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さとのごはん日記

毎日の出来事と毎日のごはん、それはとっても関わりあってる!と思う私からあなたへ

ファストフードネイション

2008-08-20 10:04:27 | 私の本棚
都心のミニシアターまで出かけて
ファーストフード業界の闇を描いているという
「ファーストフードネイション」を観てきました。


ドキュメンタリー風のストーリーものなのですが、
私にはメキシコ人不法入国者の哀しい物語との印象がとても強かったです。

不法入国者と知りながら劣悪な条件で雇い(そこがミッキーバーガーという
物語上架空の、でもばればれの、ファーストフード会社の「パテ」をつくる屠場&精肉工場なわけです。)

知識と経験のない密入国者にや肉の仕分けなどをさせ、
(当然社会保障がないので病気や怪我が命取りになる!)
販売店のアルバイトなどの賃金も低く、
徹底した効率主義のもと「安いハンバーガー」が実現するという構図が
浮き上がってくるという話になってます。

本社オフィスのクリーンさと精肉工場の不潔さの対比が虚構を印象付けます。


素朴な疑問としては、不法入国者を雇うって法律違反じゃないの?
この話やネタ本が事実をもとにしているなら
それを誰かが告発するということはできないのでしょうか?
あるいはその衛生管理の不徹底さを行政にリークすることは?


日本でも、吉兆とかミートホープとかいろいろ出てきたじゃないですか、
(内部告発ですよね、きっと)
で、社会的制裁が下ったと思うのですが、
なんで製作者の人たちは「物語」や「告発本」というあいまいな行動に出たんやろうと

思うんですよねえ。


これだけの事実を掴んだのなら、
そのうちどれかの違法性を法的に訴えるということはできなかったのかなあ????

(もちろん、私には絶対できませんが!!!)



さて、映画の結末はちょっと哀しすぎてダメージを受けましたが、
家に着いた頃には結構元気で、まずは「ファーストフード」に頼らない日常を
取り戻すことだ!!とせっせとおかずをつくりました!!


アメリカでは低所得なほど肥満だそうですが、(それも桁外れの)
調理と栄養の技術がちょっとあれば、ビンボーでも時間がなくても
ファーストフードに頼らない暮らしはできると思うのですよね~~

アメリカの家庭科の先生はどう思っていらっしゃるのかしら?
(製作者によると高校の保健の先生はハンバーガー、ポテトフライ、シェークは
栄養バランスがとれていると言ったそうです)



今の日本の高校生も、やはり低所得な(感じの)家庭だと
ファーストフード利用率が高いような気がするのですが
(講師は生徒のプライベート情報を知りませんので、あくまでも推定です。)


その生徒たちに、御飯を炊き、庖丁を握るということが定着すれば!?
Mよりおいしいじゃん、結構簡単ね、というところまでたどり着けたら!?

日本でファーストフードのヘビーユーザーを作らないことが大切だと思います。
(そしてファーストフード店には適正価格で商品を提供していただき、
時々利用するというスタンスにとどめる。)


目指すは「簡単調理!」(でいいよね~)



生活に庖丁を!(違う意味になるがな)

ショーシャンクの空に

2008-03-03 08:49:42 | 私の本棚
もしもあなたが絶望の淵に立たされていたり、


不当な扱いを受けて苦しい思いをしているとしたら、



「ショーシャンクの空に」を観てほしい。




希望を持って生きる気持ちをきっと取り戻せるはず。




もちろん、、、、、




希望を持って生きていたって、


苦しみにあえぎながら努力を重ねたって、




うまく行かないことだってある。



アンディ(主人公)を



運がよかったんだ(私はそうは思わないけど)




というのは簡単。




賭けのような場面は何度もあったけど、



そこで敗れたとしてもアンディの努力は報われたと思う。


人々の心の中に希望をもたらしたし、


努力すること希望を持つことでアンディも幸せだったはず。



そして大事な真実。



チャンスは努力している人のところにやってくるもんだってこと。




久々に魂を揺さぶられる作品でした。
(観るの遅すぎ?)




主演のティム・ロビンスがかっこよくて、



夫に話していたら、



「あ~、ほら、この前観た(といってもだいぶ前)
”あなたになら言える秘密のこと”にでてたやん、
ハンナの相手役。」



げげげげ、あのメタボなおじさんが???アンディ?


そんな前の映画やったんや~~

冬休みの読書

2008-01-11 11:42:50 | 私の本棚
冬休み、だらだらとすごしてしまったのだが一応本を数冊読んだ。
そのなかで印象に残り、意識を変えねばと思った本がこれ。


「水はなんにも知らないよ」 左巻健男 著

尊敬する教員ブロガー、Pさまの過去記事を掘り下げて読んでいたら、
面白そうな本の紹介が合ったのですぐにアマゾンで購入。

最近自分なりに気になっていたこと、
「私は科学(もちろん化学も)に弱い」にヒットした内容だった。

もっと難しい本なのかなと思ったけど意外にも
あっという間に読むことだできた。


そうか、そうか、そうだったのか!!


本で紹介されている、


「科学に疎い」くせに

「科学は大切」という気持ちだけは持っている

「ニセ科学」や「科学っぽい雰囲気」に引っかかりやすい人。


って わたしやん やばっ


さすがに講師になってからはいろいろなことの裏を取るようにしているが、
「科学リテラシー」がないことは恐ろしい事だということを
あらためてビシッと頭にたたきこんでくれた!!


本書で紹介されている

「水にありがとうと言うと美しい結晶ができる」という本も
どこかでみて「きれいな結晶ね~」と感心していたような気がする。

「マイナスイオンは健康にいい」というどこかで聞いたフレーズも
その真偽を深く考えたことはなかった。


気をつけねば!!


健康を考えて水にこだわるとお金がかかるわ~

(私は生来のけちが幸いして?お金はかけていません)

と思っているソコのあなた!!

とりあえず読んでみて!

ホームレス中学生

2007-11-20 20:09:24 | 私の本棚
読んでしまいました。

「家族、解散!」と言い渡された話は有名ですが、
(はっきり言ってネグレクトですよね)

この人はどうして親を恨まないんだろう、、、

どうしてあんなに普通なんだろう、、、

と、思っていたことの謎が解けました。


お母さんのあふれる愛情。

兄姉のたくましい思いやり。

友達やご近所さんのたくさんのたくさんの親切。


しかし艱難辛苦を乗り越えたあとに待っていたもの、



それは生きることのむなしさだった。


現実は厳しい。


でもタムラくんの気持ちはよくわかる。
(親に扶養されてのほほんとすごしていた自分の
中学時代を思うとわかるなんておこがましいかもしれないが)

15歳でこれだけの経験をしたら、
きっとそう思うだろうと想像できる。



そんな危機も乗り越えて、

現在に至る彼。


これからその生き様を世間が注目するのね~


また大変かもしれないけどがんばって!!


中高生に読んでもらいたい本です。



(ちびまるにすすめたけどふられた。)

パンズ・ラビリンス

2007-10-08 18:48:40 | 私の本棚
私的には今年最高の傑作かも。


心が洗われて胸を打つストーリー。


評論などでは子どもが大人になる為の通過儀礼などと
言われているようだけど
私に伝わったメッセージは違う。


私にとってこれは反戦映画。

非力なもの、弱い立場の者たちへの応援歌。

子どもの魂の叫び。


この間遊びに来た姪と年のころも
本好きなところも、芯はしっかりしてるけどおとなしい所も
(身内びいきだけど見た目にも面影があって)
オフェリアに似ていて、
感情移入はなはだしくみていたが、

適度なスリルとサスペンスがあって
飽きさせない展開。

そして衝撃の結末。

納得できないけど、
がんばったよね、オフェリア!(まだ映画の中)


あなたになら言える秘密のこと

2007-02-12 21:25:10 | 私の本棚
反戦映画だったのですね。

そして、人間の再生の可能性に希望の光が見出せる、
珠玉のラブストーリー、、、。

泣けました。

遠い国の出来事と思っていたボスニア紛争。
1992年ごろといえば、次男が生まれた15年前、、、。
まだまだ最近のことである。

私が、赤ちゃんとの暮らしを、
振り回されながらも、楽しんでいた頃、
同じ地球で、こんな悲劇が起こっていたとは。

今の暮らしに感謝して
丁寧に生きよう、と思いました。

硫黄島からの手紙

2006-12-13 15:48:12 | 私の本棚
先週の土曜日、夫と観にいきました。

8月に終戦を迎える、というその半年前、2月の話なのだから、
胸が痛いことこのうえなし。

あきらかな戦力の違いもわかっていて
なぜ、止める事ができなかったのか、、、。

しかも、兵士達が篭っているのは地下の要塞。

どう考えたって、逃げ道がない。

今なら当たり前すぎる、命を大事にする、ということが、
たった61年前には、自ら捨てることこそ、誠意であり、大儀であったなんて、
恐ろしい、、、。

西郷の部隊が自決を迫られるところが、とても怖かった。
もし、自分がその場にいたら、と考えるだけで、胸が悪くなった。

私は染まりやすい性格なので、ぜえーったい、死なねば死なねば、と思いつめたに違いない。

そのまえに発狂か。

日本軍の追い詰められようを、じわじわと描いていくのだが、
痛烈な反戦映画となっている。

これは大勢の人が観なければ。

武士の一分

2006-12-09 03:08:36 | 私の本棚
最近のマイブームは「和」。

といっても、昭和初期の家具を買ったり(古いものは高くて買えませ~ん)
小物や雑貨に和風テイストのものを取り入れて利する程度なんだけど、、、

ほとんどそのノリで、時代劇「武士の一分」を見に行った。

小道具などが丁寧に描かれているらしいのだ。

なので、着物とか家具とか食事の内容とか、もっぱら民俗学的興味で
映画の前半を見ていたら、

途中から思いがけず、ストーリーに引き込まれて、
思わず、号泣。

いい話です。ほんとに。

キムタクの目が見えなくなって、先行きを案じるが、
妻の働きによって、お城勤めがかなわずとも、30石をいただけることに
なるところまでは、十分先の読める話であったが、

その後の展開が心を打つ。

こんな話、ホントにあったかもしれないと、
ちょっと寓話風で、ハッピーエンドで、私としては大満足。

もっとも、寝ちゃった人もいるらしいので、
私は単純なのかも。

心が洗われたい方、ぜひ。

佐賀のがばいばあちゃん

2006-10-02 00:35:19 | 私の本棚


昔の、その頃にはそんなに特別なことではないのかもしれないけど、
今から思うととても尊い「おばあちゃん」と「アキヒロ」の話。

コメンテーターのみーみんさんご推奨の本、やっと読みました。

おばあちゃん家に預けられることになった「アキヒロ」は
おばあちゃんの徹底した節約ぶりに驚くが、
そのユーモアと、たくましさ、そしてやさしさに包まれて成長していく話です。

お金があること、余裕があること、って場合によっちゃ
人の心を育てるのに邪魔なんじゃないかとさえ、思ってしまいますが、
やっぱ「心意気」というか、お金に対する考え方、
人生観?みたいなものがしっかりしてることが大事なのかも。

「自信をもちんしゃい、うちは先祖代々の貧乏や」といいきるおばあちゃん、
失礼ながら、高い教育を受けたとは思えない。

でも、一貫した自分の考え、生き方が貫かれているのだ、、、。

最近藤原正彦氏の「この国のけじめ」も読んだのだが、
「武士はお金がなくても尊敬されている」と外国人宣教師が驚いていたとの
エピソードと一脈通じる感じかなあ。

古きよき日本の魂、にしておくのはあまりにおしい生き様。

「おかあさん、もっと肝っ玉母さんになってよ。」とでかまるにいわれたことが
忘れられない私。

すこしは近づけないものか。

ちなみに「アキヒロ」はB&Bの島田洋七さんですが、
子ども達に言ったら「だれ?」。

むむむ、、、お笑い好きの息子達でさえ知らんのか。
まずはそこから。

ではまた明日

2006-06-17 18:04:45 | 私の本棚
でかまるの高校の卒業生が不治の病にかかりながらも
受験勉強を続け、闘病記が本やドラマになっていると言う話を聞き、
一度読みたいと思いながら、本の題名がわからず、そのままになっていたのが、
やっと手に入った。

「ではまた明日」
すばらしい題名だと思う。
実際に闘病日記とも言える彼の日記の末文には、そう書かれていることが多かった。

癌(脳腫瘍)の告知を受けてのこの言葉には、重みがある。

本人の日記とお父さんの補足、お母さんの短歌という構成になっているのだが、
その組み合わせによって、彼の闘病と家族の様子、
彼からみた家族と、家族から見た彼が浮かび上がってくるのだが、
見事の一言。

「今の俺にできることと言えば、家族への感謝と受験勉強、そして闘病ではないか」
の言葉どおり、なくなる直前まで、
体力に応じた家の手伝い、勉強を欠かさなかったという、、、。

もうすぐ亡くなる、ということを一方でははっきりと認識しながら、
もう一方では、希望を持って、受験の手続きをし、勉強に取り組む。

私達の人生も、ある意味死に向かって日々を生きているのだから、
長さの問題であって、ほんとうは同じなんだ、と思った。

ひとはみんな途中で死ぬんだ、とは最近私が思うことで、
長寿を全うされ、思い残すことはないと思って旅立つ方もいると思うが、
それであったとしても、生活の途中であることにはかわりないはず。

そしてさらに最近思うことは、その途中が大切なんだってこと。

どこがゴールかなんて誰にもわからないもんね。

死ぬまでにしたい20のこと(?10だっけ)って映画があったけど、
私がしたいのは、この本の作者、西田英史くんのような生き方だなあ。

仕事はやめるかも、でも体力の続く限り、家族に食事を作ったりして
そのときの自分にできることを、無理なくやっていきたいなあ。
(でも並大抵でない精神力だと思う、すばらしいひとです。)

またもや、涙、涙の本でした。

草思社から。