ほのかなる月明かりの夜に

~人生激情 外伝~
気儘に更新

綾子の独り言

2011-09-20 00:00:00 | 独り言
後ろ向きな自分が嫌いだった。
そんな風に自分を嫌う自分も嫌いだった。

だから、「前を向こう」って思ったの。

時々考え過ぎちゃって、下を向いて「・・・辛い」って思った時もあったけど、でも、ちゃんと前を向けた。
ちゃんと、前を向けたんだよ、私。

幸せだった。
本当に幸せだった。
「幸せ」って素直に思えることが幸せだった。

自分の中に温かいものが満ちていくのを感じていた日々。
「ハレルヤ、ハレルヤ」
「あぁ、もう大丈夫」
「私は前を向いて生きていける」

そう思ってた。


ある日、私は躓(つまず)いた。

直ぐに立ち上がれるって思ってた。
だって、私は強くなったんだから。

でも、私・・・
立ち上がれなかった。
立ち上がろうとすればするほど、どんどんどんどん私が分解していった。

どんどんどんどん

自分ではどうすることもできなかった。
気が付いたら、私、小さな欠片になってた。

「もうダメだ・・・」って思った。

だから
「死のう」って思ったの。

左手の掌に薬を三シート乗せたのは、綺麗に晴れた冬の日。
掌に乗せたそれは、吃驚するぐらい軽かった。
「軽いなぁ」って思ったら、突然可笑しくなって、私、笑ってた。

笑って、泣いて、死ぬのをやめたの。


人はね、いけない事をしたら罰を受けなきゃいけないの。

私は、生きることも死ぬことも、全てがどうでもよくなった。
どうでもよくなったのに、「そんな風に思うのはダメ、間違ってる」って思う私も消えずにいる。

私は、何をするにしても、「どうでもいい」という思いと対峙しなくちゃいけなくなった。

いつの間にか私は小さな欠片じゃなくなっていたけど、「死にたい」って思う私を生んでしまった。
「死にたい」という思いが不意に湧くこともあれば、「死にたい」って強く願うこともある。
以前の後ろ向きだった頃にも「死にたい」って思うことはあったけど、こんなにも・・・こんなにもその思いに囚われてはいなかった。

私はそんな自分が嫌で、恥ずかしくて・・・隠してた。
「どうでもいい」という思いも、「死にたい」という思いも消せないまま。

あのままだったら、また「死のう」って思っていたんだろうな。

「死にたい」って書いちゃったの。
多分・・・あの時、一番言いたかったことを書いちゃった。

書いてやっと、「このままじゃダメだ」って思ったの。

だから、次の日に決めたの。
「『死にたい』と思うのは単なる生理現象に過ぎない」って当分思うことにしようって。
正しい方法だとは思わないけど、「死にたい」という思いを消す方法が見付からない内は、とりあえず「特別」ではなく「普通」にしようって思ったの。

それから、色々考えたの。

「魂」って連綿と続くものなのかもしれない。
でも、その魂には「個」がないような気がするの。

死んじゃったら、「私」という「個」は消える。
そして、二度と「私」という「個」はこの世界に現れない。

それが「死」。

私・・・
私がいい。
初めて思った。

「私は私がいい」
「私じゃないと意味がない」

そう思ったら、一生懸命「前を向こう」と頑張っていたのに躓いて「死にたい」って思ってる私が、なんだか「可愛いじゃない」って思ったの。
傍(はた)から見たら、可愛くないとは思うけど。


「ちょっと後悔するかなぁ」って思ってる、これを書いて、伝えるの。
ほんと、私って不器用だな。

小説を書いてみようかと思ったのに、小節の集まりになってしまった(笑)


ねぇ、これは虚構?

綾子の独り言

2011-09-18 00:00:00 | 独り言
「死にたい」という想いが湧く
それは、私に科せられた「罰」