goo blog サービス終了のお知らせ 

art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

京都旅 vol.3

2013-11-19 09:05:34 | etc. ~いろいろと~
5時頃に、鐘の音。なんとなく目が覚める。
6時頃には、読経の声、鐘の音。
ここは京都。近くの高台寺か?
普段の生活の中に、鐘の音や読経の声が聞こえてくる。

朝食は和食。
しっかり湯豆腐もある。
昨日は洋、今日は和でちょうどよかったね。


友人たっての希望、清水三年坂美術館へと出発。

途中の狭い路地には左右に小さなお店が並んでいる。
コーヒーを飲みたいね、と入ったカフェ『夢珈琲』。
すると、お宮参りの赤ちゃん連れの方たちが入ってきた。
赤ちゃんのおでこに朱で『大』の文字。
そう、京都ではお宮参りのとき、男の子は大、女の子は小の文字をおでこに書くのだ。
テレビで以前観たことあったなー。
そして、赤ちゃんのパパは袈裟を着けたまだ若いお坊さんだったのでした。
若いお坊さんが愛おしそうに赤ちゃんを抱っこする姿は、
ほのぼのとしてこちらも幸せ気分。
この赤ちゃんもやがては頭を丸めてお坊さんになるのだろうな。

二年坂、三年坂を進み、清水三年坂美術館はこじんまりとした美術館。
日本の工芸技術の粋を集めたような、蒔絵、螺鈿、七宝などの素晴らしい細工の美術工芸品。
2階にはまるで絵としか見えない虎や鳥、花などの見事な刺繍。
あまりに感動して、は~~とか、へ~~としか言葉が出ない。
ぜひ行きたいと言っていたRちゃんもとても感激した様子。
よかったね~~

ここらでちょっとひと休み。
近くにある、Rちゃんがテレビで観たという『ジュヴァンセル』というカフェ。
入ってみると若い女子でいっぱい。
しかもたくさん待ってるし…
でもせっかく来たからには少々待ってもいいよね。
20分ほどで順番が回ってきた。
わたしはこれ、栗のケーキ。

ティーカップがお団子柄。
おいしくいただきました。

八坂神社を抜ける。

今回感じたことは、和服の若い女の子がたくさんいたこと。
レンタル着物なども充実してきたからだろうな。
京都を和服でお散歩…は女性だったらぜひやってみたいこと。

さあ、次は金閣寺へ。
途中で、昨日タクシーの運転手さんから聞いたおすすめのお漬物屋さん『川勝』があった。
京都には本当にたくさんのお漬物屋さんがあるけれど、ここはいいよ!って。
おなじみ、柴漬けなど購入。
白いご飯とお漬物でさらさらっと…、おいしそうだ。

いよいよバスで金閣寺に向かうも、土曜日だしものすごい渋滞~。
35分というガイドブックの倍の1時間をかけ、やっとたどり着き、
華やかな金閣を回ってきました。

金閣寺へ向かう道。





やっぱり金閣寺はそこにあるだけで圧倒的な存在感。
ここにも世界中から観光客がたくさん。

それからバスで龍安寺へ。
時間があまりなくて、お寺を観る時間はなく、遅いお昼ご飯。

そこから妙心寺に歩いて行った。

我がお寺、臨済宗妙心寺派の総本山なので、いつか行ってみたいと思っていたお寺。

広大な敷地に46の塔頭寺院が立ち並びそれはそれは壮観。


春日局を祀った院が特別公開されていたのでガイド付きで見学。
金閣寺や清水寺などの華やかな雰囲気はなく、時間のせいもあるのか観光客もほとんどいない。
禅寺らしく厳格な雰囲気。






ただ、境内の中は自由に行き来できるようで
自転車で通り過ぎる人、犬を散歩させる人、通学する高校生など、
人々の生活に普通に溶け込んでいる雰囲気がとてもよかった。

そろそろ電車に乗る時間だね。
JR花園駅から京都駅へ。

ふたりとも、体調にやや不安があったものの、無事に旅を終えました。
お天気も、二日目の朝に降られたけれど、10時頃には上がり恵まれた。

京都の金・銀・アートは、やはりすばらしく、
詰め込んだ予定の8割くらいの消化だったけれど、もうもう十分楽しめた。
思い出をたくさん胸に帰ってきたのでした。

京都旅 vol.2

2013-11-19 08:45:34 | etc. ~いろいろと~
金曜日朝、片泊まりの宿、あずきやさんでの朝食は、和の器に洋食。

お料理上手でセンスある女将さん。
焼き枝豆を浮かべた大根のポタージュから始まり、
初めて味わうおいしさ、ふっわふわ、とっろとろのスクランブルエッグ、


あんずのデニッシュなどのパン、


大きなミルクピッチャーのミルクとコーヒーを自分で合わせるカフェオレ、


その美味しさとおしゃれな感じに朝から感激。

トースターはこんなレトロな2枚焼きのもの。

ミルクっぽい淡いグリーンがなんとも言えずステキだ。

お腹もいっぱいになり、本日は岡崎界隈からスタート。
友人からのお奨め志村ふくみさんのギャラリーは翌日からの展示会の準備ということでclosed
とても残念。

「志村ふくみさんのギャラリーに行く」と宿の女将さんに話すと、
『へ~~っ』って感心されたもの。
次回、京都に来るときはぜひ訪れよう。

では細見美術館に行ってみましょう。
琳派の伝統とモダン ― 神坂雪佳と江戸琳派 ―が開催中で、
伝統を継承しつつ新しい時代へ向かう感じがすばらしかった。
ショップも充実していて、来年の干支、午の置物や鳥獣戯画像の懐紙、ふきんなど購入。

岡崎界隈は、平安神宮の近く。
朱の大鳥居に圧倒され、水辺の桜の葉が赤く色づき、
歩くだけでも古の雰囲気を味わえる。

続いてバスで東山へ。
昨日定休日で残念な思いをした、ユキ・パリスさんのミュージアム。
塀がツタやモミジに覆われた、雰囲気のある、
でも小さなプレートがなければ通り過ぎてしまうほどのごく普通の一軒家。

わたしはユキさんの『ずっともの探し』という本で知ったのだけど、
ガイドブックにはまず載っていない場所。

洋の東西のアンティークのコレクション。
アクセサリー、焼き物、生活雑貨、家具から絵画や彫刻。
日本の昔の着物地、帯などの古い布。

2階は企画展で、
ヨーロッパの、意匠の施されたもはや工芸品と言えるだろう、
裁縫などの手仕事に関する針や指貫き、ハサミなどの道具類、
複雑な、そして大変美しいレースや刺繍の作品、アルファベットの文字のパタンナー、
装飾性の高い飾りボタンなど。

京都とコペンハーゲン、二つの古都を往還しながら出会い蒐集した夥しい数のものたちが、
再び命を与えられ息づいていた。

めまいを覚えそうなほど圧倒的な数と質の高さに驚嘆。

お庭もクリスマスローズやギボウシの植栽が凛としていてとても素敵だった。


……さあ、夢から覚めて、
一回ぐらい乗ってみようかと、人力車に乗ってみた。
きっとガタガタだろうと思っていた乗り心地、
いい意味で裏切られ、とてもスムーズ滑らか、滑るように走ります。
車夫のまっちゃんにそれを言うと、
なんと人力車一台が140万円と教えてくれた。
まるで軽自動車並み。
高級車でございます。


哲学の道の裏の道をイケメンまっちゃんのガイド付きで進み、
途中いくつかお寺があり写真も何枚も撮ってくれた。
まっちゃんは誠実そうでとても感じの良いステキな青年でありました。

着いたところは永観堂。

真っ赤なモミジは少なく、オレンジから緑の葉っぱのグラデーションがとてもキレイ。





それから近くの南禅寺へ。
とても大きく立派なお寺であります。


こんな昔の水路もあります。


時間はどうだろう?
まだ少しあるけれど、今年のJR東海のCM、南禅寺の天授庵のライトアップまで待とうか。
お腹がすいたので、お店で「八重」というお饅頭を買いパクッと。
皮がもちもちでとても美味しいお饅頭だ。

40分待ちライトアップが始まった。
こじんまりとして少し物足りなかったけれど、
CMのあの場所は、裏に青い竹林をバックに手前の赤いもみじが浮かび上がる感じがとてもよかった。






暗くなり歩いてゆくのはちょっと遠いのでタクシーで今夜の宿へ。
高台寺近くの石塀小路にある片泊まりの宿、築200年という田舎亭。


夕食はその石塀小路を抜けた突き当り、ツネオというワイン食堂。
ワインはわたし好みのシャンパーニュやブルゴーニュ中心のラインナップ。
美味しいワインとそれに合う和食をいただきました。
クリームチーズのおかか和えというのが目からうろこでとても美味。
真似てみよっと。

ほろよい加減で宿にもどり、お風呂に入って就寝。
おやすみ~~~