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さとのごはん日記

毎日の出来事と毎日のごはん、それはとっても関わりあってる!と思う私からあなたへ

そして父になる

2013-10-16 22:54:33 | 私の本棚


話題の映画。

小説から読んでみた。


うーん、参った。と思いましたね。


頑なな気持ちがときほぐれていく、
その描きかたが秀逸。


こども達の切ない気持ちも痛いほど
伝わる。


そしてラストの2行。


ここに辿りつけたあの家族達は

きっときっと幸せになるに違いない。


人間って素晴らしい。温かい。


わたしの中のあなた

2011-02-22 23:40:01 | 私の本棚
DVDで観ました。


泣きました。


ストーリー展開が巧みで魅せられますが、
そんな表面的な面白さだけじゃない、
こちらに突き付けてくるものがある、、、、



もしも自分の大切な子どもが血液のがんに侵されたら、、、???


できるかぎり手を尽くしたいと思うでしょう、、、


このあたりのサラののめりこみ方、十分理解できるし、
わたしも完全にこのタイプ。


意見があわなければ夫と離婚してでも、
可能な限り最先端の最高の医療を求めてさまようでしょうね。


お母さんならだれでも子どもの命を永らえたいと思うもの、、、、
それが悪いことのはずがない、、、、


でも、彼女には見えていないものがあった、、、





それは、、、、、



冷静に「死」を見つめること?
冷静に「生」を考えること?



病人をかかえる家族の苦悩も見えてきます。
(実際はこんなもんじゃないのかもしれませんが)


なんか宿題をもらったような気分です。



それにしても子どもってすごいなあ、、、、と思わせる結末。


そんなあなた、映画だからよ~

と思うかもしれないけど

いや、子どもと言うのはピュアであるがゆえに
時としてすごいパワーのある行動が出来るのです。


兄弟愛ばんざい。



僕と妻の1778の物語

2011-02-18 22:32:59 | 私の本棚
わけあって観てきました。



この「わけ」にピンときた方はかなりの「私」通です。ありがとう~
(ってなかなか難しいつながりなので、たぶんいないのでは、、、←どうでもいい~)



いつも映画が終わって、出口に行くまでの間に
思わずの感想が出てしまうのだけど、


「長かったな~」夫
「ほんまに、、、」私


夫はもともとこういう系は苦手。
「わけ」のために絶対観に行くと主張する私にしぶしぶ付き合ったものだから、
さもありなんな感想になってしまいました。


しかし私も長かったと思います。


もう結末がわかってしまっているドラマなので、
まずもう少しコンパクトにまとめてほしかった。


そして内容は、結末があってなお魅せるもの、

私はこの場合、「死」を見つめる二人の揺れ動く想い、だとか、
極限状態で人は何を感じるのか、とか、

そういうものかなと思っていたのですが、
夫が創る面白い小説が登場したり、
笑っていいのか、泣いていいのか、ほのぼのしていいのか、
しんみりすべきなのか、


な~んか観客をうまくエスコートしてないぞ、って感じになっていました。


しいてよいところをあげると、二人の暮らすレトロな家と雑貨類。
それはもういい感じで雑貨好きの方は楽しめると思います。


あとは、若き二人が夢を追って生きる様子が清々しい。

物語のモデルとなった眉村さんが「若いころを思い出して懐かしかった」という
感想を述べられたそうだが、そう、寧ろそこが良かった!!


とはいえこの映画、かなりのヒットを飛ばした模様。
初登場した週にランキング1位となっていました。


次は、わけ的には「洋菓子店コアンドル」なんだけど、
拒否られて、「ヒアアフター」行ってきます。



ところで、わたくしそろそろ非常勤としての契約が切れ
(今年は3年生担当なので)、4月からの新しい契約の谷間、、、
ロングバケーションに突入!!!!


いろいろやりたいことありです。
詳しくはまた!


本日はばいなら。





必死剣 鳥刺し

2011-02-14 17:47:43 | 私の本棚
連休にDVDで観ました。


1年ほど前から着付けを始めたこともあり、着物や着物文化、
昔の暮らしなどにとても興味があります。


しかも原作が藤沢周平とあって、劇場を見逃したので
DVDがリリースされたらぜひ、と思っていたのです。


藤沢周平は「暮らし」をみる目があたたかく、丁寧に描くところが好きです。

というか、江戸時代の人たちは今より「暮らし」を大事にしていたのかもしれませんね。


隠し剣鬼の爪、武士の一分も観ましたが、

穏やかな暮らしを大切に実直に生きている人たちに訪れる悲劇、、、という展開は
ほぼいっしょです。


しかし今回この物語の展開、というのが見事で
頭の中に大きな疑問符を作って話に引き込まれていき、

むむむむ、、、、そういうことだったのか~、、、、と

疑問符が感嘆符に変わったときには、はらはらどきどきのクライマックスなのです、、、


必死剣鳥刺しを出して~と、それこそ必死に応援してしまう、、、


残念ながら悲劇に終わるのですが、それでも希望の光を示唆するあたり、
さすがは藤沢周平です、、、どこぞの救いのないバイオレンスものとは違います。


今とは比べ物にならないほどの不条理や理不尽にわが身をゆだねていた時代です。
命をかけて一矢報いる潔さが美しい、、、かっこいい、、、

お薦めです!!

「働きたくない」というあなたへ

2011-01-26 13:00:55 | 私の本棚
山田ズーニー著

河出書房新社



働くことの意味を考えさせてくれる本。


真剣に「生きる」とはどういうことか、ヒントをもらえる本。


でも、答えは自分で見つけるしかない、、、ということに気づかせてくれる本。




著者はとある教育系の会社で、長年小論文の添削を担当し、エキスパートとなり、
その仕事に心血を注いでいたのにもかかわらず、
突然の人事異動でその職を失ってしまうという経緯を持ちます。


フリーとなってご苦労なさったことと、現在多くの人に
小論文の指導をするという立場からの提言なのですが、
その主張がとっても柔らかくてあたたかくて私の胸に響きました。


ネットの「ほぼ日イトイ」に載せられたズーニーさんの文章に寄せられた
読者のメールを取り上げ、またズーニーさんが考えを述べる、
というスタイルでまとめられているので、著者だけではなく
さまざまな立場のひとの様々な視点が紹介されており、
考えが奥深く、柔軟で、広がりがっています。


それでもきちんと著者の本気の考えが伝わってくるとても良い本です。


著者自身が、惑い、考え、時に確信を持つという過程が丁寧に表現されているので、
「惑い、考える」ことが大事なんだと思えるのかも。


楽しく生きる



生きることを楽しむ


は全然違うこと、、、、


そうだ、そうだ、私は生きることを楽しみたくて、
仕事をしてるんだ、と納得してしまいました。


生きることを楽しむ、とは一筋縄ではいかず、
だからこそ、手ごたえのある充実した何か、に辿りつける、はず、、、、





ちなみに考えたり、自分の意見を持ったり、それを表現したり、って
訓練によって磨かれていくそうです。


つづいて「おとなの小論文教室」も読んでみようかな。







ソーシャルネットワーク

2011-01-17 19:45:06 | 私の本棚
観てきました。


SNSを立ち上げた実在の人、マークザッカーバーグが「フェイスブック」を立ち上げた経緯と
友人を裏切ったとして(ま、実際に裏切ってるわな、あれは。)
裁判に巻き込まれるいく話です、、、。


頭のいい人の世界です。
虚構?私にはどうしてもなじめないゆわいる実態の分かりにくいサービスが
巨万の財を為す、という話。


サクセスストーリーなんだけど哀しい結末なのは、その昔のジャイアンツのジェームスディーンに通じるものが、、、。
(私も古いねえ)


ITの世界の一発当てというのは、移り変わりの激しい世界であるがゆえ、
当ててなお、安心してはいられない、つらそうなところだなあ、、、という感想がひとつ。


日本の若者も●クシイにはまってるけど(一応私も会員)
友達が誰と友達で、何が好きで何を履修してて、今何してるかとか、
あまりに細かく把握するのってどうなの???って思っちゃいます。


たとえば、いつも仲いいんだけどたまたま自分は誘われなかった、とか
知ってしまったりしないのだろうかと心配になったりします。

コミュニケーションの核はやっぱりライブで会うことよ~と
そもそものSNSについて考えててしまった。


でも映画の醍醐味である「私の知らない世界」が上質の演出で展開されて、
飽きさせず、とても楽しめました。
バイオレンスやカーチェイス、危機また危機なんてないけど
テンポのいいセリフが魅せます。
マークを演じたジェシー・アイゼンバーグのおたくっぷりが秀逸。


久し振りに注目しよう!と思った俳優さんです。

クロッシング

2010-10-31 22:26:54 | 私の本棚


昨日夫と観て来ましたが、映画館を出てすぐ、
「どうしてアメリカ人は、(映画の中で)ああ人を殺すのかね~」(夫)
「ほんまや~いい映画なのにおしい、人が死なない展開で作ってほしかったね~」(私)

という二人の感想の通り、残念ながらかなりのバイオレンスシーンがあり、
そこがどうしてもなじめないのですが、今年観た映画の中ではかなりいい映画でした。

ニューヨークの犯罪多発地区の警察官たちの話です。

その肩書だけでもかなり人生ぎりぎりという感じですが、
主人公の警察官にはさらに背負うものがあり、自分にとっての正義を貫くために過酷な決断を迫られていく、、、、

現場の警察官は、命を張る仕事なのに薄給であるという社会構造もすごくリアルに伝わってきます。

「あれって、ほんまなん?(社会構造的なことのみをさして)」(私)
「う~ん、、、だいたい、ほんまなんちゃう。」(夫)

哀しい国です。日本がそちらに向かいませんように。



ちなみに、アリスインワンダーランドと同日公開だったそうですが、初登場第2位(1位はアリス)、
全米でかなり話題になったそうです。


とりあえず、想いのある映画が受け入れられて良かった。

しかし、あの暴力はなんとかならんのか!!

青い鳥

2010-10-15 23:26:26 | 私の本棚
原作は重松清です。



何作か作品を読んで「好き」でも「嫌い」でもないな~という作家さんだったのですが、、、


実は夫がファンで、この「青い鳥」はDVDを自ら買ってきました。

原作は今も読んでいないのですが、この映画はとてもいいと思います。



クラスのみんなからのいじめを苦にして自殺未遂を起こした生徒が転校していった後の
中学校が舞台。そこへ阿部寛が臨時教員としてやってきます。

阿部寛扮するその教員は吃音で、絞り出すように子どもたちに自分の思いを伝えていきます。
そのセリフのひとつひとつがすごくいいんです。
(ちなみに阿部寛は全然かっこよくなくて、うまい役者さんになったもんだと思いました。)

本気の言葉、、、子どもたちに何かを伝えるってとっても難しいことだけど
少なくとも大人が本気で生きていないと何も伝えられない、と改めて思わせてくれる、
じわっと胸に沁みる映画です。

そして、この映画には希望がある、、、、


今、湊かなえさんの「告白」がすごいブームらしいけど、
原作を読んだ限りでは、あそこにあるのは刺激、意外性、、、
救いのない結末です。


ストーリーテラーとしては素晴らしいかもしれないけど、お願いだから中学校を舞台に
あんな物語をかかないでくれ~とお願いしたくなります。

TVでみたら普通のおばさんで、とても感じのよいひとでした。



同じく重松清原作の「その日の前に」も好きな映画です。
こちらは大林宣彦さんが監督とあってちょっと幻想的なところがいい感じです。


この映画、夫がレンタルしようとしたら、どこにも置いていないんです。
しかたないから、ネットでレンタル店からの払い下げDVDを買っていました。

いい映画なのに、、、レンタル店にも置いてもらえないとは、
ちょっと悲しくなります。

そういえば、今情報の授業で「私のお勧めの映画」というプレゼンをパワーポイントで作るという課題をさせています。

生徒たちに人気があるの、人気俳優のでてる大資本系の宣伝の派手な奴、、、
最近だと「海猿」とか「アリスインワンダーランド」とかでしょうか、、、


でも190人もいると中には「ショーシャンクの空に」とか「パンズラビリンス」とか
私の大好きな渋い映画を選んでいる子もいて思わず、「私も大好きな映画よ」と声をかけてしまいます。



60歳のラブレター

2009-12-07 01:26:57 | 私の本棚
ただいま期末考査の採点中。


かつてを振り返れば、それほど多くない枚数なのだが、
どうもすすまない。


ノートや、課題も採点せねばならず、疲れているのだろうか。



気分転換にレンタルビデオさんに繰り出す、、、、
(実は半額クーポンがメールで届いていたので、、、、)



それなのに半額にならない準新作に目が留まった。


そうだ、見たかったんだ、この映画~。




(以下、取りようによってはネタばれの可能性あり。
 見ようと思っていた人はご注意ください!!)





30年間家庭を顧みなかった夫と専業主婦の妻。


定年と同時に離婚を決意。


大企業の肩書きを失い、新しい仕事にもつまづき、
なれない家事をするなか、


妻の存在の大きさに気がつく夫。



一方妻は、ひとりの生活を満喫。


果たして夫は妻との生活を取り戻せるのか、、、、、



難点をいえば、30年も妻をないがしろにして、離婚まで決意させた夫が、
いくつかのきっかけがあったとはいえ、
こんなにも簡単に気持ちが変わるものだろうか。


単にないものねだりなのだとしたら、
(こういうワンマン夫にありがち!)
その後の二人がとても心配。



とはいえ、


そこなのよ、やっと気づいたか~という爽快感と、


突然素敵なひとになった夫が、そういう演技は本領発揮の中村雅俊さんなので
許せる!!泣ける!!


二人の娘がクールに、でも戸惑いながら、でも希望を持ちながら
自身の結婚に向かっていくところもとてもいい。


結局夫婦二人の責任なんだよと思うよ、と母親を諭すあたり、
耳が痛かった。



確かに。




くさい展開もあるけど、いい映画です。




結局採点は進まず。

よつばと!

2008-10-21 23:38:02 | 私の本棚
今最高に気に入ってる癒し漫画。
(実は次男の愛読書)

あずまきよひこさんの「よつばと!」。


主人公は5歳の女の子「よつば」ちゃん。


わけあって翻訳家の「とーちゃん」が育てることになった。


元気な「よつば」ちゃんのゆかいな毎日。

お隣の3姉妹(小、高、大生)もよつばちゃんが大好き。




とーちゃんの自然な子育てがいいし、
よつばちゃんが何かとからむ、お隣の3姉妹がこれまたいい~


男の人の子育て(父子家庭なのだ)なんだけど
とーちゃんはほんとに気負いなく(ぜんぜん完璧でなく)
家事と子育てをこなす。

台所に洗い物をためたり、
店屋物を取ったり、
よつばのために動物園や海に行ったり、、、

そして、動物園ではよつば以上に楽しんでしまう「とーちゃん」


おとなりさんちは、よつばちゃんの毎日の襲撃が楽しみでしょうがない。


地域で子育て実践編。(こちらも自然体)

こんなふうに、みんなにかわいがられるべき存在なんだよね、子どもって!!!


本を読まない情けな~い息子だけど、


この漫画だけは、よ~く読んどけ!