キラキラ光る陽光の下 遠く眺めば白い海 AK DENIZ
バルカン半島からギリシャ トルコにかけて3千の島々がある。だからこの海をエーゲ海・多島の海 という。ヨーロッパとアジアが隣接するこの地域に4000年前から高度の文明が生まれた。現代文明の淵源はこの地域にある。
エーゲ海とそれに連なる地中海は、分水嶺。いや境界線があるのだろうか。この地域に旅した人が抱く疑問だ。東洋の果てからこの地域にゆけば、そういう疑問は霧消する。この2つにまたがる海は、人を陶然とさせる。神々の宿るギリシャを背後にもつエーゲ海、古代から幾たびか戦乱の舞台となった地中海。この2つの海に共通するのは“蒼い海”だ。
ギリシャのクレタ島から東方へ トルコの南方へ行った先に交差するところが現地の人に言わせると分水嶺らしい。古代リキヤ文明の栄えた地域がある。現代でいえばボドルム、ケコワあたりの沖あたりが分水嶺と言われる。
キラキラ光る陽光の下でのんびりと小型の船に乗り、寝そべってうたた寝する。
この至福のひと時は 何物にも替えがたい経験だ。
海とエーゲ海が交差する場所
カシューまでゆく。
地中海の海の色は船上から見下ろすと青い。
遠くを見れば白くキラキラと光り輝く。
AK DENIZ<白い海>と言われる所以だ。
海の色が刻々と変わる。青 グリーン 白 圧巻だ。
ケコバの水中遺跡が見える。地震で海に沈んだ街の残骸だ。
階段などがある。島の港には石棺が浮かんでいる。石がなんで浮かぶのか、
内部が空っぽだからか 軽い人の骨でも入っているのだろうか。
カシューで30分ほど停泊するので、泳ぐ。地中海で泳ぐのは昨日のシデで経験済みだ。
地中海の温度は冷たい。
地中海で泳ぐのは 生涯の思い出になりそうだ。
地中海クルージングは最高に洒落ている。
ドイツの太っちょのご婦人と仲良くなれた。
海からみる陸地の景色 遥か地中海の先まで眺める爽快さ。
何物にも代えがたい贅沢な時間である。
日本人が殆どいないのがいい。
夜は宿の中庭がレストランにかわり、トルコ料理をたしなむ。
この中庭があるのは個人宅ではイスラムの家だ。地中海のムスリムは家には
必ず中庭をもつという。
隣のバーが賑やかである。
世界に名だたるダイビングスポット、カシュ
地中海とエーゲ海がつながるその分水嶺に位置する南トルコのカシュは、21のダイビングスポットがあり、トルコのみならず世界でもトップ10に入るダイビングスポットです。カシュの人気ダイビングスポットであるウチャンバルックは、水深55メートルから71メートルとダイバーにとって見逃せない場所です。第二次世界大戦中にメイスを爆撃した際に撃墜されたイタリアの爆撃機サヴォイア・マケティーSM79型の残骸がありユニークなダイビング体験ができることでも知られています。
から地中海ツアーへ参加する。
ツーリズムの社員が我々の赤い日本のパスポートを見て「初めてヤポンのパスオートを見た」
と興奮していた。乗ったクルーズ船にはドイツ人が圧倒的に多く、太ったおばちゃんと親しくなった。
日本語は通じず、トルコ語 英語 ドイツ語の3か国語の表記しかなかった。
麻美が英語とトルコ語がしゃべれたので なんとか話は出来た。
トルコの地中海沿岸をエーゲ海に向かって進む。
海からみるトルコの山 大地は黒い斑点があるくらいで、この斑点はオリーブの木だ。
森がなく はげ山だらけだ。
その山にへばりつくようにところどころ町がある。
この地図で見れば 古代に栄えた街ばかりだ。
途中 奇妙な 山際に洞穴が無数にある。ガイドに言わせる「岩窟墓」らしい。
ローマ時代 金持ちはこの岩に穴を掘り自分の死体を安置するようにした。
サルコフアガスといわれ、この集団がネクロポリス<死者の街>を形成する。
地中海沿岸のドライブだ。
約2,000年前、トロス山脈の地震活動によってケコワ半島は沈没し、シメナ近郊の海底にはその遺跡が今も残っております。
ボートに乗船して、透明度の高い海中に沈む古代都市を見物する。
カシュ近郊には
■美しい地中海をボートにてクルーズしながら、2000年前に地震で沈んだ都市遺跡が海中に眠るケコワ島へゆきます。
曲がりくねった道にはガードレールがない。
一歩誤れば 50M下の地中海へ真っ逆さまだ。
スリル満点。ドライバーは強気だ。グングン飛ばす。
途中 海の綺麗なケメル海岸
人の気配が全くない岩窟墓が山肌に並ぶミラを通り
温泉の湯の煙があちこちと立ち込めるオリンポスを通る。
4時間ぐらいのって
夕方7時 アンタリヤの海岸近くのペンションにつく。
隣がバーで音楽のうるさいこと あまり眠れなかった。
スペインの「アランフエス協奏曲」の演奏が流れ始めると 急に静かになった。
私がアランフエスを好きになったのは ここでこの曲を耳にしてからだった。
19日早朝から海岸に出ていた店でコーヒーを飲む。ゆったりとして気持ちがいい。
20日早朝から市街地へ。日本人経営の化粧品店へ行く。
古代ローマのハドリアヌス皇帝門の柱などが遺跡として残っている。
通りは広く ビルが少ないので、今後開発が進むようだ。
海沿いの店で生オレンジジュースを飲む。100%果汁はやはりおいしい
その足でアンタリア古代博物館へゆく。
BC2000~3000年前の青銅器時代の土器をみる。
ネアンデルタール人の骨もある。人体をツボの中にいれて埋葬する風習があった。
説明する男性の堂々たる態度には見習うものがある。
厚いガイドブックを買う。
リゾート地でもあるシデへ
午後 近郊の海水浴場のシデへ出かける。
海水浴場はパラソルが花開いたように 立っている。
人はいっぱいいるが東洋人は我々だけだ。
ドイツ人が多い。
我々を見ると「ヤポン」と連発してくる。珍しいのだ。
鳥の丸焼きを買って食べる。
紀元前七世紀頃に造られたイオニアの植民都市シデを訪れ、壮大なシデの円形劇場とアポロ神殿、アテナ神殿をご覧頂きます。
ヒッタイトの一派がアナトリアを追われ、逃げ込んだ先の南トルコ・リキアの地。アンタルヤからフェティエにかけてこのあたりに栄えた文明は、紀元前5世紀頃にまで遡ることができます。このことは、ホメロスの『イリアス』やヘロドトスの『歴史』に記述され、アレキサンダーや聖パウロの記録にも名が挙がります。しかし、まだまだ多くの謎に包まれており、独特の様式や風習を持ち高度な精神世界を有した彼らの文明解明に、今後期待が寄せられます。このような謎に満ちた南トルコをじっくり巡ります。
2000年の9月 米国の工場で共に苦労した仲間と地中海旅行を行った。
その時の記録である。
夕闇せまる地中海のビーチを散歩するヤポン2人
エーゲ海と地中海の分水嶺 カシュの港、
あわただしさとは無縁の街
近くでで見れば真っ青な海、グランブルーというのか、海が透明で、10メーター下の海底がみえるのだ。
遠くを見れば、まぶしい光でキラキラと1面が白い海と化す。
地中海を「AK DENIZ」 白い海 とトルコ語でいう。
これぞ、地中海の海というものだ。
葉山の御用邸裏の一色海岸でときどき泳いだことがあるが、水中1メーターも見えない。
小さなごみばかりが浮揚し、気持ち悪いったら、ありやしない。
というわけで2回目は行き先は1回目と同じカシューの沖だ、
今度は小型船だから、陸地から20マイルぐらいしか海には出れない。
しかし、それでも小島は沢山あるのだ。
我々の出発地は地中海とエーゲ海との分水嶺ともいわれているカシュ。
英語ができるトルコ人がクルーとなり、沿岸の島を2泊でまわる。
=========“カシューは気ぜわしさとは無縁の街”=====
地中海エリア一押しのリゾートが、ここカシュ。
小さな街だが、魅力的なホテル、おいしいレストラン、雰囲気のよいカフエ、
と必要なものは揃っている。そして抜群のいいのが空気感、
バカンス客も多いのだが、ツーリスチックじゃない。なんかフツー。
この街に住んでる人たちのなかにすんなり入っていける感じが心地よい。
こじんまりとした街のスケール感、観光 観光と声高じゃないのがいいんです。
長旅の道中、ホットできるリゾートは貴重。ぜひ足を延ばしてほしい街だ。
古代のスタイルによるボートクルーズ