ちょっと!!マニアックス

自称半オタが自分の趣味などを語る気まぐれブログ。
ぐったりする事請け合い!!
テキトーに見ていってください。

2022年週刊少年ジャンプ打ち切り漫画『アヤシモン』

2022-11-15 | 週刊少年ジャンプ
2022年ジャンプ打ち切り漫画の感想をまとめて書こうと思っていましたが、「想像より数があった」+「新連載が4つでなんか増えそう」と思ったので個別で書くことにした。
なお、2022年終了作品の中で円満終了と思われる『破壊神マグちゃん』、長期連載の『Dr.ストーン』、ジャンプラ移籍の『あやかしトライアングル』は外しております。

アニメ化も予定されている『地獄楽』の作者が描くジャンプ本誌初掲載作品。
ジャンプラ掲載中に『地獄楽』は途中まで単行本で読んだのですが、面白かったですね。
一筋縄でいかない罪人と執行人の組み合わせ、何が起こるかわからない秘密の島、血で血を洗うバトルの応酬、そして裏切り。
ダークな世界観と美麗な画力で作品としての完成度が高かったと思います。
途中まで読んだと書いたのは、当初単行本が6巻か7巻あたりまでしか発売していなかったから。
その際、漫喫でまとめて読んだのがそこまでだったと言う事。
今は全13巻で完結済みと言う事で、改めて読み直しても面白そうですね。

さて、そんな作者の今作はアヤカシ任侠物。
しかも、舞台が平成初期の新宿歌舞伎町と中々攻めたチョイスをしているなと思いました。
一話自体は可もなく不可もなくと言った所でしたが、その後は右肩下がりであえなく打ち切り。
作者がやりたいことを詰め込んで盛り上がることの多い、最終回付近でもそんなことはありませんでした。

魅力のなさその1は任侠物という所。
今のご時世で任侠物って、しかもカッコいい扱いときている。
時代的には間違いないでしょうが、現在では嫌われる要素100%しかないヤクザの世界を舞台に少年誌で作品を描くとは。
青年誌なんかでもウケているのは昔から続き物の『静かなるドン』とか、ヤクザの世界を笑い飛ばす『ひなまつり』や『極主夫道』あたりですよね。
暗部組織的な形で出てくるところもありますが、あくまで主役じゃなくて脇役。
ジャンプでは前に某ラブコメで良いヤクザで占めた結果、思い切り笑いものにされましたよ。
時代錯誤感半端ないですよね。

魅力のなさその2は主人公。
主人公は親から虐待され、着のみ着のまま社会に出た少年。
子どものころから読んでいる古い少年漫画に登場した主人公にあこがれているという設定。



そこまでは良いのですが、少年漫画の主人公の良い所を全消ししてバトルジャンキーと化しています。
必殺技はただのパンチ。
どんな目にあってもひたすら前進してただのパンチ。
強くなったら新しいただのパンチととにかく魅力がありません。
何処でも誰でもとりあえず殴り掛かるバトルジャンキーは主人公じゃなく悪役の設定ですよ。
とにかく魅力がないんです。

逆に良かった点は絵とバトルですね。
『地獄楽』から細めの線による繊細な絵柄、各妖怪の特性を活かした必殺技。
迫力がありました。
繊細なタッチによるダークファンタジー作品というジャンルはこの作者のお得意とするところでしょうから、これに懲りずに面白い世界を生み出していってほしいですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドラゴンクエスト10 オフ... | トップ | 2022年週刊少年ジャンプ打ち... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

週刊少年ジャンプ」カテゴリの最新記事