原作は重松清です。
何作か作品を読んで「好き」でも「嫌い」でもないな~という作家さんだったのですが、、、
実は夫がファンで、この「青い鳥」はDVDを自ら買ってきました。
原作は今も読んでいないのですが、この映画はとてもいいと思います。
クラスのみんなからのいじめを苦にして自殺未遂を起こした生徒が転校していった後の
中学校が舞台。そこへ阿部寛が臨時教員としてやってきます。
阿部寛扮するその教員は吃音で、絞り出すように子どもたちに自分の思いを伝えていきます。
そのセリフのひとつひとつがすごくいいんです。
(ちなみに阿部寛は全然かっこよくなくて、うまい役者さんになったもんだと思いました。)
本気の言葉、、、子どもたちに何かを伝えるってとっても難しいことだけど
少なくとも大人が本気で生きていないと何も伝えられない、と改めて思わせてくれる、
じわっと胸に沁みる映画です。
そして、この映画には希望がある、、、、
今、湊かなえさんの「告白」がすごいブームらしいけど、
原作を読んだ限りでは、あそこにあるのは刺激、意外性、、、
救いのない結末です。
ストーリーテラーとしては素晴らしいかもしれないけど、お願いだから中学校を舞台に
あんな物語をかかないでくれ~とお願いしたくなります。
TVでみたら普通のおばさんで、とても感じのよいひとでした。
同じく重松清原作の「その日の前に」も好きな映画です。
こちらは大林宣彦さんが監督とあってちょっと幻想的なところがいい感じです。
この映画、夫がレンタルしようとしたら、どこにも置いていないんです。
しかたないから、ネットでレンタル店からの払い下げDVDを買っていました。
いい映画なのに、、、レンタル店にも置いてもらえないとは、
ちょっと悲しくなります。
そういえば、今情報の授業で「私のお勧めの映画」というプレゼンをパワーポイントで作るという課題をさせています。
生徒たちに人気があるの、人気俳優のでてる大資本系の宣伝の派手な奴、、、
最近だと「海猿」とか「アリスインワンダーランド」とかでしょうか、、、
でも190人もいると中には「ショーシャンクの空に」とか「パンズラビリンス」とか
私の大好きな渋い映画を選んでいる子もいて思わず、「私も大好きな映画よ」と声をかけてしまいます。