足羽山の風

足羽山の花。福井・足羽山やその周辺を歩きながら,自然と親しんでいます。

屁糞葛 ヘクソカズラ

2013-08-25 | 夏の植物(7-8月)
ヘクソカズラ(屁糞葛)
(アカネ科ヘクソカズラ属 / 2013.8.19 足羽山(福井市))

あちこちに見られる蔓性の植物。白い中に濃い赤紫の部分がある花を着けている。
この赤い部分を火種に見立てヤイトバナとも呼ばれるそうだが、正式名はひどい名がついている。葉や茎を傷つけると悪臭があるそうでこの名があるのだが、私は嗅いだことはまだ無い。
秋になれば黄色い実がついたツルが残り、リースの材料になったりもするのだが。

大錦草

2013-08-19 | 夏の植物(7-8月)
オオニシキソウ(大錦草)
(トウダイグサ科トウダイグサ属(ニシキソウ属とも) / 2013.8.16 足羽山麓(福井市))

道端の雑草であるが、花が咲いているように見えたので撮影。北米原産の帰化植物。人の手が加わったような日当たりの良い場所でよく見るようだ。
これと似たものにコニシキソウがある。いずれも葉の真ん中に黒い模様が出るものがある。


高砂百合

2013-08-17 | 夏の植物(7-8月)
タカサゴユリ(高砂百合)
(ユリ科ユリ属 / 2013.8.15 足羽山麓(福井市))

西部緑道の植え込みに一株だけ白いユリが咲いていた。おそらく人為的に植えらえたものではなく、自生したものだろうと思う。
テッポウユリとよく似ているが、夏に咲くのはタカサゴユリである。園芸交雑種も多いそうであるが。

始末の悪い ワルナスビ

2013-08-15 | 夏の植物(7-8月)
ワルナスビ(悪茄子)
(ナス科ナス属 / 2013.8.9 足羽山麓(福井市))

ナスやトマトに似た花をつけているが、茎や葉にたくさんのトゲがある。アメリカ原産の帰化植物である。繁殖力が強く駆除しにくい雑草である。ミニトマトのような実をつけるが有毒である。ともかく始末が悪い。外来生物法により要注意外来生物に指定されている。

これは足羽山下のバス通り、歩道の緑地帯のツツジの間に生えだしたもの。いったん出ると緑地帯全体を制圧してしまうこともある。

沢瀉・澤瀉・面高 オモダカ

2013-08-12 | 夏の植物(7-8月)
オモダカ(沢瀉・澤瀉・面高)
(オモダカ科オモダカ属 / 2013.8.11 足羽山麓(福井市))
足羽山の麓、西側に水田があるが、ここの一部はなぜか雑草が豊かである。手抜きなのか自然農法なのかわからないが。今回は色づいた稲穂と混じってオモダカの花が咲いていた。
特徴は葉の形である。家紋にもなっている。

 

Wikipediaによれば「オモダカの語源ははっきりとはしておらず、人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を指して「面高」とされたとも、中国語で湿地を意味する涵澤(オムダク)からとられたとも言われる。」とある。
なお、クワイはオモダカの栽培変種だそうである。


仙人のひげはまだ無いけど センニンソウ

2013-08-11 | 夏の植物(7-8月)
センニンソウ(仙人草)
(キンポウゲ科センニンソウ属 / 2013.8.11 足羽山麓(福井市))
日当たりの良い南向きの斜面にセンニンソウが咲いていた。つる性の植物なので何かにからんでいるはずだが、下にあるものはほとんど見えない。
まだ咲き始めのようでつぼみが多い。
なぜ仙人草かというと、花が終わった後、果実のときに花柱が白い羽毛状になって残り、仙人のひげと見立てたものという。

夏の水仙 ナツズイセン

2013-08-10 | 夏の植物(7-8月)
ナツズイセン(夏水仙)
(ユリ科ヒガンバナ属 / 2013.8.9 足羽川堤防(福井市))
先日のボタンクサギの近くにナツズイセンが咲いていた。日当たりのいい場所のせいか、かなり大きい花である。
地面から直接花茎が出ており、葉は全く見えない。同科のヒガンバナやキツネノカミソリと同様である。花を咲かせるための栄養分は葉があるときに作られ、地下に貯えられているのだろう。


ヒガンバナ科の植物は有毒成分を含むものが多いが、ナツズイセンも同様。食べることはできません。

レースの礼装 カラスウリ

2013-08-08 | 夏の植物(7-8月)
カラスウリ(烏瓜)
(ウリ科カラスウリ属 / 2013.8.8 足羽山麓(福井市))
(19時20分撮影)

人に見てほしくなる花というのがあるが、カラスウリはそのひとつである。
見てのとおりの驚くべき花であり、夕暮れ時に咲き始め、夜明け前にはしぼんでしまう。人通りのない場所で咲いているので、おそらく誰ひとり見ないうちに終わる花である。
カラスウリは藪の中で赤い実がよく目立つが、花を見たひとは少ないのではないだろうか。

昼のうちからつぼみの状態を確認しておき、夕暮れに見に行かないと、暗い中で見つけることは難しい。真っ暗になる前から咲いているので幸いだが。

深山鶉 ミヤマウズラ

2013-08-07 | 夏の植物(7-8月)
ミヤマウズラ(深山鶉)
(ラン科シュンラン属 / 2013.8.7 足羽山(福井市))

足羽山の林の中で見慣れ無い花を発見。私の既視の範囲ではまずイチヤクソウの仲間?と思って図鑑をめくるがわからない。足羽山6188さんのブログの最近の記事を眺めたら、それらしきものがあった。ミヤマウズラというらしい。

花茎を除けば本体はごく小さなもので、葉に斑入りの模様がある。これを鶉と見立てた名前のようだ。
深山とは言っても、高山植物というわけではないが、主に山地に分布するようだ。


牡丹クサギ

2013-08-06 | 夏の植物(7-8月)
ボタンクサギ(牡丹臭木)
(クマツヅラ科クサギ属 / 2013.8.6 足羽川堤防(福井市))

足羽川堤防の藪の中に赤い花が見えた。ボタンクサギである。もともと中国原産の庭木とかいうが、このように野生化している。ここには、増水のときに流れ着いたのだろうか。
足羽山には今、クサギの白い花が咲いているが、その仲間で、葉は臭気があるらしい。
過去記事:クサギ

写真は咲き始めで、一部の花だけ開いている。全部咲くとまとまって遠くからはアジサイの花のような形に見える。

宵待ち草?

2013-08-05 | 夏の植物(7-8月)
メマツヨイグサ(雌待宵草)
(アカバナ科マツヨイグサ属 / 2013.8.5 足羽山(福井市))

 マツヨイグサは夜開いて朝に閉じるのでこの名がある。マツヨイグサ、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサ、アレチマチヨイグサなど似た種があるが、その中でメマツヨイグサはごくありふれた種である。
 もう昼近くなって写真を撮ったので、花は半ば閉じている。

竹久夢二で有名なのは「宵待ち草」

遣る瀬ない釣り鐘草の夕の歌が あれあれ風に吹かれて来る
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草の心もとなき
想ふまいとは思へども 我としもなきため涙 今宵は月も出ぬさうな


本来は待宵草だが、夢二自身が音感の美しさにこだわってこう替えたとされる。