中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

(226)学級活動でトランプゲーム

2014年01月31日 | 授業
 以前、脳科学のS先生のTV番組を拝見しました。
 少年の脳の働きを見る実験でした。
 ゲーム機で遊んでるときよりも、対人でオセロゲームを楽しんでいるときの方が、脳全体が働いていました。
 
 私はこれまで、いろんな生徒とオセロを対戦してきました。
 不登校の生徒、情緒不安定で暴れてしまう生徒など。
 ある不登校の生徒とは、毎週オセロを対戦して、ちょっと話して帰っていました。
 生徒も私も楽しんで、ちょっと話せればOKとしました。

 学級でも親和的な雰囲気を作るためにオセロを、と考えましたが、オセロ盤の数が必要となります。
 生徒のペア数のオセロ盤を揃えるのは難しい。

 そこで思いついたのは、トランプ。
 班に1つあれば楽しめます。
 トランプなら、オセロと同じような効果が得られるかもしれません。

 これが大ヒットでした。
 班長にトランプを持たせて、「楽しみなさい」と言うだけで、生徒達はやりたいゲームを出し合い、楽しみ始めます。
 ババ抜きのようなシンプルなゲームでも、盛り上がります。
 私も班の中に入って一緒に楽しみますが、だれとでも自然にコミュニケーションをとることができます。
 生徒にとっても、あまり関わったことのない級友とコミュニケーションをとるよい機会になっていると思います。
 また、学級の雰囲気が重いときや、受験前で座学ばかり続いているときなどにも、トランプで遊んでいます。

 楽しいトランプですが、いくらかの注意と管理は必要です。

 同僚の中には、様々な考えをお持ちの方がいます。
 「トランプなんて」と否定的なイメージを持っている方もおいでになります。
 20代など、まだまだお若い方にはお勧めできません。
 「学級指導、学級経営の基本もできていないのに」と批判される恐れもあります。
 30代になり、学級経営がきちんとできるようになってから、学級経営のトッピング的活動としてトランプを導入するとよいと思います。

 私は休み時間などにトランプはさせていません。
 学級活動の時間に、学級担任の指導として遊ばせています。
 目的は、人間関係作りと脳の活性化です。

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