SPORE 最も著作権を侵害されたゲーム

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久々にSPOREのDRM問題がらみの記事です。
DRM問題が勃発した年末商戦から、結構な期間が経っていますが、ゲームスパークで、面白い(?)ランキングをやっていました。
曰く「今年最も多く違法ダウンロードされたPCゲーム」のランキングだとか。


Game*Spark
今年最も多く違法にダウンロードされたPCゲームBEST10

「最も強固なDRM」を謳った故に「ユーザーにのみ非常に不利」な仕様の正当性を、頑なに主張し続けてきたEA。
ユーザー側に何のメリットもなく、不利なだけのDRMを強制し続けてきました。
またこれに反する意見を述べることは「潜在的犯罪者と見なす」と取れる発言まで行っております。

その結果、Torrentによって、違法ダウンロード数が他のソフトと比較して「飛び抜けて多い」と言う矛盾に満ちた結果になっています。

現在、ゲームという分野において、最高の技術力で作られたソフトである Crysis(これ自体は少し古いソフトですが未だに4位)の、約2倍の違法ダウンロード数を誇っており「強固な不正コピー対策を施したにも関わらず、最も著作権を侵害されたソフト」という称号を得てしまいました。

他にランクインソフトを見てみると、ゲームとして高度な作品が並んでいるようですね。

個人的には Assassins Creed(アサシンクリード) がかなり違法DLされている理由が謎に思います。
同タイトルは、大きな問題を抱えているソフトだったのは確かですが、SPORE並に、ユーザーを怒らせる理由を持つほどだった記憶はないのですが・・・。


この問題の根源について、大まかな概要は以下のリンク先をご参照下さい。
問題が起こった当時の記事です。

Japan.internet.com
PC ゲームを変えてしまった Spore と DRM


この記事で面白いのは、Stardock社の「ゲーマー権利宣言」
同記事のこの宣言について、引用させていただきます。

・ゲーマーには、ダウンロードマネージャやアップデータがゲームをプレーするために実行や読み込みを強制しないよう求める権利がある。
・ゲーマーには、隠しドライバなどの潜在的に危険な各種ソフトウェアをゲームが同意なしにインストールすることはないと想定する権利がある。
・ゲーマーには、自分が所有するゲームの最新バージョンをいつでもダウンロードし直す権利がある。
・ゲーマーには、開発者や出版社によって潜在的犯罪者扱いされない権利がある。
・ゲーマーには、1人プレーゲームが毎回強制的にインターネットに接続しないよう求める権利がある。
・ゲーマーには、ハードディスクにインストールされたゲームをプレーするのに CD/DVD をドライブに挿入しておかなくてもよいよう求める権利がある。


簡単に言ってしまえば、「ユーザーとして当たり前の事」を要求しているだけなのですが、それを無視し、増長し続ける大手ゲームパブリッシャに対してのアンチテーゼと言えるのでしょうか。
今でも一部の、老舗ゲーム制作会社達は、同様の主張を昔から行っているので、問題ないですが、それ以外のパブリッシャなどには見習って欲しい限りです。

個人的には「ゲームCD/DVDをマウント」するくらいはユーザーに要求して構わないと思いますが、「潜在的犯罪者扱いされない権利」や「シングルゲーム起動時に、毎回強制的にインターネットに接続しない権利」は満たされて然るべき、と考えています。

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