地下都市 キリシタンの隠れ場所

2023-09-01 13:54:25 | 古代遺跡めぐり カッパドキア

 

 

日本でのカッパドキア紹介文の殆どは彼のこの本がネタ本だからです。

1992年 今から22年前 いまほどカッパドキアが有名でなかった頃、現地で買った本です。

それを貼り付けます。

 地下都市はいつごろから作られているか 明瞭ではない。

デミル氏も著書で書いていない。

36箇所ある地下都市のうち、最大はデリンクユ、カイマクル オズコナークと呼ばるものがカッパドキアを代表する地下都市と言われ、それらの中でも群を抜いて巨大なものである。2万人収容のデリンクユ 1.5万人収容のカイマクル。

私は このうち デリンクユ カイマクルの2つの地下都市に潜っています。 

 カイマクルは地上には何もないのです。金網の柵と入り口があるだけの、単なる農村の風景がみれることだけです。村の真ん中あたりに岩が突き出ているその地下に1万5千人も生活できる空間と設備があるなんてとても想像できないのです。

地下8層のウサギ小屋か,現地ガイドにいわせると「キリスト教徒の避難所」だったようである。

キリスト教初期 1,2世紀のローマによる宗教弾圧 あるいは10~12世紀のトルコの略奪軍から逃れた、いずれかしか推定できないようです。

トンネルの入り口に据えられた大きな丸い石臼は、侵入者があるとそれで入り口を塞いだもの という。

 

最大の見所は中央に突き抜けた換気坑である。空気を地上から吸い込み、また吐き出す丸いアナ でこれは深さ75メーターあります。

 今回見つかったネヴィシェヒルの地下都市は深さ110メーターなので、その規模の大きさがわかろうというものです。

 このカーマイクルから10キロ離れたところに最大規模のデリンクユ地下都市があります。

地上にはギリシャ正教の教会があるが、私たちが行った時には小麦の製粉所になっていた。そえはとても教会の跡といえるものではなく、いかにキリスト教が迫害されていたか、この有様から 容易に想像できたのです。

洞窟内の壁画

 

現在、地下8層までが確認されてはいるものの、地下12層まであるらしく、未だに未発掘の状態である。通風孔の長さは、実に120メートルを越すものと見られている。デリンクユには、井戸が52本もあり、6千人もの人間が住んでいたという。この地下都市には、少なくとも5本以上の非常用のトンネルが穿たれており、その内の一本は、9キロもあり、隣のカイマクル地下都市に通じていたらしい。掘削機械のないこの時代に、いかにして地底を9キロも穿って地下都市同士を連結させることが出来たのか

想像できないのです。

 ナショナルジェオグラフイック誌が書いている「世界最大の地下都市」が発見されたのはカッパドキアの中心部ネヴィシセールである

 

 

地下都市カィマクルの平面

 

トルコの世界遺産カッパドキアで、過去最大とみられる地下都市が見つかった。場所はこの地方の中心都市ネブシェヒルの市街地。丘に建つ城の地下に、入り組んだトンネルと部屋が発見された。発掘調査されたのはまだ一部だが、その規模と構造はこれまで最大とされてきたデリンクユの地下都市を上回るとみられる。



 カッパドキアはトルコ中央部に位置し、妖精の煙突と呼ばれる奇岩や洞窟の教会、さらには数多くの地下都市で知られている。火山灰が堆積してできた柔らかい岩石や凝灰岩を削り出してつくった地下都市は250 余りあり、侵入者から逃れるための隠れ場所だったとされる。

工事現場で見つかった地下への入り口

 発見のきっかけは、市の住宅建設プロジェクトだった。2013年、ネブシェヒルの城を取り囲むように建っていた低所得者向け住宅を解体していた作業員たちが、地下への入り口を発見。その先にはトンネルと部屋が網の目のようにつながっていた。

 市は建設プロジェクトを中止すると、考古学者や地球物理学者による調査を開始。2014年に居住空間や調理場、ワイン醸造所、礼拝堂、階段などから成る多層構造の地下都市を発見した。石臼や石の十字架、陶磁器といった遺物からは、ビザンチン期からオスマン帝国の支配下に置かれるまで、ここが実際に使用されていたことがうかがえる。

 この地下都市は、デリンクユと同様に通気口や水路といったインフラを備えた巨大居住空間だった。カッパドキアの人々は危険が迫ると家畜を連れ、生活必需品を持ってこの地下都市に逃げ込み、丸い石の扉で入り口をふさぐと、脅威が去るまで籠城したようだ。

 ネブシェヒル大学の地球物理学者たちは、物理探査(比抵抗法や地震波トモグラフィー)を用いておよそ4平方キロにおよぶ地中の様子を体系的に調査した。33の測定結果から、地下都市の規模は46万平方メートル近いとする予測が出された。地下通路の深さは推定値で最大113メートル。これが正しければ、都市の規模はデリンクユより30%ほど大きいことになる。

 調査の責任者を務める考古学者ムラト・ギュリャズ氏は、正確な規模はまだわからないとしながらも、「都市の場所や防御体制、水路の存在を考えると、相当な規模であった可能性は高いでしょう」と語る。

  古代都市テーマパークへ

 

「この発見は、カッパドキアに大きな利益をもたらす、貴重な財産となるでしょう」と、ネブシェヒルのハサン・ユンバー市長は喜ぶ。市長は、集合住宅の建設を郊外に変更し、この地にデザイナーズホテルやアートギャラリー、地下に遊歩道や博物館を擁する「世界最大の古代都市テーマパーク」を造る方針だ。「地下都市の教会を復元しようとも考えています。みな、興奮を抑えきれません」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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