と興奮が蘇るとともに、会場ではわからなかった詳細もいくつか明らかになりました。会場では音が全部カタマリとなってどか~んと襲ってくるもんで、各楽器の細かい音、ニュアンスがわからんのだよ。

アコースティック・バージョンの「モダーン・ラヴァーズ」がきめ細やかなアレンジを施されていたり、インスト・ナンバー「Waltz For Postwar.B」がこの上なく美しい響きの作品であることがわかったり、収穫は多い。

このツアーでは、ドラムのかしぶち哲郎さんが病気のため、矢部浩志さん、坂田学さんがサポート。矢部さんによる演奏は2曲だけで、ちょうどそれが上に書いた2曲。激しいナンバーも欲しかったね。ファンには物足りないかも。その分、坂田さんが大活躍です。「さすらう青春」や「夢ギドラ85‘」での、リストを利かせた鞭のようにしなやかで柔軟なドラミングは特にクセになりそう。ドラムを離れると、お父様(坂田明さん)と同じ体型の、にこやかな気のいいオニーチャンって感じなんだけどねぇ。演奏しているミュージシャンってカッコイイよなあ。何度も言うようだけど、俺ってば進む道を誤ったなあ。

アンコールの「Frou Frou」では、病院のベッドでグースカ寝ているはずのかしぶちさんがギターを抱えて華やかに登場。最前列で元気になった姿を見せ、会場は歓迎の拍手と歓声につつまれた。恵比寿ガーデンホールの、まさにその場にいたんだけど、ホント感激したなあ。全部終了してお客さんが帰り始めたとき、隣のかしぶちファンと思われる女性は、ずーっと嗚咽して立てずにいたっけ。「よかったですね」って声をかけたかったけど、ナンパと勘違いされると困るので黙っていた。

とにかく、まだ2回通して観ただけなんで、全然まとまってないけど、一応感想らしきことをアップしておきまーす。いつでも観られるよう、DVDにしてくれてどうもありがとうございます!できれば続編(まだまだあるでしょ?ね?ね?)もお願いしまっす!

やっほーやっほー!

2006-01-10 | ぜん
ムーンライダーズの「P.W Babies Paperback」がリリースされてからもう8ヶ月も経つというのに、まだ正体が掴めなくてまともなコメントひとつできずにいる私です。私の場合、DARIEさんの全作品解説を作成した時みたいに、10年間毎日そればかり聴いたのち山ごもりして身を清めてからでないと、公の場で発言する勇気がわいてこないのです。ま、そういうことを言っていると永遠に何も書けないんで、「ヤッホーヤッホーナンマイダ」一曲だけでも取り上げておこう。

この曲はシャッフルのリズムがミソですね。「ズンズチャッチャ、ズンズチャッチャ」というやつね。コイツはツボにはまると観客総立ち、ノリノリ大会になるんだけど、ちょっと間違うと「とーちゃんのためならエーンヤコーラ」みたいな限りなく田舎臭くて恥ずかしいノリになってしまうのだ。パワフルなイントロから1コーラスはかっこいいような悪いような微妙なノリ。で、『ヤッホーヤッホーヤッホー・・・』のかけ声のところでガクガクガクッとずっこけるわけです。やっぱりかっこ悪かったんだ~、と。ジャズ界で、ヘンテコに真っ向から立ち向かうことでは人後に落ちない魔のサックス奏者、坂田明さん作詞、ライダーズのお笑い部門担当・白井良明さん作曲だもんなあ。無理もない・・・。

ところが!

2コーラス目からリズムが変わるのです。ズンドコリズムから、ガ・ガ・ガ・ガ・ガッと、まるで重戦車の大行進みたいに。ひぇ~、かっこいい~!やればできるじゃないですか~。でもまたヤッホー・コーラスになっちゃうんですけどね。
思えばライダーズというのは、やればできるのに敢えてやらない、別の方法を取ってしまうってことを延々続けてきたのだ。売れようと思えばできるけど、やらない。泣けるラブソングを作ろうと思えば作れるけど、作らない。アホらしくて誰もやらないようなことは・・・これはやる。

ところでこの曲、ホーンセクションが参加しているのかと思ったら、武川さんのトランペット1本だけだったのね~。圧倒的な音圧にマイリマシタ。

目指すはロス・ロボス?

2005-12-31 | ぜん
今のところライヴを観たいバンドのかなり上位にランクされるロス・ロボス。来日もしたから実際に観た人も多いだろうなあ。うらやまし~!そんな私の欲求不満をちょびっとだけ解消してくれるのがこのCDとDVDがセットになった「ライヴ・アット・ザ・フィルモア」であります。

イエーイ!最初から最後までノリノリだぜ。細かいフレーズがどうとか、歌の内容がどうとかほとんど関係なし。バンドが生み出すグルーヴにただ身を任せればよし。ときおり映る観客たちの波がうねるうねる。

このところ目標としていた痩身ギタリストへの道、や~めたっと。主にバンドのリード・ヴォーカルを務める2人、すげえ太ってるけどカッコイイもん。こっちを目指す方が断然近道だ。名前はよくわかんないけど、サングラスのデブと、時々アコーディオンを弾いてるデブの2人。頭髪薄くなり気味、中年デブのワタクシとしては、ちょいとギターの練習して、カラオケで修行を積めば大丈夫と思われ。来年は見ていなさいっ。痩身ミュージシャンに「きゃーっ!」とか、ヤサ男に「あは~ん!」とか、天才詩人に「だめ~ん!」とか言っている婦女子たちを夢中にさせるような中年デブ・ギタリストになってやるぜ。

と、ここでまとめたつもりだったのだが。私が密かに想いを寄せている美女がいるんですけど、どうやらそのお方の好きなタイプの男性が石橋蓮司らしいのだ。うむむ~、これはまた私とはずいぶんタイプが異なるなあ。渋くて悪そうでウェットって感じ?コミカルで、いい人で(振られる時に使われる意味で)、乾燥肌の私としては、痩身ミュージシャン以上に遠く険しい道といいましょうか。

ああ、せっかくロス・ロボス目指そうと思っていたのに、シブイ性格俳優に路線変更しなくては。って、大晦日にこんな文章アップしていていいのだろうか?ま、ブログのタイトルが「バカ」だから、いいや。来年もよろしくね~!

ジョンの魂

2005-12-10 | ぜん
以前どこかに書いたことがあるような気がするけど、私が中学生の頃、元ビートルズのメンバーは全員現役でバリバリのミュージシャンだったのだ。今考えれば凄いことだよなあ。73~4年頃、ポールは「バンド・オン・ザ・ラン」、ジョージは「ダーク・ホース」、リンゴは「グッドナイト・ウィーン」、ジョンは「マインド・ゲームス」といったアルバムを発表しており、シングルヒットもそれぞれ飛ばしていた。ちなみに当時一番イイと思ったのはポールだった。ジョンのシングル「真夜中を突っ走れ」はエルトン・ジョンとの共演で話題を呼び、ラジオでしょっちゅう流れていたなあ。でも普通のロックンロール・ナンバーというだけで、特別いいとは思わなかった。

そんな私が、たまたまジョンの「マザー」をラジオで聴いてグワーン!とショックを受けた。すぐアルバム「ジョンの魂」を買った。3~4年さかのぼったわけね。いや、ほんと、衝撃を受けました。なんせ中学生ですから、歌詞の深い意味とかわかんないんだけど、たぶんジョンの声、歌にただならぬものを感じたのだろう。鳥肌立ったもん。

このアルバム、演奏はジョンのギターとピアノ、リンゴのドラム、クラウス・バウマンのベースと、至ってシンプル。当時私が夢中になっていたのはイエスやキング・クリムゾンといった、豪華絢爛複雑怪奇超絶技巧のオン・パレードみたいな音楽だったのに、ジョンが一声「マザー!」と叫んだほうに軍配が上がってしまうなんて。自分にとって最も危険なミュージシャンとは、フランク・ザッパでもケイト・ブッシュでもマリリン・マンソンでもなく、ジョン・レノンなのである。

音楽とは関係ないけど、ジョンのひねくれた性格って、幼児期に母親に充分甘えられなかったことに起因していると思う。12月8日、ジョンの命日ってことでいろいろ考えにふけってみた私です。

狂気とカリスマの人

2005-12-01 | ぜん
フランク・ザッパのDVD「ベイビー・スネイクス」。コンサートを中心に、バック・ステージ、練習風景、クレイ・アニメなど盛沢山の内容。このクレイ・アニメ、まるでヤク中の人が見る幻覚みたい・・・。
最初のあたりで、ザッパの狂気は計算されたものだ、というような誰かのコメントがある。ああ、計算された狂気って矛盾しているけど、まさにその通りなのだ。

ザッパの音楽には即興や混沌が数多く含まれているが、それらも綿密に練られたものであることが練習風景からわかる。サウンドだけだとデタラメにしか聞こえないけれど、ザッパがきっちり指揮してるもんね。ザッパの音楽というのは、ザッパの頭の中に響く音の洪水を具現化したものなのだなあ。バンド・メンバーはギターのエイドリアン・ブリュー、ドラムのテリー・ボッジオはじめ超絶技巧の集団。コイツらがまたそろってアホなんだよなあ(←褒め言葉)。嬉々としてやってる。

ぐちゃぐちゃの前半はザッパ初心者には「なんだこりゃ?」だと思われるが、演奏の比重が高まる後半は一気に見せます。特に観客をステージに上げてのダンス・コンテスト以降は息をもつかせぬ怒濤の演奏の連続。ちなみに「ブラック・ページ#2」という曲で踊らせるのだが・・・タイミング取れませーん!

このDVDはグレイトフル・デッドで言えば「グレイトフル・デッド・ムービー」に相当します(といっても、わかる人にしかわからんか)。演奏以外の要素も多い。演奏だけ楽しみたい人は「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック」の映像版があるので、そちらを観るといいでしょう。
それにしてもザッパの死後、ロック界のカリスマ不在は深刻だ。

ケイト・ブッシュはやっぱりイイ!

2005-11-25 | ぜん
ケイト・ブッシュの新作「Aerial」は、前作「レッド・シューズ」以来なんと12年ぶりだそうな。これがなかなかいいんだよね~。

常々思っているのだが、ケイト・ブッシュの音世界は、江戸川乱歩の作品と共通する要素がたくさんある。「エロティック」「グロテスク」「ダークサイド」「狂気」など、普段は見せない人間の内面をグワッと切り裂いて目の前にさらけだすかのよう。それらは明らかにマイナスのイメージ(あ、エロティックは好きかも~)を持ちながら、例えようもなく美しい。

12年のブランクの間に結婚、出産を経験し、サウンドに多少の変化は見受けられるが、最初から最後までケイト・ブッシュの世界は健在である。全体的に音数が少なく、静謐なイメージの作品が多い。一度通して聴いただけでは少々物足りないかもしれない。でも聴き込むにつれてじわじわと心にしみ込んでくるよう。

まだケイト・ブッシュ未経験の方がいらしたら、是非ファースト・アルバム「天使と小悪魔」(「嵐が丘」「ローリン・ザ・ボール」等収録)を聴いてみていただきたい。もう30年近く前、彼女が10代のときのアルバム。弾けんばかりの才能にノックアウトされるはず。

QUEEN + PAUL RODGERS

2005-10-05 | ぜん
クイーンが再結成、そんでもってヴォーカルがポール・ロジャース?なんじゃ、そりゃ。と思ったところ、たまたまステージの様子をチラッとTVで観ることができた。案外、違和感ないじゃん。というわけで、2枚組ライヴCDを衝動買いしてしまいました。

圧倒的個性を持っていたフレディ・マーキュリーの代役を、それほどモノ真似するわけでもなく、ポール・ロジャースそのまんまで見事にこなしていると評価していいのではないか。でもって、フリー時代の名曲「ウィッシング・ウェル」と「オール・ライト・ナウ」、バッド・カンパニー時代の「キャント・ゲット・イナフ」と「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」を目立たないようなところに散りばめている。いや~、これだけでも私ゃ、満足。若いにーちゃん、ねーちゃんたちも、この機会にフリーやバドカンに興味を持っていただけると嬉しい。って、クイーンのファンは既に若くないか・・・。

肝心のクイーンの曲は、ほとんどが「オペラ座の夜」以降の選曲なんだよなあ。個人的にはセカンド・アルバムが一番好きで、それ以降はあまり聴いていなかったから、この点でちょいと不満。まあ、どこかで耳にはしていた曲が結構あるから楽しめないってわけじゃありません。

来日もするみたいだから、これからドカ~ンと盛り上がることでしょう。

ラブリィ、iPod

2005-09-26 | ぜん
iPodを使い初めて7ヶ月、もはや一日たりとも手放せなくなってしまいました。購入当初、出張の時と、車で使えれば便利だろう、くらいに思っていたんですけど、もはやそういう次元ではなくなりました。それは「プレイリスト」の存在。好きなジャンルやアーティストを自在にグループ分けできる。ちなみに今のところ私が作った代表的なリストは

・ドライブ用・・・軽快なポップス中心。洋楽邦楽のヒット曲満載。「風街図鑑」にはお世話になってます~!
・ロックの真髄・・・問答無用のロック名曲名演集。ガツンと一発脳天を直撃だぜ。
・グレイトフル・デッド・・・ありったけのデッド音源を注入。232曲、24時間丸一日デッド漬け。わははは!
・ムーンライダーズ・・・これは凄い。メンバーのソロ作品もドカンと入れて418曲、30時間近いです~。まだまだ増えるところを、このへんで抑えている次第。
これらを気分や状況に応じて使い分けております。

特筆すべきはシャッフル機能。これまでもMDやCDプレイヤーにシャッフル機能はついていたものの、iPodの場合はスケールが違う。今まではアルバム1枚の中でのシャッフルだったでしょ。それが例えば、ライダーズ関係418曲をシャッフルするわけ。これは体験してみないとわかんないと思うけど、すっげー楽しいよ、ホント。もちろんiPod全ての曲を順に再生できるし、シャッフルもできます。これはもはや、世界で私ひとりしか理解不能の世界です。

それから、リスト作成は各人のやりたい放題なので、例えば「痩身ドラマー」とか「ヤサオトコ」というリストを作り、参加した全セッションを集めてシャッフルすれば、いつでもどこでも痩身ドラマー祭り、ヤサオトコ祭りが開催できるってわけさ。

ビートルズ、ソフトマシーン、マイルス・デイヴィスあたりの全作品リストもいいなあ。うっとり。ライダーズがプロデュースした作品リスト、松本隆さんの作品リストも作れば凄いことになりそうだなあ。ひょっとして、ファンの人は既にやってます?