対州馬・飼育員日記

馬に足を踏まれても、鹿に威嚇(いかく)されても、めげないスタッフブログ

修行が足らぬ

2011-03-29 | 日記
 馬の馴致(じゅんち)作業の中に、調馬策運動(ロンジングとも)と言う内容があります。

馬に長いロープを付けた状態で、馴致者がパドックの真ん中に立った状態で始まり、馬にプレッシャーを与えるなどして、一定のペースで走らせ続ける作業のことです。

「追い馬」ともいいます。

こういう感じです。写真は福真。
      ↓


 不肖ながらも、今回前述の運動不足の為に、あそうベイパークで追い馬運動に挑戦してみました。

 ただ、調教の中でも結構難しい部類に入るというこの運動。

経験の浅い筆者がそんな難しい技術を軽々とできるわけありませんでした。/(^o^)\ナンテコッタイ


調馬策運動は、一般的には運動不足の馬に対して実施する作業と言えるのですが、それ以外にも

①口あるいは背中に痛みがあって、騎乗することが出来ない。

②馬が長期間、休んでいた場合は騎乗する前にこの運動を行うこともある。 (ウォーミングアップ)

③調教あるいは再調教のため、馬の行動を改善する必要が生じた場合。

④騎乗馴致(若馬のブレーキング)の一環。

などの場合にも必要となる運動で、馬のスムーズな調教には絶対不可欠な技術です。

 ちなみに他の馬たちの加代子・葉月もよく走ってくれましたが、和海・桜・凪子の挙動は、

・走り出してもすぐに走るのをやめる。

・走ることすらしない。

という感じでした…(-´-)本当に難しい!

 もっと勉強をして、最低限の調教を仕立て上げられるようにできるよう頑張ります!!

(マツ)

春は、必ず来ます

2011-03-22 | 日記
今度の大地震におきましては、
被災地の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

全国からの救援物資がまだ届かないところもあると聞き、とても心配しています。

友人知人の安否が確かめられず、
辛い毎日を送っておられる方も、きっと多いのではないでしょうか。

被災地の復興に向け、私たちにもできることがあれば、
どんな小さなことでも、やっていきたいものです。

例えば、
我慢できることはできるかぎり我慢する。
暴飲暴食を控えたり、残り物を出さない。
暖房温度を少し下げる、などなど、
普段の暮らしの中で誰にでもできることがいろいろありそうです。

復興の春は必ず来ます。
そのことを強く信じて、みんなで励ましあっていきましょう。

写真は公園の中に咲いていたスイセンの花です。

ユタロー

東北関東大震災

2011-03-15 | 日記
 3月11日の午後15時頃、馬小屋掃除中におもむろにラジオをつけましたら、「近隣の住民の皆様はすぐに高台の上に避難してください!」という言葉が、非常に強い口調で絶えることなく報道され続けていました。

その後お客様から「今東北周辺で大変なことが起こっているよ」と聞きまして、初めて大災害が起こっていることがわかりました。

その後次々と拡大する津波警報。

オイルがこぼれたことによる気仙沼の真夜中の火事。

読みあげられるのが徐々に増えてくる犠牲者の人数。

福島原子力発電所の爆発による放射能汚染。

11日午後から現在も、数百回続いている余震。

地震は東北の住民の方々に深い傷痕を残して行きました。

 そして現在、東北にて水・食糧・電気・ガス・ガソリン・灯油・毛布などの入手が困難な方が今もなおたくさんいらっしゃいます。

被災しなかった僕たちが言う言葉には何も説得力はないかもしれませんが、被災した方々の身にも心にも襲う絶望感はとても言葉にできないと思います。

何かしてあげられることはないのでしょうか。

 あそうベイパークでは節電の為、現在使わないコンセントは極力引っこ抜くようにしました。

そして、募金です。

慈善会社が、電話などで募金の勧誘をすることはまずありえません。そういう募金詐欺の類には絶対に騙されることないようにお気を付けください!

こちらのサイト様の情報は、募金先を検討する際に非常に役立つと思います。

東北地方太平洋沖地震にWeb/携帯から募金する方法まとめ

(寄付する金額が、携帯電話料金の支払口座にて一緒に支払われる方式の募金は、クレジットカードなどの入力する手間が省けるので便利です)


 日本中・世界中の国から救援物資が東北に向かって送られ続けています。

少しずつ、少しずつですが、確実に事態は良くなっていってます。

また岩手・福島・宮城・他東北地方が1~2年以内に復旧できることを信じています。

阪神・淡路大震災の時も日本人の不屈の精神で2年2か月で完全に復興できました。

(マツ)

対州馬ネットワークづくり

2011-03-08 | 日記
いつも対州馬のことを想い、

対州馬の振興を応援して下さっている皆さまに、心から感謝申し上げます。


対州馬は島内だけでなく島外でも数多く飼育されています。

動物園や教育機関や、農家などでも

家族のように大切に飼育されているそうです。


対州馬の兄弟たちが、文字通り「対馬の宝」として、

全国のあちらこちらでその存在をアピールしている訳です。


今後、私たちは、それを陰で支えてくださっている方々とのネットワークを、

強く育んでいきたいと思っています。


そこで、当ブログの左側の「ブックマーク」の欄がありますので、

その方々を少しずつご紹介してまいります。

対州馬の今を、皆さまとご一緒に考えることができれば幸いです。


ユタロー

競走馬などの年齢の数え方は、母馬のお腹にいるときから数えるので、生まれた時が1歳だそうですよ(長)

2011-03-01 | 日記
 先週の2月22日の火曜日付けで、うちの馬の加代子が16歳目の誕生日を迎えました。おめでとう!(^^/)

これからは誕生日が来た仔を、もっと大々的にお伝えしようということで、わがあそうベイパーク本部で作成されたバースデーペーパーと、各馬の現在の年齢カードを飾りました。



 誕生日から1週間~10日程掲示致します。

あると(僕は)嬉しい、誕生日おめでとうの三ヶ国語訳付き。

(余談ですが、韓国語の
「センイル チュッカハムニダ」は日本語に直訳すると、
(生日 を 祝賀 します)

となるそうです。漢字の音読みとどことなく似ていますよね)



 一般的に馬の年齢を人間の年齢に比較する際は年齢×4で計算しますから、現在64歳になります。

もうおばあちゃん馬ですね。

現在の一番年上の馬ですので、健康管理には特に気を付けて世話をしていきたいと思っています。



もしお時間に余裕があり、あそうベイパークの近くを通ることがありましたら、是非加代子に一言だけでも声を掛けにお越しくださいませ。

馬たち一同、首を長くして心からお待ちしております。

(マツ)