対州馬・飼育員日記

馬に足を踏まれても、鹿に威嚇(いかく)されても、めげないスタッフブログ

半野生馬気分

2012-07-25 | 日記
 馬小屋入口の、すぐそばに広大な土地があります。



夏場などになると辺り一面植物に覆われ手入れが大変なので、それならいっそ馬に草刈を手伝ってもらおうということで、最近馬をその周辺に放牧しています。

早速二頭放牧してみると、あっという間に奥の方まで走っていきました。



馬にとっては食べ放題なので、これほどいいことはないでしょう。

 対州馬は大人しいですので、お客さんが中に入って、馬と触れ合ったりしても大丈夫です。

是非直接自然の中でのびのびとしている対州馬と触れ合ってみてください。

馬の脱走防止にチェーンが張ってありますので、入る際は乗り越えてお入りください。

(小さい子はご遠慮下さい。高いところがありますので足元にお気を付けください。馬の後ろには絶対に立たないでください。

ん…桜と和海が向かってくる…?







 そのまま走り去っていきました。

基本的に馬は、絶対に自分から人間に体当り等をしてきたりはしません。

(マツ)

野生のシカはどうやって塩分を取っている?

2012-07-10 | 日記
 現在、馬全頭には鉱塩を、シカのミーには一日の食事量の1~5%分の食塩を与えています。

飼育されている草食動物は、こうして人為的に塩を摂取させることが出来るわけですが、ふと野生の草食動物はどうやって塩分を摂取しているのか気になりました。

野生の草食動物はどうやって塩分を補給しているのでしょうか。

 

調べてみましたら、最近の野生のシカなどは、山奥の建造物に使われているコンクリート(の中にある塩成分)をなめて塩分を摂取することがあるようです。


   ↑
コンクリートから染み出した液体をなめにシカが何度も歩き回った後。(リンク先から拝借)

他にも、土中に微量にあるミネラル分や、温泉地帯・石灰岩・岩塩の多い地帯へ行く・海に行くなどして塩分補給をするようです。(ミーもたまにコンクリート部分をひたすらなめていたり、足に付いた土を水場に溶かして水を飲んだりなどする時があります)



鹿に塩
 ↑
この情報のリンク先です。

他にも積雪地方だけですが、道路に凍結防止剤として大量にばらまかれる塩化カルシウムも最近の草食・雑食動物の塩分補給方法になっているそうです。

 塩化カルシウムを道路に撒き始めたころから、ニホンジカの生息数も爆発的に増加したという説もあり、なかなか興味深い内容が書いてありますので、興味ある方は情報先のリンクを覗いてみて下さい。

塩化カルシウムが野生動物を増やす…

 草食動物は本当に塩を摂るために苦労しながら、色々なところをかけずり回っているようです。

(肉食動物は、餌に塩分が含まれているので、あまり塩分を探しまわったりしません。)

 コンクリートからの摂取は、調べていて正直驚きました。

 人間がどんどん環境を変えていく現状の中でも、別の方法を見つけてたくましく生きていく、野生動物の環境適応能力の高さは並大抵ではありません。

人間と野生動物と自然の共存は、一朝一夕ではとても解決できない難しい問題ですが、とりあえず人間が贅沢に走りすぎることなく、節制に励むことは大事だと思います。

塩ひとつとってもさまざまなドラマがあることを、知らされました。

(マツ)

ようやく晴マークです。

2012-07-07 | 日記
全国各地で大雨に伴う水害や、突風による被害が心配されています。

昨日、ベイパークの管理棟は、雷による停電に見舞われ、不便な1日を過ごしました。

皆さんのお宅は、大丈夫でしたか?


本日は雨も上がり、うす曇りとなったので、馬たちをエリア内に放牧をしました。





手前は「福真(ふくま)」、奥は「桜(さくら)」です。

解放感も味わいながら(?)、美味しそうに草をはんでいます。





その解放感をうらやましそうに見つめる、ツシマジカのミーちゃん。





馬事公園から預っている「波竹(なみたけ)♂」です。





別の角度から。





アジサイの隣には、鮮やかなランタナの花。





エリア内で放牧する時は、このような看板を取り付けています。

左側にある、もうひとつのドアから中にお入りください。





すっかりきれいに食べてくれました。


ユタロー