足羽山の風

足羽山の花。福井・足羽山やその周辺を歩きながら,自然と親しんでいます。

竹に似ていない? タケニグサ

2013-07-31 | 夏の植物(7-8月)
タケニグサ(竹似草)
(ケシ科タケニグサ属 / 2013.7.21 足羽山(福井市))

草地に生える大きな雑草。背丈くらいになる。遠くからでも見分けられる。はじめは花は白いのだが、花期が終わりなのか茶色っぽくなってきたようだ。

なぜ竹似草か、どこも竹には似ていないように思うのだが、茎を切ると中空でそこが竹に似ているのだそうだ。
以前、確かめようとして折り取ろうとしたことがあるのだが、茎がやたら強くて切れず、よくわからなかった。また、黄色い液が多量に出てきて手が汚れたが、帰って調べたら「有毒な乳液を出す」と書いてありました。ケシ科ですしね・・。

ムクゲ(木槿) 栄華の短さか 無窮の花か

2013-07-29 | 夏の植物(7-8月)
ムクゲ(木槿)

(アオイ科フヨウ属/ 2013.7.21 足羽山(福井市))
博物館への石段わきに白いムクゲが咲いている。
花びらがピンクで中心が赤いのがムクゲとしては普通だがこれは白一色。
夏の花。朝に咲いた花は夜にいったん萎れるが、新しい花も次々と咲き、夏中咲いている。
一日でしぼむことから栄華の短さのたとえとして「槿花一朝の栄」などと言う。
他方、毎日続けて咲くことから、尽きることのない花として韓国では「無窮花」(ムグンファ、ムキュウゲ)と書かれ、国の花になっている。ムクゲという呼び名はムキュウゲに由来しているのだろう。ともあれ、同じ花でも見方が変わるのが面白い。

弟を斬る オトギリソウ

2013-07-22 | 夏の植物(7-8月)
オトギリソウ(弟切草)
 (オトギリソウ科オトギリソウ属/ 2013.7.19 足羽山(福井市))

神社の駐車場わきの草地に咲いていた。おそらくオトギリソウであろう。
野草ではあるが切り傷などに効能がある薬草とされる。
昔ある鷹匠がこの草を鷹の傷の秘薬としていたのだが、弟がその秘密をもらし、そのため弟を斬ったという言い伝えがあり、この名がある。
斬ったときの血しぶきで花や葉に黒い点々がある、ともいうのだが、この写真でははっきりしない。

キジバト

2013-07-20 | 動物
キジバト(雉鳩)
 (ハト科キジバト属/ 2013.7.19 足羽山(福井市))

足羽山ではあまり鳩は見かけないのだが、よく公園や神社仏閣などに群れているハトはドバト(堂鳩)で、もともとカワラバトという種が飼育され改良されたものが逃げ出したもの。多数で群れとなり、糞の害などが問題となっている。

こちらは、ドバトではなくキジバト。いわゆるヤマバトはこれである。キジのような色合いで首のまわりの模様が特徴。ドバトよりややスリム?
2羽でつがいにはなることはあるがそれ以上の群れにはならないという。
山野にいるものだが、最近は人里近くにも進出しているという。

沙羅の木 ではない ナツツバキ

2013-07-19 | 夏の植物(7-8月)
ナツツバキ(夏椿)
 (ツバキ科ナツツバキ属/ 2013.7.15 足羽山(福井市))
夏に咲くツバキだから、ナツツバキ。
インドの沙羅の木に混同しシャラノキとも言われるが、全くの別種である。
また、ナツツバキの類縁にヒメシャラというのがあるが、ナツツバキの方が花など大きめである。

合歓木 ネムノキ

2013-07-17 | 夏の植物(7-8月)
ネムノキ(合歓木)
(マメ科ネムノキ属 / 2013.7.15 足羽山(福井市))

一度見れば覚えられる印象的な花である。
葉は確かにマメ科らしく見えるが、花は他のマメ科植物とは似ても似つかない。赤い細糸はおしべだそうだ。

「和名のネム、ネブは、夜になると葉が閉じること(就眠運動)に由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。」(wikipedia)

蛍を入れる? ホタルブクロ

2013-07-15 | 夏の植物(7-8月)
ホタルブクロ(蛍袋)
(キキョウ科ホタルブクロ属 / 2013.7.15 足羽山(福井市))
車道に面した崖に白い筒状の花が咲いていた。ホタルブクロである。
図鑑では薄紫色の花が主だが、西日本では白い花が多いという。
この筒状の花にホタルを入れるということで、ホタルブクロという名があるのだが、実際に入れたりするのだろうか。
実際にやってみた人がいます。
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/81hotarubukuro.htm

鳥足升麻

2013-07-14 | 夏の植物(7-8月)
トリアシショウマ(鳥足升麻)
(ユキノシタ科チダケサシ属 / 2013.7.13 八幡山(福井市))

足羽山の隣の八幡山に豊小学校わきから少しだけ登ってみた。
車道のわきにトリアシショウマがいくつも咲いていた。このあたりは山の北側になり日当たりなどが違うのだろうが足羽山とはだいぶ異なった感じがする。

「芽生えてすぐの姿が鳥の足のようなのでこの名がある」そうだ。
「升麻」は生薬で、サラシナショウマという植物の根である。トリアシショウマは似ていないとも言えないが、別科であり類縁関係にはない。

昼に咲く ヒルガオ

2013-07-13 | 夏の植物(7-8月)
ヒルガオ(昼顔)
(ヒルガオ科ヒルガオ属 / 2013.7.12 足羽山(福井市))

太陽のさんさんと照りつける草むらにピンクの花。ヒルガオの花である。
日差しが強すぎて写真のできがいまいちだったのだが、暑くて撮り直しにいく気力がなかった。

(よく似たものにコヒルガオがあるが、一応これはヒルガオと判定しました。)

足羽山博物館入館無料

2013-07-12 | その他
この夏も、足羽山博物館が入館無料になっている。
震災以来始まったのだが、市民に公共施設で涼んでもらおうということらしい。

暑い中足羽山を歩いて、熱射病ぽくなったら、博物館で涼めます。なかなかいいですよ。1階ロビーで一息つけばいいのですが、ついでに展示も見てもいいです。

ヤブカンゾウ

2013-07-09 | 夏の植物(7-8月)
ヤブカンゾウ(藪萱草)
(ユリ科ワスレグサ属 / 2013.7.6 足羽山麓(福井市))
この季節に咲くオレンジ色の花に、ヤブカンゾウとノカンゾウがある。花の内部の様子が異なるがあとは同じようにみえる。
ノカンゾウは一重で実がなり種子ができるが、このヤブカンゾウは八重咲きで実はならない。すなわち種子で増えることはないことになる。
自然現象や人による土の移動などで分布を広げるのだろうか、人里近くや川の土手などに見られ、原野では見られないらしい。
(「福井の野草」という本によれば、福井県内ではノカンゾウはあまり見られないそうだ)

キリンソウ

2013-07-07 | 夏の植物(7-8月)
キリンソウ(麒麟草、黄輪草)
(ベンケイソウ科マンネングサ属(キリンソウ属とも) / 2013.7.3 足羽山(福井市))
黄色い花が咲いていた。キリンソウらしい。
肉厚の葉をもち、山地の岩場などの日当たりのいい場所に育つ。やや花期を過ぎつつあるようで、右側は花が終わったあとだろう。
本来は野生種であるが、乾燥に強いことから緑化植物として植えられることもあるようだ。
他のマンネングサ属の花も同様である。

ねじれたラン ネジバナ

2013-07-06 | 夏の植物(7-8月)
ネジバナ(捩花)
(ラン科ネジバナ属 / 2013.7.5 足羽川堤防(福井市))

名前のとおり、花がらせん状にねじれて着いている。別名がモジズリ(綟摺)。
写真のように、ねじれの向きは左右どちらもある。
小さいとはいえランの仲間で、拡大してみればけっこう美しいのだが、芝生や土手などの開けた場所に自生する雑草である。

品種改良して園芸種になってもよさそうだが、その場の地中の菌と共生しているということで、移植や栽培をしようとすると難しいらしい。

FBCテレビ塔工事

2013-07-04 | その他
FBCテレビ塔工事
( 2013.7.3 足羽山(福井市))

 先日来、足羽山の福井放送(FBC)のテレビ塔で何やら工事をやっている。
良く見ると、塔のてっぺんに人が張り付いていた。大変そうです。


ところで、継体天皇像そばのこのテレビ塔、もとはアナログ放送電波を発信していたのだが、FBCのデジタル放送はNHKのテレビ塔から発信されており、このFBCテレビ塔からは発信されていないという。その後アナログ放送は停止されているので、このFBCテレビ塔はもう使われていないのかなと思っていたのだが、これは何の工事なんだろうか。

(追記)ところで、この工事関係者の方のブログというのがあって、搭上からの景色が載っていました。
つれづれに(あきの日記)
質問したところ、いまっやているのは nottv の工事だそうです。

蠅の毒草 ナガバハエドクソウ

2013-07-02 | 初夏の植物(6月)
ナガバハエドクソウ(長葉蠅毒草)
(ハエドクソウ科ハエドクソウ属 / 2013.6.29 足羽山(福井市))
 ハエドクソウは、文字通り蠅毒の草で、以前はこの草の根を煮詰めた汁でハエ取り紙を作っていたから名付けられたという。
細長い茎の先に小さな花が着いており、オートフォーカスで撮影するのは難しく、全体を1枚の写真にいれるのも困難である。写真は背景に他の株を入れ、葉の形がぼんやりわかるようにしてみたが、これは葉の細長いナガバハエドクソウであろう。
 全草に殺虫効果があるということだが、写真では何か小さなトンボみたいな虫が花を訪れている。