えごころ・まごころ

はじめの頃は、絵とかイラストが多かったけど、最近はデジカメで撮った写真が多くなってきたみたい。そんなブログです♪

ジーニアスが降りてくる

2010-10-17 | 
今、エリザベス・ギルバートさんにハマッっています。
本を買って、映画も観て、動画で彼女の講演を見て、すっかりファンになりました。

本を読んでいると、主人公と一緒にいろんなところを旅している感覚が味わえます。
そばに立って横で見ているような感覚。
読み進むと、その光景が映画のシーンのように、つぎつぎに目の前に現れてきます。
一緒に旅しながら、主人公が発見した“何か”を、共有している感じです。
で、書き留めておきたいようなフレーズが、ところどころにあって、つい、しおりを挟んでしまう、そうだ!この光景は、写真に撮っておこう、ってカメラを向けたくなるような感じです。
それが、すごく不思議です。なぜかというと、ここよ、ここを見て!って言ってるように思うからです。

講演の中で彼女は、“ジーニアスが下りてきて通り抜ける”という表現をしています。
本の中に現れるしおりを挟みたい箇所は、“ジーニアスが降りてきたところ”なのかもしれません。
人の心に残る作品というのは、このジーニアスが下りてきた痕跡がいっぱい入っているのかも知れないなあ。
一瞬なので、掴み損ねることもよくあるそうですが(笑)
  

ねえ、リズ、誰でもこの嘆願書にサインしていいの。わかる?
(願いごとに、思いつく人々のサインをしてもらったと想像するシーン。サインをする人物は、友達や両親から始まって、聖フランチェスコや、リンカーン、マーチン・ルーサー・キングjr、ジャンヌ・ダルク等々。安心し心が軽くなった主人公は、うとうとし始め暫く眠る・・すると、良い知らせが!)

他人を爪研ぎ柱にしてはいけない。
(自分が救われるための手段として、他人の体や感情を使って自分の満たされない思いの爪研ぎ柱に用いてしまうのは、おやめなさい・・・。この言葉は、いろんなことに当てはまるかも。クレーマーや、いじめっ子とかも実は、そうなのかもしれないなあ。) 
        
誰かの真似事の人生を完璧に生きるより、自分自身の人生を不器用に生きるほうがいい。
(不器用でオッケーって言われると、それだけでホッとします、笑)

イル・ベル・ファール・ニエンテの大家
なんにもしないことのすばらしさ。過酷な労働という下敷きがあるからこそ、“美しき無為”は誰もが憧れるゴール。

ラルテ・ダランジャールシ
“なんでもないものからなにかをつくりあげる芸術”(これが、一番好きです)

他にもいっぱいあって、書ききれない(笑)
人によって、発見箇所が違うかもしれないので、読んでみることをお勧めします。

あちこちに光る鉱物がある洞窟を探検しているような、そんな本です。
きっと、エリザベスさんは、ジーニアスをたくさん掴むことができる天才なのかも。
そして、自分自身が苦悩の末、生み出した作品を、ジーニアスが下りてきたからって言ってしまう、そんなところが好きです。
映画は、景色が綺麗で、ジュリア・ロバーツが綺麗で、さらりと楽しめました。
本は、じっくり楽しめます。

エリザベス・ギルバート "創造性をはぐくむには"


食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書
那波 かおり
武田ランダムハウスジャパン



 
Eat, Pray, Love: One Woman's Search for Everything Across Italy, India and Indonesia (international export edition)
Elizabeth Gilbert
Penguin (Non-Classics)
   
 























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