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さとのごはん日記

毎日の出来事と毎日のごはん、それはとっても関わりあってる!と思う私からあなたへ

1リットルの涙

2006-05-16 16:55:17 | 私の本棚
ドラマになった頃、ぜひ原作をと思い、
図書館で予約しておいたがいまだに届かない。

すっかり忘れていたが、先週勤務校の図書室で発見。

涙、涙の原作である。

ドラマはもちろん、現代にアレンジされていたが、
実は亜也さんは私と同じ年、、、。

私が憧れていた高校に入学できて、夢中で過ごしていた同じ頃、
亜也さんはこんなに苦しい、悲しい思いを沢山抱えていたのですね。

彼女は高校を去らねばならないことになったわけだが、
なぜもう少し、見守ることができなかったのか、、、。
とはいえ、自分がクラスメートの立場だったら、
何ができたか、何をしたか。
(何もできなかったかも。)


原作では、まだまだ障害を持つ人に大変冷たい時代であることが
よくわかる、、、。(ひょっとして今も?)

かなり病気が進んで、やむなく家政婦さんを頼むのだが、
手がかかると言って、ごはんを少ししか食べさせてくれない人がいたり、
(家政婦さんを)大切にしなければ、もう次はないからと病院から脅されたり、、、。

難しい問題って沢山あるけど、
こんな風に脅されるより、「一緒に考えましょう」と私だったら言われたい、、、。


少しずつ、体の自由が利かなくなることの恐ろしさが、
日記と言う、うその必要ない世界で真に迫ってくる。

そして、これは、母と娘の物語であると思う、、、。
その絆が美しい、、、。

便潜血がプラスになって、健康に赤信号(黄色かしら)の私は、
病む人とその心、
その家族、その日々の生活、
すべてが気になった。

病気も生活。
生活って人生そのもの?

涙が沢山出て、「心が洗われた」気がしました。
亜也さんありがとう。

「夕空晴れて」 ふたくち つよし 作・演出 

2005-12-26 02:13:27 | 私の本棚
クリスマスだから、というわけでもなかったのだが、
久しぶりに、下北沢にお芝居を観に行った。

風間杜夫さんが主演で、そのほか、
綾田俊樹さんとか、山本亘さんとか、けっこうメジャーな人が
でているのに、前売り4500円は安いと夫が予約しておいたもの。

すごく楽しみで、HPなどで、あらすじ等チェックするのだが、
なかなか見えてこず、(普通のお話、とかフェリー乗り場で
繰り広げられる人生のさざなみとか、そんな表現)
ますます、期待していたら、
テーマはズバリ「ミドルクライシス」だった、、、

高校時代の友人を喪って、
そのお葬式に集まった昔の仲間が、
遅れているフェリーを待ちながら、
昔話に大いに盛り上がる、、、

風間杜夫さん扮する「まもる」は実に
奔放な青春を過ごし、誰よりも自由に、
誰よりも輝いて今は証券会社のエリートサラリーマン。

若い奥さんもいて、
相変わらずの様子だったが実は、、、。

というお話。

もちろん、お話ほどではないが、
自分達もある意味「ミドルクライシス」の真っ只中。
リアルに心情が伝わってきて、
ぐっとひき込まれて見入ってしまった。

やはり「寂しさ」を演じさせると風間杜夫さんはうまいと思う。
あの「顔」だろうか、、、。
蒲田の「銀ちゃん」が重なるような役だった。

休憩なしの1時間45分で、
途中、真っ暗になって、場面が少し変わるのだが、
そのときのわずかな照明が、蛍みたいでとってもきれいだったな~。

お昼に食べたイタリアンもおいしかったし、
帰りに寄ったBANABANA(100均のおしゃれバージョンのお店)で、
いい買い物もできたし、
またまた満足な一日でした。

明日の記憶

2005-12-10 17:55:45 | 私の本棚
図書館で、半年は予約待ちしてゲットした本。

若年性アルツハイマーにかかった50歳の「私」が
悲しくも最愛の妻をも忘れてしまうまでの話。

症状が進んでいく過程の、
恐怖、
怒り、
悲しみ、
会社への思い、
家族への思い、

いろいろな出来事を通して、

実にリアルに、それだけに切なく伝わってくる話です。

ところで、やっぱり、記憶障害が進んでもなお、失われない、
「そのひとらしさ」ってあるんだなあと思いました。

やっぱり、というのは以前少しの期間だけど、
認知症のおじいちゃんのお世話をしたことがあって、
いろいろなことの認知力がなくなっても、
以前はどういう生活をし、
どんなことを考えていらしたのかが、
なんとなくわかる、という経験があったからです。

私など、物忘れが激しく、
脳血管性の認知症の予防はしているつもりだけど、
こればっかりはどうなるかわからないもんねえ。

夫が、認知症になったらどうする、とも思うのよねえ。

でも、この本のじわじわ~と感動的なラストに勇気づけられましょう。

ぼけてなお、出てくるはずの、
「わたしらしさ」を穏やかなものにしておこう、と思うし、
夫がそうなったとしても、
それはそれで受け入れられるかも、と思えました。

著者は 萩原 浩 さん

もちろん、授業のネタにも使いました!

砂と霧の家

2005-11-18 17:40:18 | 私の本棚
祖国を追われ、家族の生活を守るために家の転売を企てる男、、、

夫との生活が破綻して、悲しみに追い討ちをかけるように
家を追われる女、、、

ひとつの家を巡っておこるこれ以上ないよ、という悲劇。

当たり前のように掌中に収めていたものが
ある日突然なくなる、、、

その喪失感たるや、ものすごくて、
ひとはすごいエネルギーで取り戻そうとする、、、

でも、そのことに夢中になるあまり、
もっと、もっと大切なものを失ってしまう、、、

私の一番大事なものは何?

私が一番守りたいものは何?

もちろん決まってる。

そうか、そうだよね。
「一番大事なものだけを大切にしよう」ってシンプルに思えた、、、

それにしても、、、
悲しい映画だなあ。

「幻の子ども像」 青木 悦

2005-11-11 20:50:56 | 私の本棚
きくさんが教えてくれて、購入の手続きまでしてくれた本。

やっぱり悦さんはいいわ~
(青木悦さんは教育、子育て問題を30年間追い続けているフリーライター)
へこんでいても、勇気をもらえる!!
悦さんががんばってるから、私も頑張ろうと思える、、、

実はわがM市にも講演に来てくださって、
身近にお話を伺ったので、肩入れ度満点。
本当に素敵でそして、等身大で私たちに話をしてくださる方です。

この本は講演会場や悦さんのもとに寄せられた相談の手紙やファックス、
それらに答える形でまとめられています。
ずっと通してのお話ではないけど、
どの悩みの解答を読んでいても
「こどもを真剣に守ろう」
「子育てを一生懸命頑張っているお母さんを応援しよう」
としている悦さんに出会えます。

「だいじょうぶだよ」
「ここはお母さん、がんばらないとね」

私の悩みにもそんな風に答えてくれている気がしました。
悦さん大好き!

そんな本です。

きくさんありがとう。

東京タワー オカンとボクと、時々オトン

2005-10-21 15:03:18 | 私の本棚
リリーフランキーさんの、お母さんの話。

家族関係に悩む私に友人が、
「読んで、泣いてみて~」とわざわざもって来てくれた本。

泣きましたとも、さめざめと、、、

リリーさんが幼い頃、別居に踏み切られたお母さん、
長い母子の暮らし、、、

「ボクを育ててくれたのは、オカンひとりなのだから。
~中略~口と金では伝わらない大きなものがある。
時間と手足でしか伝えられない大切なことがある。」

ほんとにそうだ、、、

「ボクに人生を切り分けてくれた」とも書かれていて、
豪快に無欲に「母」を生ききったひとなのだろうな、、、

とにかく料理好きで、
漬物好きのフランキーさんのために
糠漬けの漬かり具合を逆算し、夏は
夜中に一度おきて、野菜を漬け、
朝ごはんに最高のタイミングの漬物を出すほどだったらしい。

晩年も「若い人はお腹がすいている」という信念により、
フランキーさんの仕事仲間に食事を供することを
何よりの楽しみにしていたそうだ、、、

私も、けっこう料理は好きなつもりだが、
仕事と重なり、忙しさが増してくると、
(こんなにしてあげてんのに!)との思いが頭にもたげてくる、、、
巻き込みご飯的発想
息子達と一緒に作るのが至福のひと時、、、

100人いれば100の母物語があるはず、
わたしらしい「母物語」を紡いでいくしかないよね、、、

でも本当に本当に素敵なお母さん。
まるごとの体当たりの母の愛情、、、
思わず、糠漬けに挑戦したくなる1冊でした。


「だいじょうぶ だいじょうぶ」 

2005-10-10 18:27:35 | 私の本棚
保育の授業のはじめに、
毎回絵本を読み聞かせている。

この間は、皆さんに教えてもらった
「だいじょうぶ だいじょうぶ」を・・・。

文章を書くのが苦手な生徒が多いのだが
いつになく、長めに感想を書いてくれた。

「小さいころに感じたきょうふをおじいちゃんがぬぐってくれてた。
それを受けとめる男の子のすなおさがかわいくてこどもらしくて
しょうちょうされて、何か言い表せないけど子どものころの"だいじょうぶ”が
ひびいて良かったねって思った。」

もっと漢字使えよ、という気もするが、
この生徒には何か響いた感じがしてうれしい。

私はといえば、読み聞かせの途中で涙ぐみそうになるのを
こらえるのに必死だった。

ありそうでなかった、いい絵本です。

「絵本のよろこび」 松居 直

2005-09-11 16:33:12 | 私の本棚
帯に「絵本を読んで幸せになろう」とありました。
尊敬するN先生に教えてもらった本。
以来、保育(3年生の選択授業)で絵本を作るとき、
時々紹介したりして、愛読しています。

一番好きなところは、
エッツの「もりのなか」の解説。
絵本に解説なんて本当は要らないのかもしれないけど、
とてもすてきな「子育て論」になっていると思います。

もりのなかで動物達とあそんでいた「ぼく」を
迎えに来たおとうさん。
動物達はどこにもいません。
でもおとうさんは、「ぼく」に
「きっと、またこんどまでまっていてくれるよ」と
優しく言います。それで安心して帰る「ぼく」。

このことばかけが出来る人こそがほんものの大人、だと松居氏はいい、
子どものときに子どもとして充実した時を過ごして初めて
「ほんものの大人」になれるというのです。

子ども時代をどれだけ子どもらしく過ごすか、
それがどんなに大切なことか、あらためて痛感しました。

みなさんの子どもは
子どもらしく過ごしてますか!!


高齢者問題!?

2005-08-28 17:26:51 | 私の本棚
現在教えている「家庭基礎」の流れでは、
まもなく「高齢社会の現状と課題」という内容に突入する。

教科書中心に教えるのはあまり得意でないし、
家庭科らしい授業のヒントを探して、
図書館で借りた本2冊。

その1
「老親を棄てられますか」主婦の友社 門野晴子

ものすごくリアルな著者の介護記録、
いや、介護という表現は適切ではない、
著者と著者を取り巻く老人達との壮絶な人間関係の記録、とでもいうべきか。

彼女は「時間が来れば自然現象のごとく、ごはんが現れると思ってる」舅から
逃げ出したくて、離婚を決行。
ところが、その舅が彼女を追ってきた。
曰く「白々しいやさしさよりも、本気で自分を扱ってくれるひとがいい」と。
親戚の反対にもめげず、一緒に暮らし始めた舅はなんと83歳で
家事をこなすようになり、元嫁や孫達の世話をやくようにまでなる。

相手が老人であろうと子どもであろうと、真剣につきあうって
(面倒な葛藤を避けないで、思いを伝え続けること)
大事なことなのかもしれない。


その2
「母のいる場所ーシルバービィラ向山物語ー」文藝春秋 久田 恵

こちらは、なんと13年にも及ぶ実母の介護記録。
介護する側の心のうちの切なさや葛藤がせつせつと伝わってくる一方、
長い介護の間にはさまざまな決断が必要であり、
著者がどう考え、どう乗り切ったかという、実用的な記録書でもある。

老人ホームでの介護体験記でもあり、
老人介護の世界、を垣間見る思い。

私にも介護するとき、介護されるとき、がほどなくやってくるんだろうなあ。


どちらも、引き込まれて一気に読んだが、
授業のヒントにはなりそうもない・・・。
 





ユースドの本を買う!

2005-08-20 19:01:20 | 私の本棚
物知りの友人が(私が知らなさすぎ?)
本はネットでユースド(古本?)を買うといいよお、と
教えてくれた。

どんなもんかしら、と
ドキドキしながら、2冊買ってみました。

その1 専門書
「生活主体を育むー未来を拓く家庭科」
これは、2005年、4月に発行されたまだまだ新しい本。
家庭科とは何か、という私の悩みにぴったりの本で、
腰をすえて読みたいと思って購入を予定していた。

定価         2400円
出品価格      1520円
手数料、配送料   340円

540円値引きされたわけだ。
18日にネットで注文、20日にはメール便にて到着。

この手の本は、近所の割と大きい本屋さんでもまず置いてないから、
取り寄せに、1週間はかかる。
しかも、お店まで足を運ばねばならない。
これは、便利でお得でしょう。
友人も専門書が安くなる率が高いといっていた。成功。

その2 一般書
スーパーサイズミーの監督が書いたという、
「食べるな危険」という本。

まだ、DVDも見ていないが、
家庭科の勉強会では話題になっていて、
きっと授業に役立つ、と購入を決意したもの。

定価         1785円
出品価格      1400円
手数料、配送料   340円

つまり、45円だけ安かった、ということになる。
出品者の都合でこちらの発送は遅れるとのこと、
これは、近所の本屋ですぐに手に入ったかもね。
あるいは、古本市場なんかでも安く手に入れられるものなのかも。

う~ん、なんでわざわざユースドを買ったかというと、
その時は手数料、配送料がよくわからなかったのだ、
(よく気をつけてみたつもり)
後でメールが来て、ふ~ん微妙な買い物~、
ということがわかったわけ。

でも、遅れる旨のメールに返事を出したら、
さらに返事が来て、面白い本でしたよ、と。
出品者とちょっとコミュニケーションも取れて、それはよかった。



ネットの世界に足を踏み入れたばかりの私は何でも勉強。
まあ、よしとしましょう。