自民党が1955年の結党から60年の節目を迎えました。安倍晋三首相(総裁)は「日本人の命と幸せな暮らしを守り抜くという最も大切な責任を果たしてきたのは自民党だ。誇りを胸に責任政党であり続ける」と宣言しました。いまは少子高齢化と財政難の下、負担の分かち合いが求められます。そんな時代に日本のかじ取りを担う政治のありようとして、安倍自民の姿勢は妥当でしょうか。そうとは思えません。
第1次政権での中途退陣と野党転落を経た安倍氏は、右寄りの理念と力で党内を抑えつつ、民主党やそれを支える労働組合などを激しく攻撃する敵対姿勢を先鋭化させています。国民を「分断」するようなことをやっていては、皆で負担を分かち合おうという精神など育たず、幸せな暮らしを守り抜くことはできないでしょう。現政権には、多様性を踏まえつつ統合をめざしてもらいたいと思います。
自民党結党60年:安倍首相「来年の参院選を勝ち抜く」
自民党は29日、東京都内のホテルで結党60年の記念式典を開いた。安倍晋三首相(総裁)は「日本人の命と幸せな暮らしを守り抜くという最も大切な責任を果たしてきたのは自民党だ。誇りを胸に責任政党であり続ける」と宣言。「来年の参院選を勝ち抜かなければならない。勝利を得て次なる60年への大きな一歩を踏み出そう」と呼び掛けた