F-105
だいぶ以前から この「ようこそ先輩 課外授業」という番組はやっていて
さまざまなジャンルで活躍している著名人が 故郷の母校で個性あふれる授業を
二日間にわたっておこなう・・・というものである。
その著名人が 型破りな授業をするのはもちろん見どころであるが、その授業によって
生徒達が どんどん変わっていく様を見れるのも醍醐味であり、感動である。
今回 このブログでなぜ 突然とりあげることになったかというと・・・
先日 浜松在住の歴史学者「磯田 道史」先生が番組に登場することを知ったからであった。
磯田先生は NHKのBS歴史館という番組にもよく出演されているし、市の広報誌である
「広報はままつ」にも「ちょっと家康(いえやす)み」という連載コラムを執筆されて
いるという、浜松在住の文化人としては超有名な方なのである。
そうそう 著書の「武士の家計簿」は映画にもなったほどだ!
僕は特に知り合いでもなんでもないが お顔くらいは知っていて、たまに繁華街を
自転車に乗って 気持ちよさそうに流しているのを見たことがある。
さて その授業であるが・・・
まず驚いたのが 先生は岡山の出身であるということで、僕は勝手に浜松出身だと思って
いた。浜松人には有名な文化人などおらん!ということが証明されたのである(笑)
科学者なら数名いるのだが・・・理系の街なのであろうか・・・?
授業の冒頭では まず「歴史が好きなひとはいるかな?」とクラス全員に尋ねることから始まる。
半分くらいは好きなようだ。
次に「嫌いなひとはいる?」と訊いたところ、後方の勇気ある男子が手を挙げた。
先生は笑いながら「どうしてかなぁ~」というと
「いろいろ覚えなきゃならないから・・・」と答えた。確かに暗記科目だという印象である。
そこで磯田先生は この授業のキモを ずばり発言する。
「そうだな・・・でも歴史は覚えるものなのか?
この授業では歴史とは覚えるものではない!というテーマで進めてみたい」
と言い切ったのであった。
教室の後方では 本当のこのクラスの担任であろう先生と もう一人の先生が苦笑い。
確かに 受験のための歴史はだいぶ覚えることが多かったように記憶している。
覚えてなかったら 試験に落ちてしまうのだ。
その責任をとらされるのは その先生方だろうから「苦笑」は自然な反応であろう(笑)
この授業には「君は秀吉を見たか」という副題がついている。
授業の材料は「羽柴 秀吉」と「備中 高松城 水責め」である。
学校(母校)の窓から見える 半田山というところに秀吉が来たことがある、と伝えて
まず生徒の興味を引き付けた。
そして ここから磯田先生は 歴史学者らしい展開を生徒に示すのである。
「本当に 秀吉は来たのかどうか・・・それは古文書という古い文章に書かれているから
今から それを見に行こう!」と学校の外へ生徒を誘うのであった。
生徒は大歓迎だ! 普段のつまらん授業とは大違いだからだ。
先生はあらかじめ地元の 金万(こんま)家という旧家に連絡をとって、保存してある
高松城水責めの資料を 見せてもらう約束をとりつけてあったのだ。
この旧家は室町時代から続く名家で、応仁の乱にも先祖が参戦したとのことである。
応仁の乱といえば1467年である(驚!)
その旧家の座敷を借りて、生徒と一緒に古文書を読んでみたり、先生が解説したりして
秀吉は確かに この地に来た と証明できるし、その目的は高松城を攻め落とすことだ
と実際の古文書を生徒に見せることで 歴史学的アプローチを皆に示したのだ。
一日目の最後に この秀吉の水責めについては 約3.5キロの長い堤(堤防)を
わずか12日で造ったという 古文書の資料を示して 明日の授業はこの堤防を
実際に見に行くのと、その大きさを実感する授業にしよう!としめくくった。
生徒達は授業内容はもちろんだが 磯田先生の人柄にもぐいぐい 引っ張られているようだ。
二日目はバスで 実際に築かれた堤防の痕跡を見つけに行く。
堤防の痕跡は もう3メートルばかりの高さになってしまったが、確かにあったのだ。
そして その高さ(約7メートル)と幅(約12メートル) を長い棒とロープで作り
クレーンで持ち上げて 大きさを実感してもらう。
生徒達の目が輝いているのがわかる 名授業である。
勉強もできん たこぼうず が言うのはエラソーではあるが・・・
本当にこんな授業があったら 「歴史」に興味が湧くだろう。
歴史のテストの点数が上がるかは疑問だが、歴史が好きになることは間違いない!
すばらしい授業であった。
ところで・・・この番組を見てないからさっぱり書いてあることがわからん!
とお叱りを受けることが想像されるのであるが・・・
なあぁに NHKにはオンデマンドというサイトがあって、そこでは過去の番組、
見逃した番組を見ることができる。それで見てほしい(笑)
ことわっておくが、たこぼうずは公共放送関係者ではないので 本文は宣伝ではない(笑)
だいぶ以前から この「ようこそ先輩 課外授業」という番組はやっていて
さまざまなジャンルで活躍している著名人が 故郷の母校で個性あふれる授業を
二日間にわたっておこなう・・・というものである。
その著名人が 型破りな授業をするのはもちろん見どころであるが、その授業によって
生徒達が どんどん変わっていく様を見れるのも醍醐味であり、感動である。
今回 このブログでなぜ 突然とりあげることになったかというと・・・
先日 浜松在住の歴史学者「磯田 道史」先生が番組に登場することを知ったからであった。
磯田先生は NHKのBS歴史館という番組にもよく出演されているし、市の広報誌である
「広報はままつ」にも「ちょっと家康(いえやす)み」という連載コラムを執筆されて
いるという、浜松在住の文化人としては超有名な方なのである。
そうそう 著書の「武士の家計簿」は映画にもなったほどだ!
僕は特に知り合いでもなんでもないが お顔くらいは知っていて、たまに繁華街を
自転車に乗って 気持ちよさそうに流しているのを見たことがある。
さて その授業であるが・・・
まず驚いたのが 先生は岡山の出身であるということで、僕は勝手に浜松出身だと思って
いた。浜松人には有名な文化人などおらん!ということが証明されたのである(笑)
科学者なら数名いるのだが・・・理系の街なのであろうか・・・?
授業の冒頭では まず「歴史が好きなひとはいるかな?」とクラス全員に尋ねることから始まる。
半分くらいは好きなようだ。
次に「嫌いなひとはいる?」と訊いたところ、後方の勇気ある男子が手を挙げた。
先生は笑いながら「どうしてかなぁ~」というと
「いろいろ覚えなきゃならないから・・・」と答えた。確かに暗記科目だという印象である。
そこで磯田先生は この授業のキモを ずばり発言する。
「そうだな・・・でも歴史は覚えるものなのか?
この授業では歴史とは覚えるものではない!というテーマで進めてみたい」
と言い切ったのであった。
教室の後方では 本当のこのクラスの担任であろう先生と もう一人の先生が苦笑い。
確かに 受験のための歴史はだいぶ覚えることが多かったように記憶している。
覚えてなかったら 試験に落ちてしまうのだ。
その責任をとらされるのは その先生方だろうから「苦笑」は自然な反応であろう(笑)
この授業には「君は秀吉を見たか」という副題がついている。
授業の材料は「羽柴 秀吉」と「備中 高松城 水責め」である。
学校(母校)の窓から見える 半田山というところに秀吉が来たことがある、と伝えて
まず生徒の興味を引き付けた。
そして ここから磯田先生は 歴史学者らしい展開を生徒に示すのである。
「本当に 秀吉は来たのかどうか・・・それは古文書という古い文章に書かれているから
今から それを見に行こう!」と学校の外へ生徒を誘うのであった。
生徒は大歓迎だ! 普段のつまらん授業とは大違いだからだ。
先生はあらかじめ地元の 金万(こんま)家という旧家に連絡をとって、保存してある
高松城水責めの資料を 見せてもらう約束をとりつけてあったのだ。
この旧家は室町時代から続く名家で、応仁の乱にも先祖が参戦したとのことである。
応仁の乱といえば1467年である(驚!)
その旧家の座敷を借りて、生徒と一緒に古文書を読んでみたり、先生が解説したりして
秀吉は確かに この地に来た と証明できるし、その目的は高松城を攻め落とすことだ
と実際の古文書を生徒に見せることで 歴史学的アプローチを皆に示したのだ。
一日目の最後に この秀吉の水責めについては 約3.5キロの長い堤(堤防)を
わずか12日で造ったという 古文書の資料を示して 明日の授業はこの堤防を
実際に見に行くのと、その大きさを実感する授業にしよう!としめくくった。
生徒達は授業内容はもちろんだが 磯田先生の人柄にもぐいぐい 引っ張られているようだ。
二日目はバスで 実際に築かれた堤防の痕跡を見つけに行く。
堤防の痕跡は もう3メートルばかりの高さになってしまったが、確かにあったのだ。
そして その高さ(約7メートル)と幅(約12メートル) を長い棒とロープで作り
クレーンで持ち上げて 大きさを実感してもらう。
生徒達の目が輝いているのがわかる 名授業である。
勉強もできん たこぼうず が言うのはエラソーではあるが・・・
本当にこんな授業があったら 「歴史」に興味が湧くだろう。
歴史のテストの点数が上がるかは疑問だが、歴史が好きになることは間違いない!
すばらしい授業であった。
ところで・・・この番組を見てないからさっぱり書いてあることがわからん!
とお叱りを受けることが想像されるのであるが・・・
なあぁに NHKにはオンデマンドというサイトがあって、そこでは過去の番組、
見逃した番組を見ることができる。それで見てほしい(笑)
ことわっておくが、たこぼうずは公共放送関係者ではないので 本文は宣伝ではない(笑)