近年、夏場に発生して問題になっている光化学スモッグは、その成分のほとんどがオゾンである。
排気ガスや工場から排出される排煙に含まれる窒素酸化物や炭化水素が、紫外線によって光化学反応を起こして二次汚染物質を生成している。
オゾン、PAN、二酸化窒素などだ。
例
NO2 + O2 → NO + O3
二酸化窒素(NO2)が紫外線によって分解され、空気中の酸素(O2)と反応して、オゾン(O3)が生成される。
そして、これらの濃度は、ppm という単位で測定される。
気分が悪い、気持ちが悪い、変な臭いがした。
光化学スモッグで病院に運ばれた人の言葉である。
この変な臭いとは、オゾンの臭いである。
コピー機や、プリンター、家電製品のそばで感じる、少し焼け焦げた様な感じの臭い、それがオゾンの臭いである。
某有名プリンターメーカーでは、年数を経過しても色あせしないインクを開発して、それを目玉に謳っている。
プリントアウトした写真が劣化する原因がオゾンである。
現在、電気製品の各メーカーは、オゾンを発生しない機器の開発を行っている。
その為に、近年では、オフィス内にある大型プリンターのそばにいても、変な臭いの度合いが少なくなっているのがそれである。
オゾンは活性酸素であり、酸素を一つ放出して自身が安定するまでは、強い酸化力を発揮し続ける。
この様に、体内に入った時、気管支や肺などに障害を起こす可能性があり、頭痛、めまいなども引き起こす。
そういった人的被害がある為に、各メーカーがオゾンを発生しない機器を作ろうとしているのである。
この様に、低濃度のオゾンであっても、狭い部屋で長時間の使用の場合は、室内であっても光化学スモッグ(オキシダント)にさらされている事と同じになる。
そういう大手メーカーと逆行する様な、ネットワークでのオゾン発生器の販売。
あなたは、どう受け止めるだろうか?