オゾン発生器 ネットワーク販売

「ネットワーク」実際はねずみ講です。ネットワークで売られている高額商品「オゾン発生器」その販売の実態を検証します。

オゾン発生器 「ここだけですけどね。」その売り方の問題

2006-12-12 14:24:20 | Weblog

ネットワークでオゾン発生器を販売している会社の従業員、並びに販売員の売り方には問題がある。

「オゾン発生器がどれだけ不健康な人を健康にさせるか。」
これは、生易しい言葉では信用して貰えない事が多い。

だから薬事法に違反する様な次の様な言葉を使いたいのである。

これで治った
これで検査結果が良くなった
ものすごく効き目がある
血液がサラサラになるから病気にならない
これで痩せる
アトピーが治った
花粉症が治った
健康になる
火傷や傷もエアを当てるだけで治ってしまう
腰や膝の痛みが一晩で取れてしまう

これらの言葉を言えば、相手に与える心理的な効果は大きいからだ。

だから、販売側では、これらの言葉を使う時は次の様な言葉を足してから言う事が多い。
「本当は薬事法違反になってしまうので言えないのですが、ここだけですよ。」

この一言を付け加えただけで、自分は薬事法違反はしていない事をアッピールしてしまう。そして、あくまで「ここだけ」「あなただけ」にそれを伝えている風を装う。そして薬事法違反から逃れようとする。

だから、こういう言葉は大きな説明会では言わない。
大体において、電話もしくは相手と1対1の時に切り出す。

そしてその一言を言った後は、かなり大胆に実例を話し出すことがほとんどだ。

「この間、販社の方のご主人が脳梗塞で入院したんですけど、病院に無理を言ってお願いして、病室にオゾン発生器をおかせて貰ったんですね。
そして、オゾン水をとにかく毎日2リットル飲み続けたんですよ!
そうしたら、同じ脳梗塞で倒れられた他の方はまだベッドの上で寝たきりの状態なのに、その方はオゾン水を飲んでいたおかげで良くなっちゃったんです!
検査の結果も、どれもこれも数値が驚く程良くなっていたんです。。
それはもうお医者さんがびっくりしたそうですよ。
それで他の人はまだ入院しているのに、その方だけ退院する事が出来て、今はもうすっかり健康になって前よりもシャキシャキ働いてますよ。
だから本人もオゾンのおかげで治っちゃったね。って言ってるんですよ。」

こんな感じだ。


また、面白いのは、他人ではなく自分の実例をあげる事も多いのだ。
自分の経験だから、嘘が入っていようが大げさにトッピングして話を出来るからだ。

「私が交通事故に合った時に、肋骨にひびが入っちゃったんですよ。
でも、オゾン風呂に入ったら翌日には痛みが全然無くなっちゃって、1週間で普通の生活が出来る様になっちゃったんですよ。
それから、私はものすごくひどい花粉症だったのが、オゾンをかけておいただけで治っちゃったんですよ。
今では、どんなにひどく花粉が飛んでいたってなんともないですから。
それにうちの子供がお湯をこぼして火傷をしたんですけど、オゾンのエアをシューっとあててたら、30分位で痛みが無くなって治っちゃいましたね。
傷口なんかにエアを当てると、もうすぐ治っちゃうんですよ。
だから、うちではオゾンのお陰で医者にかかった事が無いですね。
オゾンがあれば医者要らずになって、医療費もいらなくなるんですよ。」

もう怒涛の様にしゃべるのだ。

この中で、何回も「良くなった」「治る」が使われ、「驚く程」「ものすごく」「すぐに」などの様な修飾語が多様されるのもよくあるパターンである。


実際、本人は花粉の時期にはくしゃみを多発していたりするのだが「今朝から風邪をひいてしまった。」と言い張る事も多い。
また、医者いらずと言っておきながら、陰で薬を飲んでいることも多い。

大体、なんでも効くはずのオゾンを使っていて、風邪をひくという事もおかしな話だ。


これらの実例は、結構、多用される事が多いし、販売員は出来るだけネタを探そうとしている。しかも効果的なネタを欲しがる事が多い。

ここで面白いのが、
誰それが火傷をした。オゾン水をつけながらオゾンのエアを3時間位かけていたら痛みがなくなった。一週間で全く良くなった。
というオゾンをかけていた実例がある。

しかし、どう考えても、水分を与えながらスポット的にエアをシューシュー3時間も当てていたら、火傷した場所が冷却されて炎症が治まってくるのは当然だ。
一週間で良くなったなどというのは、通常の治癒範囲でしか無い。

こんな話でさえも、老人相手には、平気で堂々と実例として聞かせてしまう事も多い。

「ここだけですよ。」という内緒話的な切り出し方をされたら、それは誇大広告であると思った方が間違いがない。