強い冬型の気圧配置による年末寒波の襲来で27日(日)、北日本は日本海側で大荒れの天気となりました。札幌近郊では西風で、西側に山のある札幌市内では雪雲が遮られてほとんど雪は降りませんでしたが、札幌以外の道内の日本海側の各地では大雪や吹雪となっています。そして全国的に、強い寒気に伴って、かなり寒くなっています。
この寒さは徐々に和らぎ、大晦日～お正月の気温は各地で平年並みか高くなりそうです。元日は弱い冬型の気圧配置となりそうで、太平洋側は晴れて「初日の出」がみられそうですが、日本海側では難しそうです。
米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる国と沖縄県の攻防は法廷に全面的に移行しました。
石井啓一国土交通相は10月、翁長知事による辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消しの効力を停止することを決めました。沖縄防衛局の申し立てを受け、行政不服審査法に基づく手続きでした。沖縄県は「違法な決定」として、総務省所管の第三者機関である「国地方係争処理委員会」に審査を申し出ていました。ところが、この係争委は沖縄県の申し立てを却下、つまり門前払いしました。県は国を相手取り、名護市辺野古への移設阻止を目指し、提訴しました。
国と地方の争いを審査、調停するはずの係争委が県の主張を実質審議せず、門前払いした対応には疑問があります。今回の判断は、この国の行政システムに公正性が備わっていないことを浮き彫りにしました。この国の行政には自浄能力が完全に欠如しているのではないか。そう疑わざるを得ません。
係争委、県申し出却下 辺野古効力停止「審査対象該当せず」
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設計画をめぐり、辺野古埋め立て承認取り消しの効力を停止した石井啓一国土交通相の執行停止の適否を審査する第三者機関の国地方係争処理委員会（委員長・小早川光郎成蹊大法科大学院客員教授）は２４日夕、第３回会合を総務省で開き、委員間の多数決により、県の申し出を却下した。国の関与から地方自治体を保護するために設置された係争処理委がその役割を果たさなかった格好だ。県はこの決定を不服として司法機関の審査を求め、地方自治法に基づき、国交相を高裁に訴えることを検討している。
ここ数日、全国的に暖かい日が続いています。15日も南寄りの風が吹く所が多く、全国的に冬のわりに暖かい状態が続きそうです。
ただ、16日午後からは冬型の気圧配置になり、週末にかけて本格的な冬がやってきそうです。体調を崩さないよう、お気を付けください。特に17日は、850hPaの-6℃線が九州北部～四国太平洋側～東日本太平洋側付近まで南下する見込みです。西日本の日本海側でも雪の降る所があるでしょう。雪不足に悩んでいるスキー場にとっては、恵みの雪となりそうです。
自民党と公明党は12日、2017年４月に予定される10％への消費税率引き上げと同時に導入する軽減税率の対象を食料品全般とすることで合意しました。自公両党間では軽減税率の適用範囲をめぐる攻防が続きました。来夏の参院選での公明党・創価学会との選挙協力を重視する安倍晋三首相の意向も受け、公明側がほぼ満額回答を得た形です。軽減税率を適用するため、食料品全般は消費税が10％に上がらずに８％のままとなります。この消費税を上げなかった分の税収減の穴埋めに、低所得者の医療や介護の窓口負担を抑える総合合算制度をやめて４千億円を捻出するようです。低所得者対策の一つを犠牲にするとは驚きますが、残る６千億円は手つかずのままです。
政策の原点を忘れ、打算と駆け引きに終始した政治決着というほかありません。
軽減税率、外食除く 食品全般で自公決着 財源１兆円確保先送り
自民、公明両党は１２日、消費税率を１０％に引き上げる２０１７年４月から、外食と酒類を除く食品全般を対象に、８％のままとする軽減税率を導入することで最終合意した。税収減を埋め合わせるため、新たに必要になる財源は１兆円程度。この財源確保策については、週明けにも正式決定する１６年度与党税制改正大綱には明記せず、消費税増税時までに決めるとして先送りした。消費税が導入された１９８９年以降、初めて複数税率が採用されることになる。
現在、東シナ海に前線を伴った低気圧があり、11日にかけて発達しながら東日本へ進む見込みです。この低気圧や前線に向かって、南から暖湿気が流れ込むでしょう。南西諸島や西日本の太平洋側では11日昼前にかけて、関東や東海では11日夜にかけて、大気の状態が非常に不安定となって、局地的に非常に激しい雨の降る恐れがあります。短時間強雨や土砂災害、河川の増水に警戒、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。また、西～北日本の広い範囲で、11日にかけて風が強く海はしけそうです。
民主党と維新の党が統一会派結成で一致しました。安全保障など７項目の「基本政策案」で合意し、今後の合流も視野に入れるということです。この案では、冒頭に外交・安全保障を掲げ、安保法制については憲法違反の部分を白紙化し、新たな法案を出すということです。様々な政策課題がありますが、特にこの「違憲」法制の白紙化に向けて、より多様な野党や市民との連携を実現してもらいたいと思います。そして、選挙に向けて共通の民意の受け皿づくりへの努力が求められます。
衆参統一会派で合意 次期通常国会までに
民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表は７日、国会内で会談し、来年１月４日召集の通常国会までに衆参両院で統一会派を結成することで合意した。「政権交代可能な政治を実現するため、両党の結集も視野にさらに信頼関係を高める」として合流を目指す方針や、来夏の参院選に向けた共通政策案も確認した。年内の統一会派結成を目指し、党内手続きを経た上で週内に正式合意する。
３日(木)は日本列島を２つの低気圧が挟むように進む見込みです。九州から北海道は広く雨が降り、太平洋側では沿岸部を中心に雨や風が強まりそうです。北海道でも気温は高めで、雪ではなく、雨が降る見込みです。積雪の多い所では、融雪による河川の増水にも注意が必要です。
４日（金）には一転、冬型の気圧配置が強まり、北海道や東北では冬の嵐になるでしょう。５日にかけて、北日本の日本海側を中心に、吹雪や吹きだまりに注意が必要です。