日本あちこち撮り歩記・その2

おもに東北や信越地方の自然の美しさを撮り歩いたブログです。新しく「その2」をスタートします。

まり姫の散歩 12月16日編 映画

2022-12-16 11:20:51 | 写真
昨夜はのんびりと過しました。
なにか配信テレビで面白いのがないかな〜なんてリモコンいじってたらなんと!
先日まで密林さんで有料配信だった昨年の公開作「ベルファアスト」が会員特典無料になってました。
密林さんの場合はいつ打ち切るかわからないのですぐ見よう〜と言うことで夜はテレビの前に。

北アイルランドの1960年代の紛争時期の物語です。
9歳の男の子、バディは奇麗なお母さん、そして大工のお父さんと兄で4人家庭です。
お父さんはロンドンでの単身赴任、おりから宗教騒動で紛争勃発のベルファストの街の中は一触即発の状態でした。
優しいおじいちゃん、おばあちゃんにも囲まれて幸せに暮らしていたバディの家庭もだんだん騒動の中に巻き込まれて・・・

監督・脚本はケネス・ブラナーです。
ファーストシーンから度肝抜くカメラワーク、そしてモノクロの世界で1960年代にタイムスリップします。
この辺りの展開が鬼才と言われるブラナーの演出ですね。
中盤の老夫婦の会話シーン、3分ほどのシーンですが、連れ添った50年の歴史をわずかの時間だけで語り尽くす脚本は見事です。
脚本が賞レースを独占したのがわかる場面でした。
そしてブラナー自身の生い立ちを見ると、ほとんど物語と同じ展開なんだそうです。
違うのはこの家庭が4人と言う所、実際は5人家庭だそうです。
そしてこのバディ少年はブラナー自身ということが分かりますね。
自分の少年期の物語なんですね。
とにかく見事な作品で、お勧めですね。

今年の映画界、興行は世界的にも大ヒット続出らしいです。
世界中で興行収入がアップしたそうです。
でもそれは一部の作品が生み出したヒットで、俗に言う中間ヒット作がほとんどないそうです。
いろいろな作品が見られると言うふれこみで誕生したシネコンも二つ三つの劇場で同じ作品上映という一つの作品が集中してのヒットです。
ですから制作費のかかる劇場作は安全な興収が見込めるヒーロー物、そしてアニメ作と毎回同じような作品の公開が続いていますね。
もう我々世代の見たい作品は少なくなりました。

くわえて日本映画はテレビドラマと変わらないレベルでの公開ですからわざわざ見に行かなくても良いですね。
その中にあってレベルの高い作品を提供してくれるこのイギリスの俳優さん、また監督であるケネス・ブラナーには期待します。
テレビ作品もどんどん作る、もちろん本業の舞台も今の国王の援助で劇団を継続、シェークスピア劇も演出と出演、
そして映画ももう終わったと思ったポアロシリーズ、来年も暮れに公開されるそうです。
今劇場に足を運ぼうと思うのはこの人の作品だけですね。
「ポアロのハロウィーンパーティ」来年冬が楽しみですv(^-^)

ケヤキ公園の大木もすっかり裸になりました。


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