あそうベイパークに、またまた珍しい動物が姿を現わしました。
対馬はもともと自然環境が豊かなため、こんな動物もいてもおかしくはないと思いますが、個人的には久しぶりに見ることができたため、少し感動しています。
その動物とは「コウモリ」です。
屋外でコウモリを見たのは小学生以来でした。
下校途中、ふと空を見上げると、家の屋根より少し高いあたりにものすごい数の鳥の群を発見しました。しかし飛ぶ様子が鳥とは違っていたので、よくよく見たところコウモリでした。
テレビでしか見たことがなかったため、興奮して眺めた記憶があります。
そんなコウモリが、何と馬小屋の道具倉庫のはりにぶら下がっていると報告を受けたので、さっそく見に行くと・・・
いました。いました。
体は小さく、野ネズミ程度。天井のはりにぶら下がり、体を小刻みに動かしながら、鼻をひくひくとさせていました。
進化の過程で視力を失っているコウモリは、イルカと同じように超音波で距離を測っているので、このように、壁にぶつかることもなく室内を軽やかに飛びまわります。
逃げる様子もなく、威嚇(いかく)する様子もありません。
小さな虫や木の実などを食べ、人に害を及ぼすことはないそうです。馬小屋にやってくる虫を食べているのかもしれません。
コウモリのことを少し調べてみましたら、面白いことがわかりましたので紹介します。
それは名前の由来です。
川の近く飛ぶ様子が、川を守っている様に見えることから、かわもり(川守)と呼ばれ、それが転じて、「こうもり」になったとか。
ちなみに、
爬(ハ)虫類のヤモリは「家」を守るので「屋守」、両生類のイモリは「井戸」を守るので「井守」と書きます。ヤモリ、イモリ、コウモリは全て、昔から人の暮らしにとても身近ないきものだったのですね。
他にも、
かわほり(蚊欲)・・・蚊をよく好んで食べる(欲する)ことから。
かわはり(皮張り)・・・鳥の羽にあたる薄い被膜から。
などがあるようです。
小屋の天井は、コウモリにとって過ごしやすい環境かもしれませんので、あえて追い出さず、そのままにしておこうと考えています。
但し、ちょっと気にかかるのは、以前にも紹介した隣の部屋のアオダイショウの存在。
お腹が空いて、コウモリを食べてしまうかもしれません。どんな動物も、生きるために他の命を食べて暮らしています。ふと、命のつながりについても考えさせられた、そんな出来事でした。
ユタロー