晴れときどき・・・

旧街道あるき、古戦場巡り、城攻め、図書館通いの4本立ての日々を綴ります。。

静岡城攻めの思い出その4.5

2013-02-10 10:13:24 | 城攻め
 

 今回は、茶畑茶畑そして富士山の日でした

 11:21 田中城址

  旅のはじまりはお茶との街「藤枝市」です。
この街の真ん中に「田中城」はあります。
武田信玄はこの地に日本では大変珍しい半径600メートルに及ぶ
同心円状の城づくりを致します。

 大手門跡より、車で走ると道路が回っているのが解ります。
地図で見ると尚更はっきりします。
戦国時代のお城としてはかなり変わっています。

丸くて可愛らしいです。

今は、下屋敷跡地が復元され、

土塁の跡が当時をかすかに留めるのみです。


 平城でありながら、高天神城攻防戦の折も
なかなか落ちなかった丸いお城田中城。
さすが築城の名手といわれた馬場信春の技です。



 このお城は、後に隠居した徳川家康が鷹狩りに来て、
その際に鯛の天麩羅を食べて食あたりを起こし、
それが元で亡くなったことで有名になりました。

12:24 勝間田城址

 田中城を後にして今度は大井川を30分程北上します。
最近茶畑のど真ん中に空港なんかが出来ましたが、
その周囲にはまだあまり知られていない山城が
茶畑に埋もれるようにして点在しています。


 勝間田城址牧之原台地の南東側の斜面に造られた山城です。

ここが入口ですが、駐車場はずっと台地の下にあって、かなり歩かねばなりません



広々とした曲輪のあと



そして富士山も・・見晴らしは最高です




13:15 諏訪原城址

勝間田城の近くに、武田軍最大にして最強の城
「諏訪原城」があります。

 茶畑に隠れて普段は何気に見過ごしてしまう一帯ですが、
一旦城跡に入ると、圧巻です。
もう大迫力です。
この凄さは実際に行かないと私の拙い筆力ではお伝えできません

 城の周囲を石垣ではなく、天然・人工織り交ぜて13もの
取り囲んでいます。

そしてそれが、今までみたどの城のものよりも、
大規模で、もの凄く広いのです。




 城跡には、当然の様に誰もおらず、私一人
広い天守台跡地で富士山を眺め、鳥の声を聞けば極楽です


 深い所では10メートル、長い所では1キロ近く、
こんな空堀を人が堀ったなんて…
改めて当時の土木技術の凄さに感心します。



 後世の人も、この遺構の凄さに恐れをなして、
壊すに、壊せなかったんだろうなと思いました。




 この城は、天正元年(1573年)武田勝頼が築城しました。
翌年、勝頼はここから高天神城へ撃って出ます。
3年前に父信玄が25000もの兵を率いて攻めても落とせなかった城です。
そして多くの犠牲者を双方に出しながら、城は開城、勝頼のものになりました。
しかし、天正3年(1575年)5月、長篠設楽原の合戦で武田方が大敗北すると、
徳川家康の反撃が開始され、同年8月には落城してしまいます。

 大井川を見下ろす素晴らしい要塞はわずか二年で徳川方に奪われ、
その10年後には廃城となりました

15:03 横地城址
 さて、本日最後の城攻めは、室町初期に建てられた大変古いお城です。
 諏訪原城から菊川方面へ車を走らせ、菊川インター付近にその入口があります。
がっ、ここの駐車場はその場所から更に5分ほど走った所にありますので、
お間違いの無いように・・・。

 
思った以上に広大で、見所満載でした。

ちょっとした公園になっています。

ここが城址への登り口です。

城址までは狭くて急な道を歩きます。

なんか、凄い名前・・・





 さぁ、これで西部・中部のお城は全て制覇しました。
次回はいよいよ伊豆攻めですっ



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