夏の満月を観て、「ちょっと低くない?」と思った方はきっと月が好きな人です
夏の満月は低い軌道で移動します
低いとどうなるのでしょう?
覚えてます?
「月の錯視」
月は地平線の近くにある時の方が(目の錯覚で)大きく見える、という「月の錯視」
という事は・・・
夏の満月は、大きく見える?
「夏の満月が低いって事は・・・」と思った方、います?
冬の満月の南中高度(南中:真南、高度が最大になる)は夏に比べると高くなります
手元の資料によると、東京付近での満月の南中高度は「夏:31.5°」「冬:78.5°」とあります
かなり違いますね
私の場合、夏は「月見」の季節なんです
というのも、部屋の南側の壁がほぼ「窓」(掃き出し窓)で、そこから月を眺める事ができるんです
いいでしょ~
夏の月はかなり南寄りです
そして、低い高さに月がありますので、座椅子に座って月見酒!月見酒!
有り難い事です(笑)
さて、満月ではない細い月を観ると、太陽に照らされていない部分もぼんやり光っているのが分かります
西洋では「新しい月に抱かれた古い月(the old moon in the new moon's arms)」と呼ぶそうです
地球から反射した太陽光に照らされて月の夜の部分が薄明るく見える現象、「地球照(ちきゅうしょう)」
「地球照」が最も明るくなるのは「新月」です
(観る事はできませんが・・・)
新月を照らすのは、満月の約50倍の明るさの「満地球」なのです!!
(あぁ、観てみたい・・・)
月から観る地球は、地球から観る月の4倍の大きさ、面積は16倍です
月では地球はいつも空のほとんど同じ場所に見え、月から観る地球も約1ヶ月で満ち欠けをします
(ちなみにこの「約1ヶ月」は月の1日です)
また、地球から観る月はいつも同じ面なのに対し、月から観る地球はぐるぐると回り、24時間で1周します
寝ずに頑張ったら、「世界一周観察」ができちゃいますね(笑)
月から地球を眺めたら、世界の認識や概念が変わるかもしれないなぁ
戦争も無くなるかも・・・
「宇宙開発」ってそんな意味もあるのかな?
外から観る目
ほんと大切なんですね
「君達の目を下さいっっ!!」ってそういう意味?
月のお話 ~拾~ 了